(リアルレポート)毎月3万円はかかるという寒冷地の冬、12月の暖房費
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最終更新日:2025/01/01
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「そうだねぇ、毎年11月から灯油タンクを月1回補充して3万円はかかるよ」
「雪で停電になることもあるからねぇ」
そんな別荘管理人や先住者の話を聞いて戦々恐々となり、下記の暖房機器を買い集めた。
- カーボン・シーズのハイブリットヒーター
- トヨトミ石油ストーブ
- 電熱ウェア4つ
- 豆炭コタツセット(コタツ本体は自作)
- 薪ストーブ+オガ備長炭
- 蓄熱グローブほか
これだけで10万円近くの出費となった。それでは実際の運用コストはいくらだったのか。レポートしたい。
寒冷地の冬、2ヶ月間の暖房費レポート
まだ2月という本格的な寒さを迎える前ではあるが人生初となる一日中「氷点下」という生活を繰り返し体験している。築40年に迫る避暑地の夏向け別荘を6月からリフォームして3重窓化や床下の断熱などを11月で終わらせることに成功した。それもあって本日(2024/12/31)のような最低気温マイナス8度という日でも屋内は2〜4度くらいは維持できていた。
ただ6度以下になると手が悴み、痺れ出すことがわかった。寒さに耐えているとガン細胞が活性化するという。夏の暑さは死に直結すると言われる一方で冬は暖かい格好をしていればなんとかなるという神話は崩れ去ったわけだ。
電熱ウェアによる「自分温暖化」が進んだこともあって最終防衛ラインは確保できていた。そこへ豆炭コタツと薪ストーブ(煤や煙、タールが発生しないオガ備長炭バージョン)により室温がググッと上昇してパタゴニアのロンT1枚でも過ごせるようになっている。
そんな極寒の世界でロンT1枚となるためにさぞかし暖房費を使っているのだろうと思われたかもしれない。
しかし、結論から先に書くと12月は5000円しか使っていない。いや正確には5000円以下、まだ燃料は残っているので3900円前後といったところだろうか。この暖房費で調理も行っているので電気代もかかっていない。
電気式のコンポストトイレが毎日2.4kWも消費しているので、それがなければ水道凍結防止ヒーターの1.4kWだけで済むので1日あたり24円〜50円、月間にして1500円+東電月額費用となる。
アナログなコンポストトイレ+豆炭アンカにすればさらに電気代は減らせるだろう。これを実験したいところだが軽トラックのハイゼットジャンボを軽キャンピングカーにカスタマイズして、庭の駐車場を「はなれ」にするほか、押入れを3Dプリンター置き場+作業デスクといったリフォーム中なので来年になると思う。
暖房費、月5000円の内訳。
さて最高気温が氷点下な世界にいながら月に5000円も暖房費をかけてしまった正体はオガ備長団と豆炭の2つ。オガ備長炭は10kg=2,300円(楽天ポイント還元後の金額)を1.5回分、豆炭は2500円ほどで買ったものの半分以上が残っている。
9月くらいに灯油18Lx2缶(1L=130円)を購入しているが石油ストーブを試した時くらいしか使用していない。そのためほぼ未使用。
電熱ウェアに使うモバイルバッテリーは自作した小さな太陽光発電システムで十分に間に合っている。薪ストーブの登場により電気鍋を使わなくなったので電気は余っている状態だ。軽キャンに載せてサブバッテリーと接続したほうが幸せになれると思う。
というわけで、空き家だった中古別荘により賃貸で月額9万円〜15万円ほどかけていた家賃がなくなった。その代わり土地・家屋の税金+別荘管理費で年間8万円ほどかかるが賃貸のそれよりも遥かにやすいので月額6700円ほどの固定費で済んでいる。
暖房費と電気代が先住民や北国に住む人たちが言うほどかからなかったので生活インフラは税金を含めて毎月1万円以下といったところだろうか。
前オーナーが水道管を張り巡らしているせいで水道凍結防止ヒーターが5本ほど多くヒーターによる意味のない電力不足が起きている。これは冬が過ぎたらミニキッチンとサウナ(旧風呂場)の2本だけにするよう水道管の切断する予定。それを終えれば冬場でも毎月1000円ほどの電気代となるだろう。
夏は最高室温17度くらい寒く、地味に湿度が高いのでアナログ版コンポストトイレに豆炭アンカを常に置いておくことで温度と湿度を緩和してくれるかもしれない。それにハイブリット式コンポストトイレの電気代を0円にできるのは大きい。
今年は未知の世界へ飛び込んだのだから仕方ないと思うことにして、改善する余地があると捉えるのが良さそうだ。