築古別荘のスマートホーム化、SwitchBot 人感センサーは使えたか(導入レビュー)
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人との別れを覚悟する時がある。
たとえば「限界別荘地に移住する」と伝えれば、これまで付き合いがあったメーカーの担当者さんから連絡が届かなくなった。ただ人と人の関係だから私が知らずに無礼を働いていた可能性だってある。だからSwitchBot社にも覚悟を持って伝えた。
しかし、意外な答えが返ってきた。
簡潔に書くと「すごいですね、頑張って! 必要なものあれば言ってください!」とのこと。
そうして長らく空き家だった限界別荘地の古い別荘にスマートホーム化するための製品一式が届く。なんと「頑張っている」と評価してくれる人もいるのだ。感謝。
今回はその中から「SwitchBot 人感センサー」を使い、スマートホーム環境を強化した内容をレポートしていく。
本体サイズは54x54x30mm(電池込みで56g)と小さく、角度を変えられ様々な場所へ取り付けるための台座サイズが45x45x32mm(19g)となっている。
最も重要な動作時間は通常3年間(室温25度で1日あたり120回胴体検知、40回光検知および20回ローカルシーンのトリガーした場合)と長く、バッテリーは単4電池x2個なので交換もしやすい。
最大検知距離9メートル、角度は水平方向=110度、垂直方向=55度と広いのも良かった。
それとアプリで設定して気付いた仕様がある。人感センサーなので動体検知だけかと思っていたら「光センサー」も内蔵、昼間や夜間といった明るさを条件に加えることができるようだ。もちろん既に照明が付いていて明るいということも条件に加えられる。
SwitchBot 人感センサーは使えたか
はじめに製品パッケージで気になったポイントを見ていきたい。
下図のパッケージ背面には併用例が並んでいた。この「人の検知をトリガー」というのは幅広い使い道があって、そこへ同じようなスマートホーム製品が連携できるのが醍醐味となっている。
私が移住した限界別荘地は高原にあるので家はもちろん人も少ない。そうなると当然ながら「明かり」がなくなり、うっかり油断すると屋内でも暗闇に右往左往することがある。
うかつにノールックで作業部屋から出て真っ暗闇に放り出されたような状態になることも多い。そんな時に人感センサーだ。
製品パッケージを開けると説明書と同梱品が入っていた。
SwitchBotなので怪しくない日本語オンリーの説明書。イラストが豊富なのでパッケージ内容と合っているか確認するだけでなくセットアップも簡単だった。
さっそく付属の単4電池を設置。背面パネルは深爪していても開けられる仕様、意外とマイナスドライバーやギターピックを使っても開かなくて途方に暮れる機器があるので地味に重要なポイントだったりする。
次に台座を本体へ装着する。
この台座を入れる箇所は結構な力が必要だった。小さくて軽い本体なので目一杯の力を入れていいのかわからず、かといって「強めの押し込み」では全く入る気配もない。言い換えれば「簡単に抜けない」ということなので台座との接続部分は安心できそうだ。
説明書には図解でセンサー範囲が解説されていた。この広さなら設置場所の工夫次第で出入りの両方をサポートできそうだ。
上図右にあるのは付属品の両面テープ。
角度は上図くらいをグルリと対応できる。
壁に取り付けたり、マグネットにも対応しているので玄関ドアや冷蔵庫に装着して動作チェックや動作イメージを掴むといったことも簡単に行える。
SwitchBotアプリからデバイスの追加を行い、天面のボタンを押してペアリングを完了させる。
あとは画面の指示に従って進めるだけでアプリから設定を変更できるようになった。
セットアップ中の範囲確認の画面。任意の設定で動体検知すると上図のようにLEDランプを点灯させることも可能。最初の頃は「どういう状態なら反応するのか」を知るという意味でもLEDランプをONにしておくと良いと思う。
SwitchBot 人感センサーを使った感想
人感センサーということでセットアップ(アプリでのペアリング作業とセンサーの設置)を済ませてしまえば後はSwitchBotアプリからオートメーションやシーンを追加するだけとなる。
私の場合は「SwitchBot 人感センサー」をキッチンの窓枠に置いた。この位置であれば作業部屋とリビングの両方に対して動体検知できるというのが理由。
これによって作業部屋から出た際やリビングから作業部屋へ戻る際も人感センサーにより自動が明かりを点けられるようになった。
下図はオートメーション機能を使った実際の使用例。
これは「人感センサーで動体検知したらキッチンの照明ON」というシンプルな設定となっている。
上図で誰もが知っておくべき共通ポイントは項目「いつ」と項目「かつ」のところ。例えば「かつ」の中にある「照度:暗くなった」という設定を間違って「いつ」のところへ設定すると大変なことになる。
その理由は項目「いつ」の説明欄に書いてあるとおり【いずれかの条件が満たされた時】に発動するので暗い時間帯は何度OFFにしても勝手にONになってしまうのだ。
ここを項目「かつ」に加えることで「暗い時(かつ)動体検知したら〜」となる。これは昼間の明るい時に動体検知しても動作しなくなるので無駄な電力消費を抑えられるし、「SwitchBot 人感センサー」本体の電池駆動時間も浪費しない。
ただ注意すべきポイントがないわけでもなかった。
「SwitchBot 人感センサー」がクラウドやハブ経由で他のSwitchBot製品へコマンドを送信することもあって動体検知から2秒ほどのタイムラグが発生するのだ。
私としては暗闇への対策で懐中電灯を持ち出したり、スマートフォンの頼りないフラッシュライトでキッチンの電気スイッチを探すより遥かに楽なのでなんの問題にもならないが秒単位を重視する刹那的な人は気をつけたほうが良いだろう。
ちなみに連動しているのは以前レビュー(自腹購入)したSwitchBotスマートライト(当時の記事へ)。こちらも単体でアプリからON/OFFできるのでスマートフォンさえあれば突然の暗闇にも対応できた。しかし、これからは自動・・・なんと甘美な響きだろうか。
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