電子書籍こそ「自炊」が良い(Kindle本が消える問題の対策にも)

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Amazonの”Kindleストア”をはじめとする電子書籍サービスは便利な反面、本当の意味で所有できていないという問題も抱えている。

そのため、以前より定期的に「Kindle本が消えた」というミステリーがSNSやブログなどに投稿され、話題を集めていた。

主に「再ダウンロードができない」という話だが、その理由として購入手続きから1年以上経過すると権利を失うとか、出版社が変わったので権利がなくなったといった話を見かけた。いずれにしてもKindle本は消える運命にあると思っておくと良いかもしれない。

一方、購入した電子書籍は自分用であればスクリーンショットが合法という点も忘れてはいけない。

それではスクリーンショットで画像化したデータの使い方は2024年3月時点で何が正解なのか考えたい。また、記事冒頭の写真にある電子書籍化されていない参考書も含めた一元管理についても記録していく。

大抵の書籍はスクショ+PDF化が良い。

はじめに電子書籍の自炊(本来は紙の書籍をスキャンして電子化する作業)について。

そもそも電子化されているKindle本を自炊する必要があるのか、そこから意味がわからないという人もいるかもしれない。それに対する答えは2つある。

1つは先ほどの「Kindle本は消えるから」となる。もう1つは「PDF化まですればマーカーや波線など自由自在、使い倒せる書籍へと育てられる」からだ。

そして2024年3月時点では次の手順が王道のようだ。

  1. Kindle本やKoboなど電子書籍を開いてスクリーンショット
  2. 画像ファイルをまとめてAdobe Scan(無料:Google / Apple)などでPDF化
  3. OCR処理(Adobe Scanは自動的に実行)
  4. GoodNotesなどのPDF管理アプリで読む、書く。

上記【1】だけでは画像ファイルなのでテキスト検索ができない。【2】と【3】を行うことで電子書籍に近いデータへ仕上がる。そしてGoodNotesなどの多機能ノートアプリで使い倒せる書籍へと昇華させられる。

この手順を一冊まるまる行おうとすれば面倒だ。

しかし、勉強範囲や読書スピードにもよるが1日25ページ(無料版Adobe Scanの一括限界枚数でもある)くらいのスキャンにとどめておくのが良いと思う。

iPhoneやiPadで4日100ページなら負担は軽くないだろうか。

それが紙の書籍であれば裁断の手間があるので分割スキャンによる負担軽減の恩恵は大きい。

紙の書籍なら1日25ページの自炊作業。

たとえば記事冒頭の「詳説日本史B」であれば430ページほどなので勉強しながら1週間のうち4日スキャンすれば5週間で終わる計算だ。

「詳説日本史B」は偏差値標準の高3が5月から勉強を初めて早稲田で9割正解して現役合格したというYouTuberが紹介し、今では品切れが続き、中古が7,250円(Amazonへ)と高騰している。ただメルカリでは300円から販売(メルカリへ)されているので、くれぐれも高額で購入しないように。

新品を購入すると裁断するのに迷いが生じるかもしれないから書き込みや汚れ・破れのない中古がちょうど良い。

スキャン期間である5週間で日本史の全てを覚えられるはずはないので学習ペースに合わせて半分の自炊スピード(10週間)でも良いかもしれない。

タブクルの記事を振り返ると10年前(2013年)に「自炊への道」という連載を書いていた。あまり作業自体は変わっていないように感じるが、1つだけ大きな変化がある。

それはAdobe ScanといったアプリケーションやiPhone・iPadのカメラ性能(ハードとソフトの両面)といった自炊環境が大きく改善したこと。

10年前の記事では裁断機や専用スキャナーを使っていたが自炊する人が増えてより簡単なカッター裁断方法が伝えられ、iPhone/iPadでも高度なOCRスキャンが行える時代になっている。

ちなみに裁断した紙の書籍は章やパート別に小冊子として携帯するという手段もある。人間は空間認識能力が優れていて書籍の厚みや見聞きした場所で記憶しているという。そういった物理的な側面は紙の強さだと思っている。

電子書籍と紙の書籍をGoodNotesでまとめて管理

資格取得や受験勉強などでも採用者が増えているGoodNotes。

そろそろ便利すぎるからとAppleのメモアプリあたりで勝手に取り込まれそうな気配はあるけれど、それくらい便利なのだ。Sidecarの時みたいに開発者という金の卵を産む存在をAppleが殺さないよう願うばかり。

今ではWindows版も配布されているが、やはり古巣のiPadとは相性が良い。アクセシビリティ機能を使った赤シートによる参考書の問題シート化(下図)も簡単。

上図ではSplit Viewで同じPDFファイル(GoodNotes)を開いて、いわゆる見開きにしているところ。

12.9インチiPad Proあたりであれば見やすいのかもしれないが携帯性を考えるとiPad mini 6で良いと思っている。指紋認証だったりApple Pencil 2で充電が楽な点も気に入っている。

色々と書いたがKindleストアをはじめ電子書籍は完全体ではない(所有権や使い勝手の面)と思っている。PDF化して自由自在に書き込める状態へと昇華させて初めて本を使い倒せるのだと。

私は(楽天お買い物マラソンのApple/Googleギフトカードなど)セールに応じてGoogleブックスやApple BooksにKindleストア、楽天koboなど複数の電子書籍ストアで購入してきた。それらをまとめてGoodNotesへ集約させている。各ストアの専用アプリにはない自由な機能(スクラップブックやら1枚勉強法など)が使えるのでもう戻れないだろう。

以上、「電子書籍こそ自炊が良い」という話でした。

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