外出先でFire 7 (2022)からMacを遠隔操作できるか
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最終更新日:2022/08/23
Amazon Kindle Fire, Fire 7, 製品レビュー
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外出先で会員番号がわからないなど、Mac/PCに保存したパスワード管理アプリや専用ソフトウェアの情報を見たい時はなかっただろうか。
今回は、そんな時にFire 7とモバイル回線(と端末)さえあれば必要なデータは取得できるという話。
これまでのFire 7では性能不足で実現できなかったが、少しパワーアップしたFire 7 (2022)で実用的な範囲をレポートしたい。
Fire 7 (2022)とMacの遠隔操作物語。
今回、スマートフォンのモバイル回線を利用することで外出先から自宅のMac端末を操作できる遠隔ソフト「RealVNC」をM1 MacBook AirとFire 7 (2022)にインストールして遠隔操作できるのか試した。
数あるVNCサービスの中でも「RealVNC」を選んだのは、同社にアカウントを作成することでIPアドレスやポートの管理といった細かな設定を省けることが理由だ。
ルーターとMac/PCのポートを解放するといったことはなく、RaalVNCアカウントによりサーバーを検出、簡単に接続することができる。
大まかな流れは次のような感じ。
- RealVNC Server(公式ダウンロードへ)をMac/PCにインストール
- インストーラーに従いRealVNCアカウントを作成
→メール認証が必要。 - RealVNC クライアント(Google Playへ)をFire 7にインストール
- Fire 7で取得済みアカウントにサインイン
- 設定済みのMac/PCアイコンを選択して接続開始
他のVNCソフトウェアでも同様のことは行えるがアカウントを作成しないタイプは、ルーターやサーバー側の設定を自分で行う必要があり、クライアント側もサーバーへ辿り着くまでの設定を自ら行う必要があるため難易度は高くなる。
さらに言えば「VNCを利用しない」と決めた際、RealVNCはアカウントを削除すればよいが他のVNCソフトはルーターなどの設定を戻す必要があるため「ちょっと試してみよう」というには手間が多すぎる。
そういったことから気軽に試しやすいRealVNCを選んだ。
実際に遠隔操作した感想。
(注意)自宅はマンション一括の光回線で常時400Mbps以上といった感じ。
最初に同じLAN環境へ接続した状態で試したところ、マウスカーソルはストレスを感じない程度の速度で動き、ブラウジングは2本指のスクロールも含め閲覧に耐えられるレベルだった。
動画視聴や電子書籍の雑誌といった映像を楽しむことには向いていない。そもそもスマートフォンやVNCを経由しないFire7本体でも十分に楽しめるので追求しない。
次にiPhone+IIJmio(ドコモ回線)を経由して接続した。
意外なことにブラウジングはLANの時と変わらない印象、最安プランを契約しているので長時間のテストは行っていないが最大1MbpsのUQmobileなどでも試したくなる操作感だった。
仮想キーボードでの文字入力が大変だったので物理キーボードを導入する必要はあるが、Fire 7でMac/PCを屋外へ連れ出せると思えば多少の遅延も許せそうだ。
最軽量のFire 7 (2022)は魅力的だが、サイズ的にはFire HD 8あたりが良いと思う。
いずれにしてもiCloud等で共有できないデータを外出先で確認することができたことは報告しておきたい。
→今回レビューしたFire 7のスペックやレビューはAmazon販売ページへ
次回→Fire 7(2022)でGoogle Play代替「Aurora Store」をインストールする方法
前回→Fire7を「ラジオ」に、SDカードへ録音。