手書き重視のカラーE-INK 11.8型「reMarkable Paper Pro」は買いか、スペック・特徴チェック

公開日: : 周辺機器 ,

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2024年にリリースされたペーパーライクなタブレット端末である11.8型「reMarkable Paper Pro」は下記の点で気になってしまう存在だ。

  • E-INKのカラーで229ピクセルを維持
  • AndroidベースではないLinux OSベース
  • 反応速度12msの手書き入力
  • 駆動時間は2週間
  • マーカー(ペンの名称)は5分間の本体ワイヤレス充電で1時間使用可能
  • 文書はクラウド保存が可能

とくに紙の書きごこちを追求したという「reMarkable Paper Pro」は旧モデルの購入者からも高く評価されていた。

物欲を抑えるためにもスペックや特徴をまとめて落ち着きたい。

11.8型「reMarkable Paper Pro」のスペック・特徴

「reMarkable Paper Pro」は11.8インチ(アス比4:3)で解像度2160×1620、カラーのE-INKながらピクセル密度は229を実現している。パームリジェクション対応、調整できる読書灯を持つ。

まずディスプレイ。

特筆すべきはonyx BOOXなどが多く採用しているKaleidoディスプレイではなく、Gallery 3ディスプレイを採用したところ。kaleido 3と比較するとディスプレイが明るく、テキストやグラフィックスが鮮明になり、ページ送りの際に発生するゴーストも退治できているという。

もちろん欠点はあって色彩が鮮明ではないという評価がある。ただE INKという性質上から鮮明さを肉眼で見分けるのは難しいようにも思う。

いずれにしてもGallery 3ディスプレイ採用の最も大きな恩恵はペンによる手書き入力において高度なカスタマイズができたことのようだ。それゆえに製品ページでも「紙のような書き心地」をアピールしている。

次にOS。

reMarkable OSというペーパーディスプレイ向けのLinux ベースのOSを搭載している。Android OSではないのでGoogle Playは利用できないが、PDFやEPUB、PNGにSVGをサポートしてサードパーティのクラウドストレージに保存できるだけで十分だろう。

言語は英語のみとなっている。EPUBでオライリーをはじめとした海外の技術書を読むなら英語の方が雰囲気を壊さずに使えそうだ。

個人的にはAndroid ベースのE-INKデバイスは電池消費が激しい印象を持っている。その点でLinuxベースという独自路線は発展性があり、ユーザーを限定できて良い判断だと思った。

基本スペックを見るとプロセッサは1.8GHzクアッドコア(Cortex-A53)、RAM2GB、ROM64GBという構成。バッテリーは5030mAhでUSBC充電。WiFi 2.4GHz・5GHz対応。

Kindle Scribeと比べて

E INKの手書きデバイスといえばBOOXシリーズのほかにアマゾンの10.2型「Kindle Scribe」がある。こちらは定価56,980円。ストレージ16GBというのは少なすぎる気もするが、最大12週間駆動やKindle本への標準サポート、カスタマーサポートの充実といった強みがある。

私は同シリーズ内において「Kindle Oasis」こそ至高だと思っているが、唯一ペンに対応した電子書籍リーダーとして気になる存在ではある。

「reMarkable Paper Pro」が高く評価されているポイントとして11.8インチという大画面が挙げられる。これは推測だが、大学ノートへ書く感覚に近付くのかもしれない。このサイズ的な側面で見ると10.2インチという「Kindle Scribe」は小さいと思っていた。

2024年モデルのレビュー数は22件とAmazonデバイスとして少ない。まだ3ヶ月しか経過していないとはいえ手書きE INKタブレットの普及は時間がかかりそうだ。

→「Kindle Scribe」の最新レビューや価格などはAmazon販売ページ

「reMarkable Paper Pro」は買いか、価格の話。

remarkable.comでは日本への発送もサポートしている。

「reMarkable Paper Pro」の定価は99,800円。かなり高い。さらに通常ペンから機能を強化したマーカープラスを選ぶと追加8000円。そこへブックフォリオを選ぶと追加14,880円。キーボード内蔵フォリオなら追加39,880円となる。

フル注文すると最終金額は147680円(送料無料)という少し前の事務用ノートパソコン並みの価格になる。

独自OSで今後のサポートも不明なほか、日本語に対応していないことからカスタマーサポートも期待できないだろう。そこへ10万〜15万円を支出するのは現実的ではないと思った。

それでもカラーE-INKの可能性を広げてくれたremarkableの今後を楽しみにしたい。

リンク:https://remarkable.com/store/remarkable-paper/pro(コピペしてください)

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