定価29,990円|9ピン拡張できる省電力な最新ミニPC「GEEKOM Air12 Lite」開封レビュー、特徴とベンチマークほか
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台湾でミニPCを頻繁にリリースしているGEEKOM社は2024年11月5日、新しいコンセプトの「GEEKOM Air12 Lite」を日本市場で定価29,990円で発売した。
同社は最近もIntel Core Ultra 9を搭載したパワフルな小型PCを投入している。しかし、今回の「GEEKOM Air12 Lite」は6〜15Wで動作するIntelチップに対して上位モデルと同じIceblast冷却システムを投入することで静音性を高めている。拡張性ではヘッドホンジャックに加えてマイクジャックや9ピンコネクタを備えるといった明確な個性を持つ。
この記事では製品仕様から特徴をピックアップ、実際に製品パッケージを開封して同梱品を見ていき、ベンチマークを試した結果をレビューしていく。
「GEEKOM Air12 Lite」開封レビュー
はじめに主要スペックを箇条書きで書き出していく。そこから開封写真や製品画像を見ながら興味深い特徴に触れていきたい。
- 本体サイズ:135.5 x 115.5 x 34.5 mm
- プロセッサ:Intel Alder Lake N100(最大3.4GHz クアッドコア、TDP 6W)
- メモリ:DDR 8GB(最大16GB対応)
- ディスク:M.2 2280 GEN3 NVMe またはSATA (標準256GB/最大1TB対応)
- 無線通信:WIFI5 Bluetooth5.1
- DTPM 2.0:サポート
- 電源:DC 19V3.42A 100-240A、50/60Hz対応
- OS:WIndows 11 Pro
- 付属品:VESAマウント、HDMIケーブル、電源アダプタ
筐体が縦横いずれも15cm以下という本当に小さなパソコンとなっている。手持ちのiPhone 15を置いたら半分以上が隠れてしまうほど小さい。
次にプロセッサ。ここでIntel省電力チップのAtomを経験してきた冒険者たちの面構えが厳しくなるかもしれない。しかし、さすがにIntel N100ともなれば状況が変わってきている。
このN100は「まともに動けるパソコンが2万円台で買える」と話題になったチップでもある。2016年のIntel Core i7チップより高速で動作するほか、2017年のCore i5相当の実力と高く評価されていた。古いノートパソコンで何とかYouTubeが視聴できるといった状況であればN100チップに乗り換えることで快適になるかもしれない。
次に小型PCの強みであるインターフェイス。
- 2x USB 3.2 gen 2 フロントポート
- 2x USB 2.0 Ports (バック)
- 2x USB 3.2 gen 2(バック)
- 1xマイクジャック
- 1xヘッドセットジャック
- 1x RJ-45イーサネットジャック(0-1000M)
- 1x HDMI 2.0 (バックパネル)
- 1x DC in (バックパネル)
- 1x ケンジントンロック
- 1x フロントパネルヘッダー
- 1xDP1.4
- 1x 電源ボタン
実機の写真は次のようになっている。
ここで注目すべきポイントはフロント側にあるマイクジャックとカバーされている9ピンコネクタの2つ。
GEEKOMの他モデルではヘッドセット対応のイヤホンジャックが1つだけということが多い。しかし、「GEEKOM Air12 Lite」はマイクジャックを別途用意している。
そして9ピンコネクタ。
製品画像では5VのDC出力や電源スイッチピンなど各ピンに対して説明が記載されていた。GEEKOMは様々な周辺機器の接続が柔軟に行えるとしており、紹介動画ではデジタルサイネージや工場での製品管理といったサーバー的な運用を提案、プレスリリースでも「ホーム・サーバーとして24時間365日、問題なく稼働できます。」(共同通信へ)と謳う。
側面はケンジントンロックがある。通気口が全面に開放されていて電子看板などサーバー運用に強そうだなと思った。
電源プラグに接続するアダプタを見ていきたい。
最大出力65Wと控えめ、これなら主力が少ない小型のポータブル電源でも動作する。しかし、3PINプラグなので変換アダプタを用意(300円前後から販売→Amazon検索結果へ)する必要がある。
底面を見ると技適マークがここにもあった。
ここのネジを外して内部へアクセスしてメモリやストレージを強化できるのも小型PCの強みだろう。開封方法などは同梱の説明書にイラストで説明されている。かなり簡略化されているのでデスクトップの組み立て等を経験していない場合は事前調査に時間を割いたほうが良いだろう。
ちなみに説明書は1枚の紙に展開できるようになっていて作業しやすさを重視していた。
注意事項といった項目では日本語も書かれているが基本的に英単語とイラストだけでわかるように考えられているのが特徴。上図の展開前は下図の小さな紙の状態となっている。
上図のVESAマウントだが実は筐体より縦方向が長いという事態になっている。それだけ筐体がコンパクトということに。
「GEEKOM Air12 Lite」のベンチマークと動画視聴した感想
それではベンチマークアプリを使った残置物を見ていきたい。
はじめにドラクエベンチ。
初期値での計測結果は1949と「重い」になった。
N100はCPUとしての残置物は高まっているがTDP 6Wのチップに対して、大きな電力消費が求められる映像処理は求めるのは間違っているのだろう。
続いてディスク読み書き速度。
こちらも最新の上位モデルと比べると1桁少ないスコアとなった。
それでも昔のHDD時代よりかは早いし、iPhone7とかでも400MB/s以下(32GBモデルは40MB/s以下と話題になったけれども)なのでタブレットやスマートフォンの読み書き速度くらいに思っているのが良いと思う。
続いてYouTubeによる動画視聴結果。
モバイルモニターにHDMI接続して1090Pのニュースを流していたが、WIFiが途切れることも映像を劣化させることもなく快適に視聴できた。TDP6Wということで3万円台のAndroidタブレットと変わらない感覚で動画視聴を楽しむことができた。
N100の場合はAndroidタブレットとは異なりCPU処理性能は高いため、2017年のIntel Core i5相当のパソコンを使っているユーザーなら違和感なくミニPCが使えそうだ。
ただ3Dゲームや映像編集といったGPU残置物を求める作業には向かないので注意。
「GEEKOM Air12 Lite」の価格
「GEEKOM Air12 Lite」は定価29,990円と安い。
購入方法は出店中のAmazon公式ストアもしくはGEEKOM直販サイトからとなり、価格は変わらない。
→他のGEEKOM製品を含む海外Amazonのレビュー92件と最新価格や動画はAmazon飯場ページへ
→Amazon公式よりも安くなることがあるGEEKOM直販ページへ