大容量SIMカード時代のモバイルルーター探し、テザリングの弱点
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光回線を解約してiVideoという大容量SIMカードを主なネット回線として使い始めた当初、スマートフォンによるテザリングで十分だと思っていたが弱点が見えてきた。
今回はテザリングの問題点とそれを解決するための大容量SIMサービス時代のモバイルルーター探しについて記録したい。
※記事を一部訂正しました。
テザリングの弱点
はじめにモバイルルーターを探そうと思ったキッカケである「テザリングの弱点」について次の項目が挙げられる。
- 駆動時間の短さ
- 子機不在時の切断
- 通信範囲の狭さ
- 有線LANポートがない。
まず「1」に関して、バッテリー容量は携帯する端末であるため仕方ないとしてもスマートフォン本体のシステムアップデートや後ろで動作するアプリなどで電池が消費される問題がある。とくにテザリング中はバッテリーを多く消費するため、1か月間使っていて2度ほど電池残量0%でネットができない事態に陥った。
もちろん、GoogleマップでナビをしたりとAndroidスマートフォンとしても便利に使えるのでデメリットばかりではない。しかし、メイン回線が電池切れでダウンしては困る。そのため充電しやすい環境をつくるクレードルや待機時間の長いモバイルルーターを検討したい。
次の「2」はテザリング子機が存在しないと自動で検知してOFFにしてくれる便利機能のことで、バッテリー消費を抑える効果がある。しかし、その都度ONに切り替えるのは手間だと思ってしまった。
自動化アプリも検討したが、root化やシステムアップデート時の変更に対応することを考えると安定した解決策ではない。これは専用のルーター端末ではない弱点と言えそうだ。
「3」はモバイルルーターとしてアンテナを強化している端末ではないので、テザリング範囲が狭く、かつ弱いように感じた。しかし、電波を強くすれば電池消費も激しくなるため単純に弱点とするかどうかは難しい。今は最も重要な3Gや4Gを掴んでくれているので十分だと思っている。
そして「4」は有線LANポートを必要とするテレビなど特定の端末を持っている場合に必要となる。しかし、多くのモバイルルーターにも標準で搭載されていない機能で別途クレードルが必要というケースが多い。それでもクレードルがあることで充電する場所、モバイルバッテリーを設置する場所を固定できるというメリットもある。
以上のことからモバイルルーターの導入を検討している。
大容量SIMカード時代のモバイルルーター探し
スマートフォンの他にモバイルルーターとして機能する端末は次のような製品が挙げられる。
- SIMフリーのAndroidタブレット
- SIMフリーのモバイルルーター
「1」は何故Android限定かという言うとiOSはテザリングができず、WindowsはOS自体がモバイル用途ではなく操作やバッテリー消費などの問題が多く携帯性が良くないことが理由だ。
その点、Androidはシンプルで自由さも兼ね備えている。スマートフォンよりも大きなバッテリーを積んでいるタブレット端末は、UQ mobileで通話するiPhoneとも用途で重ならない強みもある。
しかし、単純に大きくて重いというデメリットがある。もちろんモバイルバッテリー機能を備えたモデルであればモバイルバッテリーを持たなくてよい分だけ荷物は軽くなるため、大画面デバイスを必要とするかが鍵かもしれない。
「2」に関してはiVideoのWi-Fiルータープランを契約し直せばよいという話もあるが、先ほどの有線LANポートやクレードルといった柔軟な選択肢があるSIMフリーモデルを検討したい。
アマゾン売れ筋ランキング上位にあるモバイルルーターを見る
1位はNECのAtermシリーズ「PA-MP01LN-SW」という端末だった。
NEC Atermシリーズは何度か使っていて、光モデムに繋いでいた無線LANルーター親機もAtermシリーズだった。この「PA-MP01LN-SW」は業界最小かつ最軽量を謳っている。
最小の理由としてクレジットカードよりも面積が小さい小型端末であること、最軽量の理由は重量が71gということだった。
連続待ち受けは900時間(連続通信は約10時間)、スマートフォンと同じく子機が存在しないとOFFになるが電源ボタンの長押しで復帰できるとのこと。ここは専用端末ならではの使い勝手と利用頻度が少ないときは電池残量に気を配らなくて良いという点が強みと言えそうだ。
アマゾン販売ページのレビューを見ると本体が小さいこと、電池長持ちといったことが評価されていた。その一方で次のような報告もあった。
- 充電しながら使えない。(使えたという報告もある)
- 充電が遅い(1時間で5%程度など)
- UQモバイル(KDDI/au)が使えない。
- 海外(または海外SIMカード)は使えない
「1」に関しては充電しながらの通信が行えたという報告もあった。最低限の機能にも思えるが購入前にレビュー一覧ページで入念に調べたい。
「3」についてもUQ mobileのSIMカードが使えたという報告もあり、導入前の下調べは必須だろう。
⇒製品仕様や製品画像などはアマゾンの「PA-MP01LN-SW」販売ページより確認できる。
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売れ筋2位の富士ソフト製ルーター『FS030W』
先ほどのルーターのレビューで乗り換えたという書き込みを見かけた富士ソフトのルーターなのかは不明だが、『富士ソフト FS030W』が売れ筋ランキング第2位となっていた。
レビューによるとUSB給電により電源ONになる機能と、バッテリーパックを抜いてUSBケーブル経由の電源で駆動することから車載用として重宝されているようだ。
たしかにモバイルルーターに限らずバッテリーで駆動する製品は電池パックの寿命は避けられない大きな問題だ。仮に10年が経過しても最新のモバイルバッテリー経由で動作させることができるのは強みと言えるだろう。
また、別売りで有線LANポートを備えたクレードルが用意されている。しかし、不思議なことに出品数が少なく入手は困難に思えた。
他に初期不良時の対応などサポートに不満を伝える投稿も見かけたが、USB給電できるモバイルルーターという魅力で購入されているような印象を受けた。たしかに電池駆動よりもコンセント経由の方が安定しているだろう。連続通信時間が最大20時間と多いのも強みと言えそうだ。
⇒製品仕様やクレードルの情報などはアマゾンの『富士ソフト FS030W』販売ページより確認できる。
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多機能Wi-Fi SDカードリーダー『RAVPower FileHub RP-WD009』
ガジェット好きには堪らない製品もあった。
SDカードリーダーと外付けHDDやUSBメモリ用のUSB-Aポートを備え、SDデータをHDDにバックアップしたり、有線LANポートを標準装備、モバイルバッテリー機能も搭載した『RAVPower FileHub RP-WD009』は異色のモバイルルーターと言えるだろう。(訂正)モバイルルーター機能はなかった。
発売日は2019年7月8日と最近で、日本でプレスリリースも配信されていた。つまり技適対応の製品となっている。
こういった製品はレビュー数が少なく実際に使えるのか不安になるのだが、発売から半年も経過していないのにアマゾンでは169件ものレビューが寄せられていた。
しかも評価の高い書き込みが多く、「今年最高の買い物」という良い製品で見かける投稿もある。
⇒製品仕様や動画などはアマゾンの『RAVPower FileHub RP-WD009』販売ページより確認できる。
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(追記)
『RAVPower FileHub RP-WD009』は有線LANを備えたWi-Fi SDカードリーダーだったので、富士ソフト製ルーター『FS030W』が良さそうだ。
続き⇒大容量SIMを据え置き型ルーターで携帯できるか、調査編
前回⇒電話・FAXに続き光回線を手放した感想、シンプルライフへ。