Lenovo、独自の自動送信ソフトを削除するツール公開―影響はデスクトップ含め34機種と判明
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Lenovoは米国時間8月11日、NHKなどで報じられた問題に対して、日本で実害報告はないとしたうえでBIOSアップデートと関連サービス・ファイルを削除するツールを公開しました。
Lenovo、独自の自動送信ソフトを削除するユーティリティ公開
Lenovoは今回の脆弱性について、セキュリティー研究者Roel Schouwenberg氏が2015年4月~5月に発見した問題で一般消費者向けのノートパソコンとデスクトップパソコンにプリインストールされていることを明らかにしました。
脆弱性については次のように説明しています。
この脆弱性は、一部のレノボ製コンシューマーPCにBIOSファームウェアの機能としてインストールされた Lenovo Service Engine(LSE)で使用されたMicrosoft Windows のメカニズムに関連しています。上述のセキュリティー研究者と、レノボおよびマイクロソフトは、第三者がこのプログラムを不当に利用することで、バッファーオーバーフロー攻撃を受けたり、レノボのテスト用サーバーに接続を試みるなどの可能性があることを発見しました。
上記の問題発見を受け、MicrosoftがBIOS実装方法のガイドラインを更新しました。Lenovoは新しいガイドラインに適合しないことからLSEの搭載を中止したとしています。
影響を受けるLenovo製品について
Windows 7、8、8.1搭載の一部ノートパソコン、Windows 8, 8.1搭載の一部デスクトップパソコンに問題のLSEがプリインストールされており、具体的な機種名は次のようになっています。
対象のLenovo製ノートパソコン
- Flex 2 Pro-15/Edge 15(Broadwell)
- Flex 2 Pro-15/Edge 15(Haswell)
- Flex 3 (1120)
- Flex 3 1470/1570
- G40-80/G50-80
- S21e (S21e-20)
- S41-70/U41-70
- S435/M40-35
- Y40-80
- YOGA 3 (1470)
- YOGA 3 (1170)
- Z41-70/Z51 (Z51-70)
- Z70-80/G70-80
対象のLenovo製デスクトップパソコン
- A540
- A740
- B4030
- B5030
- B5035
- B750
- C2005
- C4005
- C2030/C4030
- C260
- C5030
- H3000
- H3050
- H5000
- H5050
- H5055
- Horizon 2
- Horizon 2e (Yoga Home 500)
- Horizon 2S
- X310(A78)
- X315(B85)
Lenovoはユーザーに対して利用中のシステムを常に最新のBIOSファームウェアに更新するよう強く推奨しています。
前回のNHKと読売新聞が伝えた対象機種よりも多いですね。
Lenovo、『YOGA 3』などノートパソコン23機種に組み込んだ自動送信ソフトで個人情報流出の恐れ
Source:Lenovo