プロも使うメトロノーム・アプリ「Smart Metronome & Tuner」を購入した話。
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はじめは安くても定価1万円以上の伝統ある木製メトロノームを購入するつもりでいたが、ピアニストをはじめとする音楽のプロが使っていた無料アプリを試したところ唸るほどの仕上がりに有料版を購入してしまった。
僅か370円に込められた機能と物理的なメトロノームとの違いを記録する。
「Smart Metronome & Tuner」を購入した話。
当初、1895年よりメトロノームの生産を行ってきたドイツのメーカー「ウィットナー社」の製品をAmazonで購入するつもりでいた。
その理由は木製でデザインが良く、音も良いという評判からだったが、実際に調べていくうちにリズムが狂ったり、壊れやすい、プラスチック部分が思ったより多いといった評価もあった。
そのうち、日本でメトロノームを製造し始めて50年という老舗の日工精機(株)が完全な日本生産と細かいチェック体制で高い評価を受けていることを知る。
デザインもよく、コンパクトな「木製ミニ」かリズムを設定できて音も大きな「木製スタンダード」にするかで悩んでいた。
日工 ニッコー メトロノーム 木製ミニ(Amazon販売ページへ)
ミニかスタンダードか、それを選択する手段として音楽家のメトロノーム使用方法を調べたところ、1拍目の「チーン」という音を使っていないといった情報を知る。
その中でピアニストなどがメトロノームはアプリで十分という発言をしていて、その際に使っていたアプリがSmart Metronome & Tunerと思われる。(動画に映ったアプリ画面から調べた結果なので別アプリかもしれない)
そのアプリは無料版と有料版が用意されていた。
しかし、アプリは誰でも気軽に公開できることから「アプリ画面」や「説明・機能」「価格」だけでは、その善し悪しは判断できない。
そこでSmart Metronome & Tunerを調べてみるとアプリ開発者自身がテンポの正確性を調査・比較して公開していた。同じメトロノーム・アプリでも音の再生タイミングは異なるかもしれないと漠然に思っていたが、実際に開発者が検証していて大きな安心感を覚えた。
木製メトロノーム はゼンマイ式で味はあるが「テンポの正確性が命」であることを考えるとSmart Metronome & Tunerは有力な選択肢と言えるだろう。
もちろん、基本機能や使い勝手に問題があるケースも多いので次の項目で調べた内容などを書いていく。
「Smart Metronome & Tuner」で出来ること。
アプリ画面は必要最低限の情報を表示するよう配慮されたシンプル設計、それでいて物理的なメトロノームを再現する針が用意され音は中央にきたタイミングで鳴るよう設定されている。この2点に加えて無料ということでインストールする気になった。
肝心の主要機能は次のように説明されていた。
■主な機能
・ その日の気分に合わせてお好きなカラーにセット
・ 選べる音色
・ 曲のテンポをセットしたセットリスト作成
・ チューニングメーター搭載
・ドラム or パーカッションサウンドによるドラムマシン
・リピート機能により一定小節を段々速く
・プログラム機能により途中でテンポや拍子が変わってもOK
・ 連続タイマーを装備、メニューごとの時間管理に
・ 練習時間を記録するLOG
上記の機能から、まず「背景を黒に設定」。
このカラー設定によりブラックのiPhoneと統一感が出た。とても雰囲気が良くなるので木製メトロノームなどデザインを重視する場合は嬉しい機能だろう。
次に「音色をWood(木製)」に設定、コッコッコッという木製メトロノーム のような音を再生してくれる。
そして「セットリスト」機能は好きな音楽のテンポを記録できる。それだけでなく16小節目からテンポを変えるといった設定も可能だ。これは昔ながらのメトロノーム には出来ないアプリならではの芸当と言える。
また、チューナー機能では音出しが可能なほか「録音・再生」が行えるので客観的な音程確認が行いやすい。残念なのはKORGの「OT-120」(アマゾン販売ページへ)にあるようなキーをDに設定して「D=ド」で表示といったトランスポート機能がないこと。
しかし、アプリ開発者はユーザーから寄せられた改善の要望にキチンと応えているため搭載される可能性がある。そうなると音感を養うのに有効な移動ド唱法などで使えるアプリとしてカラオケを楽しむ幅広い年齢層にも受けそうだ。
他にもリピートやプログラム、タイマー、ログと様々な機能でリズム練習を支援してくれる。
日本製アプリらしく開発者による取扱説明書PDFも用意されているので幅広いユーザーが安心して使えるだろう。
「スマートフォン向けアプリ」は低価格ゆえに製品価値まで軽々しく思われてしまいがちだが、「Smart Metronome & Tuner」のような逸品も存在する。また素晴らしい作品に出会えたら記事にしたい。