限界別荘地への移住はアリか、格安の遊び場に潜むメリットとデメリット

公開日: : その他

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「最近ブログの更新頻度が落ちている」

そんな問い合わせをいただいた。

そういった心配してくださる声は有り難く、今日も元気にキーボードを叩く原動力となっている。

実は、ここのところ移住すべくニシヘヒガシヘ駆け回っていた。

YouTubeでは空き家をDIYリフォームして賃貸に出す動画が増えているが、別に賃貸業を始めたい訳ではない。次のような遊び場を求めていた。

  • 気兼ねなく、車いじりができる土地
  • 気兼ねなく、電動工具がつかえる土地
  • 基礎など構造物をベースにしたスケルトンリフォームができる建物
  • 3Dプリンターやロボット掃除機などレビュー品の実験が行える場所
  • ガジェット好きな仲間を募って遊べる場所

そんな理想郷など存在するのだろうか。田舎へ行くほどNHK 全国ハザードマップをみれば土砂災害の警戒区域か、浸水3mなどのカラー表示になっている。

そこから逃げ出したくて0円で手放そうとしている物件もある。もちろん50万円や150万円、300万円などで売れたらいいなと高値を設定している売主もいた。しかし、そんな危険地帯を買う人は稀だ。価格履歴を追っていくと最初は480万円で出したものの230万円となり、100万円へと下がり、やがて”0円いちば”などへ流れていく。

海外からの移住者も多く、過去記事で指摘したように貴重な資源のある土地を買い占める動きもある。日本やばいぞ。

———・・・というわけで、自分の理想と思える限界別荘地への移住を考えた話を書いていく。

限界別荘地への移住はアリか

単純に「田舎暮らし」といってもさまざまなリスクが存在する。

ここでは日本中とまではいかないが各地の物件を見て回った際に自治会や役所、移住サポートセンターで知った現状を書き出してみよう。

  • (人間)町内会費・自治会費の高い地域が存在する(年間8万円前後)
  • (人間)町内会の入会金、水道負担金・分配金などで35万円前後が必要というケースも
  • (人間)移住者が使えないゴミ捨て場が存在する
  • (人間)移住者がスーパーなどの駐車場を使うと駐車料金が加算される
  • (物件)汲み取りなら浄化槽へ、下水道の地域なら浄化槽から変更工事が必要
  • (物件)私設水道管を経由している土地が多い
  • (物件)埋蔵物が多い。謎の金属とか産廃とか
  • (物件)基礎がテキトー。また劣化による傾きが多く、過去に取り壊した建築材を再利用した物件もある

ほかにも一般的には町内会の役職がまわってきたり月に1どの”草むしり”、祭りの強制参加、若ければ雪下ろしの参加など人口が減少している町を活性化するために奮闘を要求(任意)しているそうだ。

全ての田舎が同じではない。また公式ページにも掲載されない。そんなことを書けばカモが逃げてしまうから。ちなみに退去した移住者の物件はゴミの不法投棄場所になって売れなくなり、格安で町民に譲ったという事例もあった。

一方、山間部にコンビニやスーパーが集まっている町から格安物件が販売されるケースは少ない。その便利な地方都市から1つ2つの山を超えた小規模の集落が売り出されることが多い。

そうなると全員が顔見知り、移住者は余所者となる。

空き家バンクの移住サポートへ連絡した際は、町内会(ほぼ全員)との面談が必須条件で彼らの審査に合格すれば格安で家を手に入れられるという内容だった。

その審査対象は家族の出生から学歴、仕事内容、子供の将来など丸裸にする内容だ。参加者からは家庭内の話について指摘や追加の質問もあり”家族の将来を心配して”厳しい言葉もあるという。

いや、それなら数百万出して自分で購入するわっ!って思ってしまった。

しかし、それでも集落に住めば興味の対象となるのは変わりない。地域に馴染もうとすれば個別の質問攻め&情報共有に晒されるのは間違いない。

そんな絶望に浸っていると、一筋の光が差し込んできた。

「限界別荘地」

なんだ、それは。

限界別荘地の光と影。

当然ながら移住候補に別荘地もあった。

だが「限界別荘地」という視点で探してはいなかった。別荘といっても大きくわけて2つある。

1つはリゾートマンション。少し前は苗場の0円マンションが話題となっていたが最近は10万円ほど値段が付くようになっている。それでも買い手はつかない。やはり別荘地ということで高額な管理費・修繕費があるからだろう。

