グーグルの新ブランド「Chromebook Plus」とは何か、10月8日より8機種発売へ

公開日: : Google Nexus ,

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Googleは米国時間2023年10月2日、さらなるパフォーマンスをAI機能を追求する新ハードウェア・ブランド「Chromebook Plus」を発表した。

Chromebookの新しいカテゴリとしてAcerやASUSなど4メーカー、8機種が同時発表されている。

「Chromebook Plus」とは。

Googleの公式ブログにおいてJohn Maletis氏は「Chromebook Plus」について、Chromebookから2倍のパフォーマンスを備え組み込みGoogleアプリと強力なAI機能を提供すると切り出した。

次に2倍のパフォーマンスという最小要件は次のように定義されている。

  • ディスプレイ:1080p / IPS以上
  • CPU:Intel Core i3(第12世代〜) or AMD Ryzen 3 7000以降
  • RAM:8GB以上
  • ストレージ:128GB以上
  • カメラ:1080p以上、ノイズ低減機能付き

上記は日本でハイスペックと呼ばれているChromebookの性能を超えた仕様を求めており、教育分野で覇者となったGoogleが遂にWindows / macOSのいるコンシューマ市場への口火を切ったようにも見える。

そんなChromebook Plusのスペック要件を満たすデバイスに付与される機能・特典をチェックしていく。

AI機能について

AI機能について、Google Meet / Zoom / Microsoft TeamsといったAIで強化されたビデオ会議を挙げ、さらにPixelスマートフォンで話題となった「Google Photos Magic Eraser」(和名:消しゴムマジック)を提供するとしている。

ーーーーーー私がPixel 7aを購入した理由はJPEG撮って出しの色味が好みだったこともあるが、「消しゴムマジック」で撮影のやり直しが激減できるとわかったから。市販のコンデジとは異なり不要映像の削除までをPixel7a単体で行えるのは強力だった。

また、File Sync機能によりGoogleドライブへ保存したファイルをオフラインで利用可能となる。

続いて購入者特典としてウェブ上で動作する「Adobe Photshop」「Adobe Express」「NVIDIA GeForce NOW priority tier」のサブスクリプション・サービスに対し、3ヶ月間無料チケットが配布される。

また、買い切りの本格動画編集アプリ「LumaFusion」に対しては定価29.99ドルを25%OFFで購入できるとのこと。

ビデオ会議の強化

Googleはビデオ会議が日常生活の大きな部分を占めていると定義しており、Google Meetのプレミアム機能の一部をChromebook Plusによって拡張、1080p以上のカメラや強力なプロセッサによりAI機能をOSに直接導入するという。

例えば通話の明瞭さや照明を強化、背景ノイズをキャンセルし、数回のタップで背景をぼかすことも可能。これらの機能はZoomとMicrosoft Teamsといったビデオ会議アプリを使用していてもオプション表示として機能するとのこと。

他にもテキスト入力を経てカスタム壁紙を生成したり、ブログ執筆やSNS投稿の提案など、より多くのAI機能をChromebook Plusに導入する計画があるという。

Chromebook Plusの機種

ここからは米国時間2023年10月8日に発売されるChromebook Plusの新機種について見ていきたい。

1つめ、「Acer Chromebook Plus 515」は15.6インチFHD、Intel Core i3〜プロセッサ、RAM8GB〜、ストレージ128GB〜を備えたラップトップ。

2つめもacerで、「Acer Chromebook Plus 514」は14インチFHD、AMD Ryzen 3〜、RAM8GB〜、ストレージ128GB〜を備えたラップトップ。

3つめは360度ヒンジを備えた「Asus Chromebook Plus CM34 Flip」で14インチFHD、AMD Ryzen 3〜、RAM8GB〜、ストレージ128GB〜を備えたラップトップ。

4つめは「Asus Chromebook Plus CX34」で14インチFHD、Intel Core i3〜プロセッサ、RAM8GB〜、ストレージ128GB〜を備えたラップトップ。

5つめ、「HP Chromebook Plus 15.6 inch」は15.6インチFHD、Intel Core i3〜プロセッサ、RAM8GB〜、ストレージ128GB〜を備えたラップトップ。

6つめ、360度ヒンジを備えた「HP Chromebook Plus x360 14-inch」は14インチFHD、Intel Core i3〜プロセッサ、RAM8GB〜、ストレージ128GB〜を備えたラップトップ。

7つめ、360度ヒンジを備えた「Lenovo Flex 5i Chromebook Plus」は14インチFHD、Intel Core i3〜プロセッサ、RAM8GB〜、ストレージ128GB〜を備えたラップトップ。

8つめは「Lenovo Slim 3i Chromebook Plus」で14インチFHD、Intel Core i3〜プロセッサ、RAM8GB〜、ストレージ128GB〜を備えたラップトップ。

2024年には多くの機能を投入予定

Googleは2024年への目標として幾つかの機能追加に取り組んでいるという。

1つはChromebook Plusを使った画像生成機能。

例えば簡単なテンプレート化された文字を使用してカスタム壁紙を生成したり、猫の写真を画家が描いたような壁紙にするといったことができるようになる模様。

もう1つはビデオ通話中、AIを使って背景を生成・描写することにも取り組んでいる。ユーザーはコントロールパネルで1度だけ調整・設定することでGoogle MeetやMicrosoft Teamsといったさまざまなビデオ会議アプリの背景として利用できるとのこと。

Chromebook Plus製品の発売日

Googleは米国時間2023年10月8日よりBest Buy、Amazon、Walmart、Tergetなどの主要小売店で最小価格399ドルからChromebook Plusを購入できることを明らかにした。

2023年10月9日からはカナダとヨーロッパで購入可能、それ以降の予定はDiscover Chromebookページで確認してほしいとしている。

ちなみに市販されているChromebookの中で最小要件を満たしているデバイスは今後数週間以内にてOSアップデートでChromebook Plusの拡張機能が追加されるという。

教育分野で圧倒的なシェアを誇るChromebookが遂に個人向けとして本格参入といった印象。徐々に筆圧感知のペン入力に対応するデバイスも増えており、完全とは言えないがAndroidアプリ対応のためクリスタなどが最適化されるとエントリー向けWindows端末は苦戦を強いられそうだ。

Source : Google Blog

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