大容量SIMにモバイルルーター「MR04LN」や「MR05LN」は有効か、新旧の違い
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タブクル読者より月額3300円で月間900GB使える大容量SIM「iVideo」の記事についてメールをいただいた。どうやら「NEC Aterm MR04LN」が良いらしい。
しかし、同デバイスは後継モデルとして「MR05LN」がリリースされている。2機種の違いと使い勝手を考えたい。
大容量SIMにモバイルルーター「MR04LN」や「MR05LN」は有効か
「NEC Aterm MR04LN」は据え置き型ではない携帯型のルーターながら、別売りのクレードルを使うことで充電が容易になり、有線LANポートを使うことができる。
2015年7月に発表された当時の記事がタブクルにあったので、それを参考にスペックを振り返るとデュアルSIMスロットやアンテナ2本、駆動時間はWiFiで12時間/Bluetoothで24時間、フル充電まで約3.5時間が必要としている。
別売りの専用クレードル『EX4Cクレードル』(型番:PA-MR04L-EX4C)はギガビット(1000Mbps)対応の有線LANポートを備え、固定回線と接続することでホームルータとして利用可能。
価格は4年前の記事を見るとアマゾンで「OCN モバイル ONE」とのセットが24,840円となっていた。記事投稿時点でのアマゾン価格をみると「PA-MR04LN」は29800円と高くなっている。中古であればプライム対応7980円から販売されていた。
「MR04LN」で気になること。
後継モデルが発売されている「MR04LN」は、いつごろから製造が中止となったのか気になった。新品未開封だとしてもバッテリーは劣化していないのだろうか。
バッテリー駆動時間に関して短いというレビューもあるため、別売りで代替電池が販売されていないか調べたところプライム対応1980円で販売されていた。製造メーカーはカメラの替えバッテリーを販売していて見覚えのあるROWA Japanだったため、個人的に不安は感じない。
もう1つの気になるポイント、それは価格だ。
先日の記事「大容量SIMを据え置き型ルーターで携帯できるか、調査編」で調べたバッテリーパックを外して動作できる『富士ソフト FS030W』と比べて価格が2倍以上となっている。
この製品はレンタル時に故障したという報告もあり購入に踏み出せなかったが、「MR04LN」を買う予算で2台目をチャレンジできてしまう。仮に「MR04LN」を購入するのであれば本体は中古を選び、追加で替えバッテリーを購入するというのが良さそうだ。
後継モデル「MR05LN」と「MR04LN」の比較
「MR04LN」の後継モデルとなる「MR05LN」は新たに充電が1Aから1.5Aに向上、デュアルSIMの自動切り替えに対応、SIMサイズがMicroからNanoに変更、動作時間がWi-Fiで14時間/Bluetoothで30時間に延長された。
その一方で同時接続台数が16台から10台へ減少、対象バンドではBand17やHSPA+などの古い規格が対象外となったほか、6g重く、長辺が4mm分だけ大きくなっている。
価格はアマゾンでクレードル付きモデルがプライム対応23690円で販売されていた。こちらのほうが安く済むかもしれない。
いずれにしても新品で2万円以上する買い物になるため、機能の善し悪しやレビューを見て選ぶことになりそうだ。
大容量SIMカードは何で使うか
有線LANポートが必要であれば今回のようなクレードル対応のモバイルルーターを選ぶと良いだろう。それに加えて長時間通信をするのであれば前回の記事「大容量SIMを据え置き型ルーターで携帯できるか、調査編」に登場するルーターが安定するように思う。
どのモバイルルーターにもバッテリー駆動時間、熱による通信障害、速度低下といったトラブルが定期的に登場する。
現在iVideoを入れているBlackBerry KEY2は問題なく通信できているので、トラブルの不安という点においてはクリアしている。しばらくは継続することになりそうだ。
そこで次回はスマートフォンをモバイルルーターとして最大限に活用するための周辺機器を考えたい。
続き⇒大容量SIMで使うモバイルバッテリー選び、機動力か性能か
前回⇒大容量SIMを据え置き型ルーターで携帯できるか、調査編