Googleが大画面/折り畳み向け「Android 12L」発表、タスクバーやマルチタスクなど新機能
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米Googleは現地時間2021年10月27日、Android Dev Summitにおいて大画面向けに設計された「Android 12L」と開発者向けに「12L Developer Preview」を発表した。
新しいAPIやツール、ガイダンスを使用することで大画面向けのUIを構築できるという。
同社は折りたたみ式デバイスは前年比265%以上に成長、大画面デバイスの勢いが増しており、これらを更に優れた製品にするための投資としている。
Googleが「Android 12L」発表
Android 12Lは通常のAndroid 12と何が異なるのか、それについては開発者向けの説明がわかりやすい。
例として通知、クイック設定、ロック画面、概要、ホーム画面などを大画面UIに改良し、600dpを超える画面では新しい2列のレイアウトを使用する。これはシステムアプリも最適化される。
マルチタスクについても言及していた。
Android 12Lではユーザーがお気に入りのアプリを即座に切り替えられるようタスクバーを用意、分割画面モードでもアプリが見つけやすくなるという。
興味深いのアプリ側が画面分割でサイズ変更に対応しているかは関係なく全アプリが自動的に有効になること。iPadでは非対応のアプリは画面分割が行えないが、Androidでは愛用するノートアプリとブラウザを組み合わせて使えそうだ。
その一方で開発者にはアプリが様々なサイズのウィンドウで、どのように機能するのか確認することを強く勧めている。
これは恐らく現行のAndroid OS向けアプリの設計ではサイズダウンや縦横切り替えの時にメニューの位置が映らなくなるといった問題が発生するためAndroid 12L向けの対応が必要になると思われる。
Android 12Lのリリース時期
Googleは次の折り畳みデバイスが押し寄せる波に間に合うよう2022年初頭に安定板をリリースする計画を明らかにした。
すでにOEMパートナーとも協力し、「Lenovo P12 Pro」向けの開発者プレビューも期待してほしいと伝えた。
最も早くAndroid 12Lを使用するにはAndroid Studio最新プレビューから「12L Android Emulator 」システムイメージとtoolsをダウンロードする必要がある。
対応デバイスについて
Android 12Lはスマートフォンでも使用可能としているが、新機能のほとんどは小さな画面で表示されないため、現状ではタブレット・折り畳みデバイス・Chrome OSデバイスに重点を置いていると説明している。
また、プレビューが後半にさしかかった段階でPixelデバイス向けにベータ版の登録を開始予定。
このPixelデバイスという表記がPixelスマートフォンなのか、噂されているPixel Foldなのかは不明だ。
(後ほどPixel Foldに関する噂まとめ記事を書きたい)
Google Playでの表示について
今後Google Playでは大画面アプリの品質ガイドラインが設けられ、最適化されていないアプリはPlayストアのリストページなどで大画面ユーザーに警告表示を開始するほか、2021年初めに発表したとおり、大画面固有の評価も導入しインストールする前にUIの評価を確認できるようになる。
Android 12Lのレイアウト例などは下記リンクより確認できる。
Source:Google developers
前回のAndroid 12Lリーク
待望の「Pixel Fold」近づく、Android 12.1の折りたたみスマホ動作動画・ドックなど新機能