チープカシオ「F-91W」をスマートウォッチ化するハック登場、Windows 11対応など
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Hackadayは現地時間2022年7月20日、カシオの名作とも言われている1989年のデジタル時計「F-91W」をスマートウォッチ化するハック”Keplerプロジェクト”を取り上げた。
このプロジェクトによってオバマ大統領やビンラディンが装着していたことでも知られているカシオの名作時計にプロセッサを追加、Bluetooth接続、Windows 11の機能を利用できるようになるという。
チープカシオ「F-91W」をスマートウォッチ化。
その正確さから20年以上も愛用していて、時計バンドを変えながら使用を続けるという熱烈なファンがいるほか、一円玉=21枚相当という軽さで生活防水なのにシャワーなどで問題なく使えるといったタフさ・コストパフォーマンスの高さもあり、カシオのG-SHOCKから乗り換えるユーザーもいる。
また、チープカシオ自体はアーティストの星野源氏などが装着したことでファッションアイテムとしても高く評価されている。
そんな伝説級の腕時計「F-91W」を開発者Pegor氏はPCBを介して取り付けられたOLEDディスプレイを備えたスマートウォッチに変えてしまうプロジェクトをgitlabで公開している。
このプロジェクトでは「F-91W」の基盤そのものを変えてしまい、Texas Instruments CC2640で動作するようになる。
Texas Instrumentsの製品ページを見ると次のような特徴が挙げられていた。
- Powerful ARM® Cortex®-M3
- EEMBC CoreMark® Score: 142
- Up to 48-MHz Clock Speed
- 128KB of In-System Programmable Flash
- 8KB of SRAM for Cache
- 20KB of Ultralow-Leakage SRAM
- 2-Pin cJTAG and JTAG Debugging
- Supports Over-The-Air Upgrade (OTA)
Keplerプロジェクトで動作する新生「F-91W」は15日間のバッテリー駆動となり、デジタル時計よりも短くなったもののスマートウォッチとして見れば長寿命を実現している。
かつて「F-91W」の価格は1000円未満だったが、アマゾンでは1988円で販売(レビューは11,693件、詳細はAmazonへ)されていた。