ちなみに苗場などのリゾートマンションの修繕費は政府発行の基準額より大幅に少ない。つまり大規模修繕の際に負担金100万円などが請求される可能性もある。また安い物件には相応の定住者が住むので・・・————。

もう1つは温泉街や避暑地にある別荘・戸建てタイプ。こちらはリゾートマンションほどではないが維持管理費が請求される。

これら別荘地の物件における共通点。それは割高なランニングコストが発生することだ。

この時点で少し前の私はたとえ物件価格が0円であっても「対象外」としてしまっていた。

しかし、地方の限界集落とも言える格安物件を見てきた私だ。

すでに目つき、いや・・・顔つきが変わっている。

一般的な田舎移住で見聞きした情報を思い出す。

町内行事への参加に加え、高額な年間8万円の会費。さらに過去に町内へ設置された設備を当初の町民が支払った分と同じ額(分配金30万円など)を支払う。役員になれば責任も増えるし、若者は労働力としてカウントされる。

もちろん、参加しなくてもよいけれどゴミ捨てできないとか、工事や断水の連絡が来ないといった村八分になる可能性が高い。

それらが全てなくなる。

別荘地は管理費を支払うだけでいいのだ。

ゴミ捨て場は確保され、寒冷地では主要道路の除雪などは全て管理事務所が行う。別荘地のオーナーは定住であっても基本的に人付き合いを避けたい傾向にある。つまり干渉されない。

別荘地のメリットは次のような内容だ。

  • ゴミ捨て場を完備、自由に使える
  • 管理費に水道代が含まれていることがある(使い放題)
  • 公共の私設道を管理してくれる(除雪や土砂など)
  • 薪ストーブOK
  • チェンソーなど電動工具も使用可

そのほかに対応してもらった不動産会社オーナーさんが親身になって、山林を使って良いとか動画撮影、ブログ撮影に使ってよいという話になった。有難い。

ただ注意しなければいけない点もある。

  • 別荘管理会社や土地のサイズによっては高額な管理費(多いところで年間13万円や28万円など、でもリゾマンよりは安い)が請求される
  • 限界別荘地の管理事務所は廃業あるいは、個人に縮小するケースも
  • 基本的に人が減っているので毎年1割ずつ管理費が値上げされていることが多い

上記のことから土地だけ購入した別荘地オーナーなどは維持費が高いことを理由に安値をつけてでも手放そうとしているようだ。

昭和の時代では温泉地でもないのに温泉がでるという嘘を鵜呑みにして購入。そのまま使うこともないまま亡くなっているというケースもある。そういったオーナーの土地には「温泉地+名前」が記された看板があった。

不動産担当者によれば、彼は騙されて購入してから一度も訪れることなく亡くなったそうだ。

こういった土地は多い。

そのため、不動産会社を介さずに土地所有者に直接電話を入れて交渉、相続の手伝いなどをすれば安く入手できる。それなりに大変だが難しいことではないし、今よりずっと収入は増えるだろう。

ただ賃貸業や転売をするつもりはない。

私は最低限のモノだけで十分に幸せを感じられる。法人を設立して賃貸業をはじめれば「個人でモノを持たない」は実現できるかもしれない。だが、管理という点において何ら変わらない。

残り少ない人生、好きなことをしたい。

そう思った。

別荘地でオフグリッドを目指したり、軽トラをキャンピングカーにしたり、各メーカーから届くサンプル機をガジェット仲間と共有したり、なんてことができたら十分だ。

限界集落で町内会に参加して金銭と時間を使うより、限界別荘に管理費を払って人間関係をなくせるほうが良いと思った。地元民からすれば疑いの目を向けなくて住むだろうし、移住民もストレスレス。

縁があって限界別荘地に住めても大抵は免責物件だから修繕からスタートすることになるだろう。そんな状況であっても廃屋にテントでも張って楽しんでいきたい。

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