移動式宅配ロッカーに無人バス、トヨタ「e-Palette」が魅せる未来
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「日本は50年先を行く」「実写版ドラえもん!」と世界中を驚かせたのは東京オリンピックで活躍したトヨタの自動運転バス「e-Palette」。
「e-Palette」の基本スペックと同技術を応用した移動式宅配ロッカーや移動式ショップを見ていきたい。
トヨタから描く明日。
「東京は別次元」「日本だけパラレルワールド」と軽い誤解まで与えてしまうほどのインパクトを持つ「e-Palette」は選手村からSNSで拡散された。
本日の記事で触れたトヨタ出資のJOBYが2024年にエアータクシーのサービスを開始予定という話だが、より実用的なのは自動運転バスだろう。
「e-Palette」にはハンドルがなく、運転手もいない。
2021年1月27日のトヨタイムズ記事(記事末尾にリンク掲載)によれば、東京2020オリンピック・パラリンピック仕様は「窓が大きく解放感があり、最大で20名、車椅子なら4台同時に乗車できる」という。
感染対策として停車時のドア開放で空気の半分以上を入れ替え、手の触れる場所は抗ウイルスコーティングと抗ウイルスフィルムを使用している。
東京2020オリンピック・パラリンピック仕様「e-Palette」は次のようなスペックとなっている。
- 全長:5,255mm
- 全幅:2,065mm
- 全高:2,760mm
- 乗員:20名(オペレーター1名含む)
- 航続距離:150km程度
さらに数センチ単位で車両を制御できるため、停留所と車両の隙間ができにくいとのこと。
同社は2020年代前半に複数のエリア・地域で商用化を目指す。
個人的に楽しみなのは移動式宅配ロッカー仕様やアパレルショップ仕様だ。
2021年8月時点ではマンションなどへの宅配ロッカー設置が当然のように行われているが、そのロッカー自体が任意の時間に到着、ほぼ非接触で完結できるようになるかもしれない。
これはネットスーパーにも使える技術で、高解像度のカメラや明るいライトを備えセキュリティ会社と連携することで深夜・早朝の受け取り、決済も安全に行えそうだ。
勝手な妄想だが手紙1通や日用品といった小物はベランダや窓・壁に設置されたドローン用の宅配ボックスに届き、一般的な宅配サービスは自動運転バス+配達員になるかもしれない。
少子高齢化を止められない以上、近いうちに海外の人手が多くなり、国の違いから治安悪化は避けられない。早ければ数年後に夜間コンビニや早朝の散歩も危険となる可能性だってある。
巨大なプレートに立つ孤島ゆえに道徳感と技術力を磨けた日本で、本当に大切な未来(子どもと子育て世代)の安全を確保するためにも豊田社長が掲げるヒューマン・コネクティッドな社会の早期実現を応援したい。
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リンク:トヨタイムズ