Winampが2019年に復活へ、音楽配信サービスを1つにするプレイヤー開発か
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音楽
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iPod誕生前のMP3プレイヤー時代に一世風靡した音楽プレイヤーWinampが16年ぶりの大型アップデートで最前線へ復活するようです。
Winampが2019年に大型アップデート
TechCrunchによると現在Winampの開発をしているベルギーのインターネットラジオ配信企業Radionomyがポッドキャストやインターネットラジオ、クラウドサービスなどを1つに集約する新しいバージョン6を開発中ということです。
Winampは音楽用CDをパソコンに取り込みMP3ファイルとしてプレイリストを管理・再生できる、その前の主流だったカセットテープやMDに近い感覚の音楽プレイヤーで人気を博しました。
しかし、その後のアップデートでバージョン間のプラグイン互換性を考えない設計やバージョン5で過去のバージョンで登録した有料ユーザーに対して再び課金するといった姿勢をとるなどしてユーザー離れを招いていました。
さらにAppleのiPod(iTunes)の普及、MP3の違法アップロード問題などでイメージが悪化するなどしてWinampは第一線から姿を消していきました。また、2013年には公式サイトが閉鎖(当時の記事)、2014年には今回のRadionomyに買収されています。
しかし、開発自体は終了しておらずマイナーアップデートを行っていました。同社は2018年10月18日にバージョン5.8をリリース予定とも発表しています。
そして、2019年リリース予定のバージョン6は大型アップデートになるということです。
Winampバージョン6
Winampのバージョン6ではPC/Mac版のほかにスマートフォン向けアプリがリリースされる予定です。
アプリは様々なメディアを再生可能で、MP3のほかにクラウド、ポッドキャスト、インターネットラジオ局、自ら作ったプレイリストなど様々な音楽をWinampで聴くことが可能。
そして、人々は1か所で全てを体験できることを望んでいるとして、それを実現できる完全なプレイヤーになるとのこと。
RadionomyのAlexandre Saboundjian CEOはWinampの遺産を残しつつも包括的なリスニング体験を提供すると述べており、乱立する音楽ストリーミング配信サービスのアグリゲーター的な存在になることを示唆しています。
同社が曖昧に目玉機能を発表したため、ここからは各メディアの憶測になっていますが、Apple MusicやSpotify、Pandora、Amazon Musicなどの聴き放題サービスを如何にまとめるのかに注目が集まっているようです。各社がWinampのためにエコシステムを開放するとも思えませんが、MP3時代のマニアックな印象もあり、半ば強制的に実現するのでしょうか。
そのような機能が実現すればユーザーはアプリを切り替える手間もなくシームレスに各社の音楽ストリーミングなどが楽しめるようになります。
Winampの最新情報は公式サイトでメールアドレスを登録することで配信されるということです。
Source:Winamp / TechCrunch