まもなく値下げ、Plusではない「Fire HD 8」を買う条件
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最終更新日:2022/05/27
Amazon Kindle, Novo7Auroraレビュー Fire HD 8, 製品レビュー
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先日、アマゾンジャパンがUSB-Cを搭載した最新7インチ「Fire 7」を発表した。
しかし、依然としてHD解像度以上でストレージ32GB以上の最安モデルは8インチ「Fire HD 8 タブレット」となっている。また何故か8インチの2モデルだけが1年間保証ではなく90日保証となっているのも興味深い。
まもなく値下げされるFire HD 8 タブレットはアマゾンが2020年5月13日に発表、6月より発売されたモデルだ。
USB-Cモデルが揃った2022年5月時点で、特殊なFire 7を除いた時に最安となるFire HD 8 を買うなら、どのようなシチュエーションなのか考えたい。
8インチ、「Fire HD 8」を買う条件。
実は2022年5月時点でレビュー数が最も多い端末は「Fire HD 8」となっている。
発売したタイミングも異なるため「よ〜いドン」の結果ではないものの、次のレビュー数を見ると少なくとも購入者が多いことはわかるだろう。
- Fire HD 8 :レビュー21,341件
- Fire HD 8 Plus:レビュー10,050件
- FIre HD 10 :レビュー15,295件
- FIre HD 10 Plus :レビュー6,572件
もちろん価格が安い分だけ購入しやすくなるため差は発生すると思うが、Fire HD 8 とFire HD 8 Plusの価格差は2000円。それで2倍以上のレビュー数となっている。
その違いはQiワイヤレス充電だけでなく、RAMも2GBと3GBという差がある。
最近のFire HD 10 Plusのレビュー記事では、Qi充電の活用を紹介していたこともあって個人的にはPlusモデルが良いと思ってしまうが、それでも「Fire HD 8」が支持されているのはFire 7のスペックダウンが著しいからとも言えそうだ。
Fire 7 との差で生まれるFire HD 8の価値。
来月にも発売される「Fire 7」は7インチと画面が小さいこともあって解像度はHD未満の1024×600、RAMは2GBでストレージも16GBと少ないもののmicroSDカードによる拡張に対応、バッテリーは最大10時間。
Fire HD 8は8インチでHD解像度(1280×800)、RAM2GB、ストレージは32GB/64GB+microSDカードという構成でバッテリー最大12時間。
これらは僅かな差かもしれないが、実際に使うと漫画の文字が潰れたり、少なくともHD解像度でプライムビデオを視聴したいと思ったり、予備ダウンロードをしたくなって内蔵ストレージが欲しいとなるとFire HD 8に価値を感じるのかもしれない。
その一方で先日の記事「第12世代 Fire 7 (2022)は買いか、使い方を考える。」で触れたように簡易的なビデオプレイヤーやウォークマンとして、ゼロをイチにするのであればFire 7(のセールで特価3000円台)は大いなる価値を秘めている。
もちろんスマートフォンでもAmazonサービスはアプリを通して利用できるため、先日の記事を繰り返してしまうが「通知の来ない専用端末」として「擬似的なデジタルデトックス」を実現できる端末だと思っている。
ただ、Fire 7のゼロイチではなく100点満点中50点のAmazonサービスを体験するのであれば「Fire HD 8」からというイメージがある。
フルHD解像度「Fire HD 10」との違い。
大画面ラインナップとして用意されている10.1インチのFire HD 10との違いはフルHD解像度(1920×1200)とRAM3GB(Plusは4GB)という違いになる。
それ以外は新型Fire 7を除いてバッテリー=最大12時間、カメラ=200万画素、ストレージ=32GB/64GB、オーディオ=内蔵Dolby Atmosデュアルステレオスピーカーと変わらないのだ。
そういったことからもFireタブレットの実用ラインで最安モデルはFire HD 8と言えるだろう。
価格を見てみるとFire HD 10 シリーズに関してはFIre HD 8との価格差が6000円と離れており、Androidカスタム端末としては安い部類だがFIreシリーズの中ではコストパフォーマンスに優れているとは言えない。
つまり、画面サイズと解像度とRAMしか変わらないのに6000円も高いのがFire HD 10シリーズ、そういったことからもFire HD 8はバランスの取れた端末だろう。
3つを提示して真ん中を選ばせるという営業の基本的な手法から考えてもFire HD 8は買い求めやすい端末に仕上げられていると言えそうだ。
まとめると3つのシリーズは次のような立ち位置かもしれない。
- FIre 7シリーズ=入門機・ゼロイチ端末(カラー読書端末、動画や音楽プレイヤー)
- Fire HD 8シリーズ=Amazonが売りたい端末、売れるよう努力した端末(バランス型、コスパ優秀)
- Fire HD 10シリーズ=雑誌や動画など映像サービス特化型(唯一のフルHD)
FIre HD 10 PlusだけRAM4GBもあったのでUbuntuのデスクトップ環境をインストールして遊んでいるが、そういったことは稀なケースで一般的には映像サービスを安定して楽しみたいというユーザー向けだろう。
あとは道具としての使い道で選ぶことになるが、恐らくタイムセール祭りでは新型Fire 7より「Fire HD 8」が安くなるためスペック差を考えると発売まで待てないというユーザーも多そうだ。
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前回→ まもなくFire HD 8が値下げ、5/28よりAmazonタイムセール祭り開催
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