電話・FAXに続き光回線を手放した感想、シンプルライフへ。
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実家を出てからNTTと契約し、電話機やファックス、ISDNの通信モデムを揃えてパソコンの世界にのめり込み、今に至るまで新しいサービスが登場する度に据え置き型のデバイスが姿を消してていった。
そして、新たに光回線がなくなり小さなスマートフォンを頼りに暮らしている。このモバイル回線に臨時的なイメージがあるのか、正直まだ慣れない。それでも時間が解決するだろう。
今回は様々な固定回線が全てなくなった感想を、それぞれ何に変っていったのか振り返り、最後に次の卒業対象について記録したい。
有線から無線へ、リアルからバーチャルへ。
はじめに解約した固定回線は今から6年前、電話回線だった。
もしかするとタブクル以前だったかもしれない2012年6月の「固定電話を開放せよ!モバイル050比較編」という記事によるとNTT光を契約、電話とプロバイダ代を合わせて月額8000円を支払っていたようだ。
代替サービスには050番号を提供する050PlusやFUSION IP-Phone SMARTなど懐かしい名前が並んでいた。当時03などの市外局番ではない050番号は信用がなく、何かの契約時に050と書くと怪しまれ他の電話番号はないかと言われた。また、今では市民権を得ている090等から始まる携帯電話番号も「予備の番号」という立ち位置で「普通の電話番号(市外局番)」が必要だと何度も言われたのを覚えている。
NTTひかり電話の解約は2012年7月24日に行った。
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ファックスの卒業。
ひかり電話を解約する10日前、ファックス回線を卒業した。
具体的には2012年7月14日にインターネットFAX「eFAX」を契約して、据え置き型のファックス機器を処分、ファックス用の電話番号を解約した。
ファックス機器はスキャナを内蔵していて巨大だった。常に通電しているため何故か熱く、ノイズがあったことを覚えている。
この後、仕事でファックスを使う機会は減り、いつしか全く使わなくなっていた。それでも2012年ごろは何か契約や申し込みをする際はメールにPDFや画像の添付ではなく、相手先へのファックス送信が通常の手段だった。このファックス番号を持っていないとビジネス相手から疑問を持たれることもあった。
ちなみに「eFAX」はメール添付でファックスを送信できるだけでなく、受信用の電話番号を「03」番号を取得できることが契約する決め手だった。
これによりファックス対応の電話機へ書類を持っていくことなくメール添付でファックス送信が可能となり、当時とても喜んだことを覚えている。
スキャナ(コピー機)の卒業。
最近ではアプリでの個人認証に免許証をスマートフォンで撮影すれば良いというケースも増えていたが、数年前は許されなかった。
そのため、ファックス機器と同じようなサイズのスキャナ(ハンディタイプもあった)を自宅に用意、先ほどのeFaxでファックス送信するときにも必要なので処分できない。
しかし、コンビニでスキャンやコピーが可能になったほか、スマートフォンのカメラ性能が向上し、スキャナアプリも進化したことで当時のファックス推進派に「本当にスキャナでスキャンしたの?」という疑問を持たせることなく送信できるようになった。
時折、ファックスやコピー特有の黒潰れがないので不審がられたが最新機器を使っていると話してかわしていた。(実際に最新機器を使っているので嘘ではない。)
そんなこんなでスキャナ内蔵のコピー機を処分することができた。
固定回線の卒業。
そして、2019年11月。
ついに固定回線を卒業することができた。何度も格安SIMやWiMAXなどを試しては諦め、調べては試してきたが、恐らく戻ることはないだろうと初めて思っている。
ドコモやソフトバンク、KDDI(au)にMVNOといった感じでサービス会社を変えることはあっても固定回線を持つことはないだろう。もちろん一人暮らしが前提となるが同棲する程度であれば継続すると思う。
自宅で最後の固定通信機器となっていた通信モデムと無線LANルータのコンセントを抜いて片づけた時、改めて凄い時代になったなと思った。
次々と物がなくなってiPadでRAW画像や動画編集まで行えるようになり、最期は古代文明よろしく石板(タブレット)だけが残されるのだろうか。
石に見える石板も実は電波によるワイヤレス充電器があれば電源が入ったりするのではないか、もしくは数十年後は自然なデザインが受け入れられ、石板や木の板みたいな筐体になっていくのかとも思えてくる。
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電話機が消えて
ファックスがなくなり
スキャナ・コピー機を処分して
光回線に必要なモデムと無線LANルーターが姿を消した。
これで壁から有線ケーブル経由でデータを引き出す製品はテレビだけとなった。
余談:デスクトップPCの卒業。
高い処理性能を必要とするゲームや仕事環境であれば卒業は難しいが、一般的なパソコン作業であればデスクトップPCは不要だと思う。
私のパソコン生活は図書館のPC組み立て本を頼りにジャンク屋でディスプレイからHDDまでパーツを5000円程度で買いそろえてスタートした。それから長い間、デスクトップPCを主力として使っていた。
当時はノートパソコンが非力で臨時的な製品だと思っていたのだ。今回のモバイル回線と同じような感じだろう。
しかし、それは中価格帯のノートパソコンやUMPCを謳う価格が高い小型ノートパソコンを選んでいたからで、覚悟を決めてハイスペックと呼ばれるノートパソコンを購入したところ、あっけなくデスクトップPCを卒業できた。格安SIMの無制限プランではなく、元値が高い無制限・大容量SIMを申し込んだのにも似ている。
このデスクトップPCの卒業は次のような効果があった。
- 仕事用デスクと椅子を断捨離できた。
- 電気代が毎月2000円~4000円ほど安くなった。
- 様々な姿勢で仕事ができるため肩こりなどがなくなった。
上記の中でも電気代には驚いた。平均3000円だとしても年間で3.6万円分もノートパソコン代金を回収できる。5年も使えば18万円だ。
他にもデスクトップPC時代はファンやノイズが気付かぬうちにストレスとなっていたようで、ノートパソコンになってから片頭痛がなくなり、寝つきが良くなった。
生活面ではデスクトップPC周辺のケーブル、机、椅子がなくなったことで部屋が綺麗になり、掃除も簡単になった。これは今回のモデム類も同じと言える。
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これからの最適化。(次回の話)
ミニマリストへの憧れはないが、シンプルに暮らすことは贅沢だと感じている。
次に卒業すべきはスマートフォンの2台持ち、今はiPhoneにUQ mobileのSIMカードを入れてBlackBerryにiVideoのSIMカードを入れている。これをBlackBerry KEY2に統一しようか検討中だ。
このBlackBerry KEY2は発表当時「世界で唯一のバンド18対応モデル」を謳い、国内初の3大キャリア(au、docomo,SoftBank)SIMの利用が可能という製品となっている。SIMスロットは2基あるので2枚のSIMカードを入れることも可能だろう。
次回はBlackBerry KEY2でUQ mobile(通話+データ)とiVideo(大容量SIM)の2枚構成で運用できるのか試した内容を記録する予定だ。
続き⇒Coming Sonn.(BlackBerry KEY2のレビュー記事一覧へ)
前回⇒光回線を卒業、大容量SIMに移行した話。「解約理由と課題」