最安タブレット「Fire 7」は買いか、2022年1月時点の評価
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Amazon Kindle Fire, Fire7, 製品レビュー
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私がタブレットのブログを書いていることを知らない知人に偶然「Fire 7の購入検討」を打ち明けられた。相談と呼べるほどの熱量はないが、Fire 7を検討する人がいることに驚くなかで「そもそも、なぜ未だFire 7を販売しているのか?」と興味を抱いた。
この記事では2022年1月になってもRAM1GBの端末が販売されていて、それを買う価値はあるのかについて記録する。
「Fire 7」の現在位置。
はじめにFire 7の主要スペックを確認してみよう。
- 画面:7インチ(1024×600)
- CPU:1.3GHzクアッドコア
- RAM:1GB
- ROM:16GB / 32GB
- 外部:microSDカードスロット(最大512GBまで)
- 出力:イヤホンジャック、スピーカー、microUSB
改めてスペックを見てみるとmicroUSBやRAM1GBなどNexus 7が登場したあたりで時が止まっているように見えるが、この仕様で定価5,980円、2019年から2022年1月までのタイムセールで記録した過去最安は3,280円だった。
興味深いのは2021年になってからは大きな値引きもなく3,980円が1度あり、その後は4,480円が2度あった程度。やはり販促商品ではないのだろう。
Fire 7で出来る事。
アマゾン端末ということでFireシリーズにしかできないことがあると言いたいところだが、消費者に商品やサービスを購入してもらって成り立つ会社なのでショッピングや動画視聴、電子書籍リーダーといった機能はアプリやブラウザを介してOSを問わず幅広く提供されている。
そのため、Android端末としては低スペックだけどFIre 7ならプライムビデオが見れたり、Alexaが使える!ということにはならない。多くのスマートフォンでKindle本が読めるし、Amazonのネットスーパーで夕飯の配送もしてもらえる、プライムビデオのダウンロード機能だって提供されている。
それでは具体的にAmazonサービスの利用シーンを考えてみよう。
- プライムビデオで動画視聴:1024×600と低解像度なので良い体験は得られない。
- Amazonショッピング:RAM1GBなので広告など画像の多用によりアプリが落ちる可能性あり。
- 電子書籍リーダー:白黒のKindleリーダーではできないフルカラーを楽しめるが7インチ+低解像度、RAM1GBにより動作がモタつく、もしくはアプリが落ちる可能性が高い。
- Alexa:アレクサアプリは意外と重いのでタイムスケジュールの設定などを時間があるときに設定できるかもしれない。
- Amazonアプリストア:配布されているAndroidアプリが古く少なく開発者側もFireタブレット最適化を考慮していないことが多いのでアプリが落ちてもサポートされなかった記憶がある。(数年前は毎日0円セールを実施していたが・・・)
- 野良アプリ:Google Play経由を含めてAndroidアプリを気軽にインストールできるほどのストレージ容量がなく、かつRAM1GBなのでAlexa機能OFFなどの努力をしてもメモリ不足でアプリが落ちる可能性が高い。
数年前から様々なFireタブレットのレビューを書いてきたが、その中でも好評だったのが置き時計化だった。しかし、最近となってはEchoシリーズやFireタブレットのスタンド付きモデルが登場しているほか、Fire OSというカスタムROMが当時のAndroidアプリに対応して置き時計をFire 7で実現できるのかも怪しい。
そもそもmicroUSB端子という時点で対応ケーブルを持たないユーザーも増えているだろう。2022年1月時点でFire 7以外は全てUSB-C(2.0)となっていることから言い換えれば新しいFire 7の年内リリースは期待できるかもしれない。
結論としては、2022年1月時点でロック画面に強制広告が表示されるFire 7タブレットを購入するメリットはないと思う。
プライムビデオやKindle本は大画面デバイスやスマートフォンで楽しめるため、RAM1GBでストレスを感じながらAmazonサービスを利用するのは消費者・提供者ともに良い体験・結果にはならない。
それでは、どのモデルが良いのか。
それは実際に私がAmazonサービスを何の端末で使っているのかという話になると思うが、話が長引いたので機会があれば続きを書きたいと思う。
→今回レポートした端末のスペックや最新レビューなどはFire 7販売ページへ