Surface Pro 3 ファーストインプレッション―タブレット・ノートPCとして使った感想
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Microsoft Surface Surface Pro 3
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購入してから丸一日が経過した「Surface Pro 3」、実際の日常で使ったファーストインプレッションを記録します。
Surface Pro 3、ファーストインプレッション
「Surface Pro 3」はタブレットとノートPCを兼ね備えたデザインで、記事投稿時点では代替PCが存在しないWindows端末と考えています。
現在使用しているWindowsノートPC「Yoga 13」はIntel Core i7-3517U 1.90~2.40GHz、RAM 8GB、64bitで、『Surface Pro 3』(Intel Core i7-4650U 1.70~2.30GHz、RAM 8GB、64bit)と近いスペックを備えているので、今回の比較対象として登場します。
Surface Pro 3 の熱さ
「Yoga 13」はキーボードの背面あたりから排熱を行っており「熱さ」を感じにくい設計になっていますが、夏場ではキーボードのファンクションキー付近から熱くなりUSB扇風機などで個別冷却したりしてます。
「Surface Pro 3」はキーボードがメインではないため排熱は本体(タブレット部)の上部から行うスタイル。ベンチマークなど負荷のかかる処理を行うと正面から見て右側全体が非常に熱くなり、素手で持てるかというと「MAX状態では長時間にわたり持つのは無理」だと思います。しかし、左側はヒンヤリなので持つなら左手が良いかもしれません。
Windowsボタンが正面右側の誤って触れてしまう位置にあり、その下には電源プラグがあります。このことからMicrosoftも熱問題を把握しており、敢えて右側を持ちづらくしてヒンヤリした左側で持つよう設計しているようにも感じました。
個人的には中央か上部に熱を持つデバイスを集中させて欲しいと思いますが、この薄さを考えると限界なのでしょう。
Surface Pro 3 排熱ファンの音
上記2機種で排熱ファンの音を比べると「Surface Pro 3」のほうが大きく感じますがテレビを小音でかけたりUSB扇風機を回せば気にならなくレベルでした。しかし、ベンチマーク測定中に2~3メートル離れた位置にいた家族から「雨が降っているのかと思った」と言われたので人の感覚によっては気になるかもしれません。
また、「Yoga 13」に比べると早め早めにファンを回して冷却している印象を受けました。
ファン音については「Surface Pro 3」が「Yoga 13」のキーボード部と同じ厚みにディスプレイやCPU、SSDを内蔵していることを考えれば仕方ないと言えそうです。
タブレットとしての「Surface Pro 3」
「Surface Pro 3」のタイプカバーを外してピュアタブレットとして使った時、やはり重さがネックですが10インチNexus 10などとは異なりキックスタンドにより重量が分散されるので、寝モバ時に一箇所へ負担がかからない設計がされており10型タブレットに比べ重いのに持ちやすい点が感心しました。
しかし、重さ約800gということで長時間にわたり手に持っていると修行している感じになってしまうので、テーブルなどに置きHuluなどのコンテンツ消費サービスを閲覧する使用方法が適していると思います。
スピーカーが左右前面に設置されているのもコンテンツ消費向きと言えそうです。
キックスタンドによる縦置きも可能ですが、ちょうど中央を起点としているので、どの角度でも直角になってしまうのが残念。今のところ90度が最も安定していました。
■電子書籍リーダーとして使う
縦向き+寝モバで電子書籍リーダーとしての利用もできますが画面が大きいので近距離には不向きな印象、キックスタンドが150度まで開くのでデスク等に置いて最大角度に倒した状態で書籍を読むなど学校の授業スタイルが負担少と思われます。
キックスタンドで不安な点は、最大角度にして手書き入力をする際に手のひらを置くと「少し沈む」ので誰かに使わせる時は説明しないとパキッっとなってしまいそうなところでしょうか。
ノートPCとしての「Surface Pro 3」
タイプカバー次第で評価が替わる話題ですが、タイプカバーにはノートPCを古く感じさせるほどの魅力を感じています。
Bluetooth接続では得られない安定感と気軽に取り外しできたり、ディスプレイカバーになる保護機能、マウス操作が必要になった時に助かるタッチパッドなど個人的には満足で、8インチWindowsタブレットにもタイプカバーを用意して欲しいほどです。
■タイプカバーのスリープ機能は便利
「Surface Pro 3」起動中にタイプカバーを閉じるとスリープになるのは非常に有り難い機能で、他のWindowsタブレットにおいてもAndroid端末のようにマグネットでスリープできるようになることを期待しています。
■タイプカバー装着時の移動
ではタイプカバーが完璧かというと持ち運びの際に難儀します。ちょっとした移動の際にカバーが「ダラン」と下がってしまうので外れてしまうのではと心配になります。今のところ移動中はキックスタンドを畳みタイプカバーを背面にまわしています。
ちなみにタイプカバーは背面に回すとキーが無効になりますが、キーを押してタブレットの重さを支えているとキーが壊れそうで不安になり、最終的に外して移動するようにしています。
■キーの打ちやすさ、タッチパッドの操作性
「Surface Pro 3」タイプカバーのキー入力はノートPCに比べ薄さから最初は不安定な印象を持ちますが、すぐに慣れました。また「カバー」というだけあり薄いのでノートPCにあるキーボードのような角に手が当たることや内部パーツが熱いといった問題が皆無なのは良い点だと思います。長時間にわたり文字を入力していてもキーボードの内側から熱くならないのは地味ですが生産性があがります。
タッチパッドはノートPCにあるような大きさはないため、誤って親指が触れてしまうというシーンが今のところありません。Windowsはタッチ操作が不向きな作業も存在するので主張しすぎないタッチパッドは助かります。
Surface Pro 3のペンについて
前回の記事で詳しく記載しています。
Surface Pro 3 付属ペン「Surface Pen」の感想―VivoTab Note/Venue 8 Proと比較レビュー
Surface Pro 3 は購入して良かったと思います。「Yoga 13」から引っ越し作業を行った後で色々と判明することも多くなると思いますので楽しみです。
次回はドラゴンクエストXのベンチマークソフトによる測定結果を記録します。