第12世代 Fire 7 (2022)は買いか、使い方を考える。
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最終更新日:2022/05/24
Amazon Kindle Fire, Fire 7, 製品レビュー
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先日、第12世代Fire 7(2022)が発表されて予約注文が開始された。
この端末は定価6980円で販売され、過去モデルの事例からセール時には3000円台までになる。その価格相応のパーツを取り上げ処理性能を指摘して判断するタブレットではないと思う。
金額を上げればハイスペックになるのは当たり前、この価格で提供するには何らかの意味があるはずということで使い道を考えていきたい。
第12世代 Fire 7 (2022)は買いなのか。
スペックを確認する。
はじめにスペック一覧を見てみよう。
- 画面:7インチ、解像度:1024×600(ベゼル幅は狭くなった模様)
- RAM:2GB
- SoC:2.0GHzクアッドコア(前世代の第9世代から処理速度が最大30%高速化)
- 内部ストレージ:16GB (使用可能領域 9.5GB)
- 外部メモリ:microSDカード最大1TBまで対応
- 充電端子:従来のmicroUSBからUSB-Cに変更
- 駆動時間:前世代から40%増加、最大10時間に(5W充電アダプタで約4時間)
- サイズ:181 x 118 x 9.7 mm
- 重量:282g
今回のFire 7 (2022)によりFireタブレットが全ての機種でUSB-C(2.0)を搭載したことになった。これによりスマートフォンなどと同じケーブルが使えるというユーザーも増えそうだ。
正直なところQi充電に対応した「Fire 7 Plus」があったら飛びついていたと思う。
スマートフォンのような感覚で充電できて格安で7インチの画面が手に入るのだから、先日のHDMIモニター化に耐えられたらカメラの外部モニターとして使えそうだ。
RAM3GB以上あればLinux化のデスクトップ環境も楽しめたが、難しいだろう。
→FireタブレットはLinuxデスクトップ環境とFire OSでの運用が良い話。
注目する仕様。
上記のスペックで重要なポイントとしてはWi-Fi、こちらはアマゾンのサービスを利用してほしいことからデュアルバンドWiFiをサポート、格安タブレットの中では注力されていると言えそうだ。
オーディオ面も同様の理由からサウンド関連も期待したが、残念ながら「内蔵スピーカー」という記載しかない。Fire HD 10の仕様表には「内蔵Dolby Atmosデュアルステレオスピーカー」とあるため、Fire 7は「モノラルのシングルスピーカー」を覚悟したほうが良い。
救いはイヤホンジャックの搭載、これにより7インチの携帯性を活かした少し大きなウォークマンとして使うのも便利そうだ。
注意事項あり。
注意点としては次のようなことが書かれていた。
FireタブレットはYouTubeアプリをサポートしておりません。YouTubeはSilk Browserでお楽しみいただけます
ポータブルストレージ用としてFAT32形式のmicroSDカードがサポートされていますが、別の形式(exFATなど)はサポートされておりません。ご注意ください
Amazonとしてはプライムビデオを通してNetFlixなどの月額課金を促したいので、今後もYouTubeをサポートしないだろう。いや、どちらかというとGoogle Play等を利用したYouTubeアプリのインストール阻止するようFire OSのアップデートを小刻みに行うはずだ。そのアップデートを適用しないとプライムビデオを視聴できませんといった感じにあると思う。
9年前のKindleタブレット時代からGoogle Playをインストールする記事を何度も書いてきたが、アップデートで対処されてきたこと、野良APKファイルが安全とも言えないことからサブのGoogleアカウントでログインして無料アプリを使う程度であれば労力を使うほどではないと思っている。
またmicroSDカードのファイル形式が具体的に記述されるようになっていた。過去のレビューでファイル形式を変えたら大容量のmicroSDカードが使えたという記事を書いて結構な反響をいただいたが、現在はできないかもしれない。
もっとも公式で最大1TBまでサポートしているので多くのケースで問題ないだろう。
Amazonが伝える特徴。
続いてメーカーとなるAmazonが販売ページでPickUpしている特徴から「Fire 7(2022)」の強みを確認していきたい。
持ち運べる、薄い、軽い、 丈夫な7インチタブレット。
落下テストでの耐久性は Apple iPad Mini(2021)の2倍。
上記では「携帯性の高さ」と「耐久性」を挙げている。確かに7インチで282gなら大きなバッグであれば負担にはならず、スマートフォン本体の電池を消費させないためのエンタメ用タブレットとして使えそうだ。
また、耐久性では落下テストにおいてiPad mini 2021の2倍という具体的な数値を挙げていた。指紋認証や筆圧検知などの精密機器が物理的に少ないことが影響しているだろう。
最大10時間稼働のバッテリーで、外出先や移動中、隙間時間でもダウンロードしたコンテンツの続きを楽しめます。
駆動時間が理論値で最大10時間というのも心強い、スマートフォンなどはモバイル通信やメッセージアプリなどバッググラウンドで動作しているアプリが多いため電池切れは早いが、Fire OSという強めの制限がかかったFire 7は理論値に近い駆動時間を期待できそうだ。
そういった意味では人間関係を絶って隙間時間を埋められる端末として使えるかもしれない。
自分専用のFireタブレット
移動中に漫画を読みたい、デスクで音楽をかけたい、レシピ動画を見ながら料理したい。きっと見つかる自分にあったFire 7の使い方。
これは「なるほど」と思った。複数人で過ごす環境ではテレビなどの大きな端末になるほどシェアすることが求められるため、パーソナルな端末として「Fire 7」は持ち歩ける。
お子様にも安心
Amazon Kidsの子ども用プロフィールで、利用時間や学習目標の設定や、お子様のために利用できる内容をカスタマイズできます。
この保護者機能はピュアAndroidよりも強力なので、子どもに渡す端末としては良いかもしれない。本音を言えばPC(Windows/Mac/Linux)なら開発や映像処理など将来のためになるものの、コンテンツ消費用のスマートフォンやタブレットを保護者機能が必要な子どもに渡してはいけないと思うが・・・。
Fire 7(第12世代)は買いか
以前のFire 7購入診断と似た結果になってしまうが、「カラーの電子書籍リーダー」として見た時にメーカー・ブランド・1年保証などから「使える端末」だと思う。
年間行事で長距離移動をする際にメインの通信手段となるスマートフォンの電池消費を抑えて、かつ紙の書籍を数冊持っていくことを考えると「カラーの電子書籍リーダー」として頼もしい。
もちろんプライム会員であればプライムビデオやAmazon Musicなどを楽しめる。低解像度ながら小さい画面なので荒さも抑えられるし、Fire 7を手にする人なら価格とのバランスも許容できる余裕があるだろう。
つまりビデオプレイヤーや簡易ウォークマンとして使える。
これが定価6980円、プライムデーで3280円くらいまで下がればメイン・スマートフォンの負担を軽減する端末として価格以上の働きをするのではないだろうか。
外出時にスマートフォン1台だけになると電子書籍アプリを選ぶ優先度が下がってしまうため、FireタブレットやKindleリーダーは(変な表現になってしまうが)電子機器なのにデジタルデトックスできる端末と言えそうだ。
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