ソフトバンク決算、地球上で200Mbpsの衛星通信『OneWeb』へ投資を解説
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ソフトバンクグループは2月8日、2017年3月期 第3四半期 決算説明会の投資実績の中で海や砂漠などを含めた世界中で下り最大200Mbps/上り最大50Mbpsを実現する次世代低軌道衛星通信「OneWeb」への投資について解説を行いました。
ソフトバンク決算、『OneWeb』への投資について
ソフトバンクは2016年12月19日のプレスリリースで、全世界にブロードバンドを提供できる衛星コンステレーションの構築を目指しているOneWeb Ltd.に対してソフトバンクから10億米ドル(約1,180億円)を出資(他の株主とあわせると総額12億ドル)、筆頭株主となったことを発表していました。
OneWebは、米国フロリダ州エクスプロレーション・パークにある同社の新工場において2018年から衛星の製造を開始する予定、新工場では一週間につき15基もの衛星を、従来の製造費と比較してもかなりの低コストでの製造が可能としています。
新工場のイメージ図
OneWeb構想
OneWebは36,000kmも離れた従来の静止衛星による通信ではなく、地球から1,200km離れた720基以上の低軌道衛星を配置することで低遅延で高速な通信を低コストで提供するとしています。
通信速度
OneWebの通信速度は下り最大200Mbps/上り最大50Mbpsとなり、ユーザーは飛行機や車などに搭載した専用アンテナを基地局として通信できるとしています。
孫社長はアンテナについて一般乗用車でも搭載できる小さいデバイスと強調。
海や空、砂漠であってもアンテナを設置すれば基地局として機能し、通信可能に。
通信エリア
通信エリアについて、OneWebは衛星のため最後の0%まで繋がるとしており、人口カバー率100%への希望ものぞかせていました。
孫社長はOneWebの低コストについて解説、通常の携帯キャリアが年間の設備投資費で1兆円から2兆円も使っているとしたうえで、OneWebは1年間の設備投資費と固定費はあわせて1,000億円程度だとしており、通信革命だと語りました。
Source:Softbank