iPhone/iPad/Macでの「物書堂」使用方法、電子辞書デバイスと比較

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本日より物書堂の辞書アプリが春セールを実施している。

この記事ではiOSとiPadOS、そしてmacOSで起動できるベースアプリ「辞書 by 物書堂」の使用方法を記録していく。

たとえばiOS 16、iPadOS 16.1以降でクリップボード検索時に毎回アラートが出るようになった時の対処法といった内容。

物書堂の使用方法

辞書アプリとして「物書堂」を採用する理由として多く挙げられているのが複数の辞書を一度に検索できる串刺し検索だろう。辞書アプリを切り替えることなく検索できる

様々な検索方法。

他にも次のような検索機能を備えている。

  • インクリメンタルサーチ(逐次検索)
  • 方向一致検索(前方/後方/完全)
  • 成句、用例などの種別検索
  • 正規表現を使った「パターン検索」
  • 推測候補
  • 手書き検索
  • クリップボード検索
  • なぞってジャンプ

上記の中でも便利なのが「手書き検索」と「クリップボード検索」だと思う。

手書き検索とクリップボード検索が便利

「手書き検索」は文字通りソフトウェアキーボードが表示される場所に文字を書いて漢字を調べるといったペン付き電子辞書デバイスのような使い方ができる。この時に”三省堂 全訳読解古語辞典”などを購入していれば簡単に引くことが可能。

「クリップボード検索」は、使う端末(iPhone/iPadOS/macOS)によって挙動が異なる。

まず、iPhone(iOS)は画面分割に対応していないので画面下から上へスワイプ操作によるアプリ切り替えで対処することになる。それでもクリップボード検索を有効化しておくことで「辞書 by 物書堂」へ切り替えると即結果を表示してくれるようになる。

次に、iPadシリーズ(iPadOS)はシステムレベルで画面分割”Splitview”が用意されていて、アプリ「辞書 by 物書堂」側も分割に対応。そのため、知りたい語句をコピーすればリアルタイムで検索できる。

ここで注意点がある。

iOS 16、iPadOS 16.1以降からアプリ「辞書 by 物書堂」を利用すると毎回「ペーストしますか?」と確認が表示されるようになる。その対処法は物書堂がプレスリリースで詳しく記載(物書堂へ)していた。

最後にMac端末(macOS)はiPadシリーズと同じような使い方が可能。ウィンドウサイズを自在に変更できるのでメイン+サブ上部+サブ下部の3画面構成なども可能だ。

さらにPhoneを起動したまま待機させておくと、Mac端末で気になった言葉をコピーするとユニバーサルコントロールによりリアルタイムで検索結果がiPhone側に表示される。

これが意外と便利なのでオススメ。

3つのウィンドウという点では、iPadも”Slide Over”を使うことで擬似的な3画面を実現できる。そういう意味でも最近連載している「iPad mini 6のMac化」(記事一覧へ)の可能性を追いかけている。

他にもある便利機能。

「ブックマーク機能」はフォルダに対応。これにより辞書ごとや試験用などの用途ごとにブックマークを管理できるようになった。また、履歴からも登録可能に。

一度調べたはずが、もう一度調べることになることもある。そんな時に「履歴機能」が使える。これは同じAppleアカウントであれば調べた回数なども記録されるので暗記にも使えそうだ。

上記とは別の話になるが、単体版を購入したままになっていないだろうか。

そんなユーザーへ無料で移行するための手段も物書堂は案内(物書堂へ)している。

串刺し検索や履歴の共有を考えると個別に辞書アプリとして抱えるのではなく、アプリ「辞書 by 物書堂」内へ統合したほうが使いやすいと思う。

電子辞書デバイスと比べた感想。

今年から大学生となった娘が高校生活で役に立ったと喜んでいたのは、以前レビュー記事を書いた電子辞書デバイス。

受験勉強で世話になったというだけあって、器用に検索していく。

そして、興味深いことにスマートフォンのようなモードは使わなかったという。主にキーボード入力で検索していたと。

(画像)360度回転の電子辞書は便利だった。シャープ「PW-H2」購入レビューより

久しぶりに操作したところ、画面自体はiPhoneで使うアプリ「辞書 by 物書堂」に近い。しかし、iOSはソフトウェアキーボードが優秀なほか、ユニバーサルコントロールなどが強力なのだと気付いた。

それに対して電子辞書デバイスの画面タッチ操作は、スマートフォンに比べて快適とは言えない。

つまり、検索ワードのコピーやキーボード入力のしやすさこそが使い勝手を大きく左右する。

そこへ物理キーボードと画面分割でリアルタイム結果表示できるiPadとMacは最適なデバイスとなりそうだ。

私は、記事冒頭の写真に掲載したようなGoodNotesにPDFを読み込ませて意味を知りたいワードをコピーして辞書を引いている。

このような使い方であればキーボードは不要。上図のようなSplit Viewにしておけば英語や古語だって意味を即座に調べられる。

記憶が定着しないワードは履歴を見れば一目瞭然、GoodNotesで専用のページを作って1枚記憶法を使うのも良い。

次にブログなど文章を書く時はキーボードを使っているのでザクザク検索できる。これは正しい言葉選びなのかといったことも気軽に調べられる。

ただMacは、そのまま他のことを調べたしたりしてしまう時がある。Windowsよりは制限ある環境になったが、まだ雑念が強い。

そういう意味でも余計な気を起こさせない「iPad mini 6のMac化」は進めたいところ。

その点で電子辞書デバイスはiPadに近いのかもしれない。中古で買えば数世代前のモデルが5000円以下で手に入る。

しかし、GoodNotesをはじめAppleブックス/Kob/Kindleなどの電子書籍にある文字のリアルタイム検索を考えると「物書堂」に軍配があがる。時間は有限、買えないのだ。

画面分割できるAppleの最小デバイスはiPad mini 6。これが今のところ「物書堂」と相性が良い最適解として使っている。

そんな物書堂の2024年セールは本日4月2日より開催、4月23日まで実施している。無料のベースアプリ「辞書 by 物書堂」を起動すればセール情報を確認できる。

さて、何を買おうか。

なお、昨年のセール価格は過去記事「物書堂の過去セールから電子辞典の買い時を探る。すぐ買って良い辞典(対象15冊)」より確認可能。この記事で値引き幅が大きい辞書を選んでおいたので今年のセールで変化がなければ購入していきたい。

前回→物書堂セールは4月2日に開催、値下げ価格も発表

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