仮想Windows付き10.95型Androidタブ「ZTE Xiaoyao」登場、スペック・価格ほか
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ZTEが新たに2in1の5Gクラウド端末として10.95インチのAndroidタブレット「Xiaoyao」を発売したと海外メディアが報じている。
ローカル環境のAndroid OSとクラウド環境のWindowsを使ったデュアルモードに対応するという。
10.95型「ZTE Xiaoyao」とは、スペック・価格
中国IT HOMEは現地時間2024年5月10日、ZTEが公式Weiboで発表していた記事を取り上げた。
それによれば10.95インチ「ZTE Xiaoyao」はクラウドコンピューターを掲げ、独自クラウドによるWindows環境と端末プリインストールのAndroid 13が動作する5G Androidタブレットだという。
主要スペックはUNISOC T760オクタコアプロセッサを搭載し、RAM8GB、ストレージ256GB(eMMC)という構成。
ディスプレイは10.95インチ(1920×1200)リフレッシュレート90Hz、輝度480ニト、sRGB97%となっている。本体サイズは256.9×168.4×7.65mm、重量515g。バッテリー7,510mAh。
4つのスピーカーとスマートノイズリダクション搭載、専用の磁気キーボード、開閉で画面のオンオフを切り替えられるオートスリープホールセンサー搭載。
型番「W200DS」の本体価格1,899元は日本円換算40,893円(2024/05/13時点、以下同)となっている。
Windows環境について
上記のスペックを備えたAndroidタブレットは既に数多く発売されている。
「ZTE Xiaoyao」はこれに加えて「Kun」、「Peng」、「Dachun」という3つのクラウドコンピュータープランが提供されるようだ。
- Kun:1899元(CPU6コア、RAM8GB、容量100GB)
- Peng:2299元(CPU12コア、RAM16GB、容量200GB)
- Dachun:4999元(CPU16コア、RAM32GB、容量1,100GB)
最安となる1899元プランは日本円換算40,893円とミニPCが買えそうな価格。最大構成の4999元プランは日本円=107,647円とゲーミングPCさえ買える価格だ。
この金額からサブスクではなく「買い切り」となるが”クラウド環境を買う”となれば提供期間が問題となる。
日本への提供予定はないと思うが、日本では高速な5G通信を使える場所が限られている。そもそもLAN環境の遠隔操作で定評があるMS社のリモートデスクトップでさえ映像が固まることがあるなかクラウド環境で提供するというのは果敢な挑戦に映る。
日本でもレンタルサーバー会社がプランとしてWidnwos Serverを格安で提供したり、VPS環境で自由にOSをインストールできるプランも販売されている。そちらの方が安く済むだろう。
処理性能を追求するなら大手町あたりのデータセンターで1/4ラックを借りてWindowsサーバーを設置したほうが高速通信を楽しめると思う。過去の計画停電でも対象外となっていたのでオススメ。
「ZTE Xiaoyao」が日本向けにリリースされるとなればVPSプラン、専用サーバープラン、負荷分散プランといった感じでサブスクになるかもしれない
それなら楽天モバイルなど通信し放題を使って構築したほうが個人向けWindows OSのセキュリティも学べるし、何より楽しめそうだ。
中国メーカーでは過去にデュアルブートが流行った。それが5G以降はクラウド環境となるのなら興味深い。その先駆けとして「ZTE Xiaoyao」が語り継がれるのか今後の展開を楽しみにしている。