大容量SIMを据え置き型ルーターで携帯できるか、調査編
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前回はモバイルルーターを探したが、バッテリー駆動の問題があった。
屋内外で常に使っている製品が電池駆動ということは短命になる可能性が考えられる。電池切れが怖くてモバイルバッテリーを持っていくなら最初からUSB給電できないだろうか。
そこで電池レスのUSB駆動かつ携帯サイズという据え置き型ルーターはあるのか、調べた内容をシェアしたい。
電池レスで小さな据え置き型ルーターは存在するか
前回の記事では、正常な使い方とは言えないもののバッテリーを外してUSB駆動できるモバイルルーターがあった。
それであれば逆に据え置き型ルーターでモバイルバッテリーで動作する製品があっても不思議はない。実際にWiMAXの据え置き型ルーターで実現できたので1つくらいはあるだろう。
モバイルバッテリーで動作するWiMAXルーター。
上図は本格的な据え置き型ルーター、WiMAX向けだがアマゾンの販売ページに投稿されたレビューを見るとドコモやソフトバンクのSIMカードも使えているようだ。
自動車での使用が多いのであればL01s(Amazon販売ページへ)が良いだろう。しかし、電車移動がメインならバッグに入る小さい据え置き型ルーターが欲しい。
そういったルーターを探したところ、1つ見つかった。
NEC製LTEルーター「Aterm PA-HT100LN-SW」とは
NECプラットフォームズがアマゾンで販売していた『Aterm HT100LN』は電池レスのLTEルーター、販売ページには「24時間365日連続稼働」を目的とした製品と記載されている。
Atermシリーズで見られる機能に加え、ギガビット有線LANポートを標準搭載。本体サイズは約130(W) × 130(D) × 37(H)mm、重量は0.2kgとなっていた。
しかし、同時接続台数はL01sの40台より少ない最大10台で、アンテナも通常のモバイルルーターと大きく変わらない印象を受けた。
メーカーの製品仕様ページを見るとLTE速度は下り150Mbps/上り50Mbpsと十分、対応周波数は1/19/26とだけ記載されていた。また、3Gは非対応となっている。
しかし、先ほどのアマゾン販売ページのレビューを見るとソフトバンク系SIMで使えているという報告があった。
次に重要なの消費電力は約6W、USB給電で足りるのかという話になる。
しかし、WiMAX L01sの時も消費電力の数値が高くモバイルバッテリーでは足りないはずが動作したことから、当時購入したDCケーブルが使えるかもしれない。
上図のDC変換USBケーブルはWiMAX L01sで動作した。しかし、『Aterm HT100LN』の販売ページに掲載された写真だけでは同じ規格なのかはわからない。
ここで買うべきかメリットとリスクを確認する。
- (Good)電池レスのLTEルーター
- (Good)有線LANポートあり
- (Bad)200gと重い。
- (Bad)公表されている対応バンドが少ない&3G非対応
- (Bad)DC変換USBケーブルが使えるか不明
メリットが少ないようにも感じる。ここで比較対象となる前回の富士ソフト製ルーターと価格差を見てみたい。
『富士ソフト FS030W』:プライム対応で11,770円
『Aterm HT100LN』:プライム対応で12,649円
僅か879円差で『富士ソフト FS030W』が安い。しかし、有線LNAポートが別売りクレードルについているため全部そろえるならNECが安くなる。
それでもバッテリーパックを外して電池レスで動作するということは標準バッテリーを予備電池として使えることを意味する。やはりFS030Wは優秀なのかもしれない。
Amazonサイバーマンデーも開始されたので、期間中に購入するか考えたい。
続き⇒大容量SIMにモバイルルーター「MR04LN」や「MR05LN」は有効か、新旧の違い
前回⇒大容量SIMカード時代のモバイルルーター探し、テザリングの弱点