Nexus 5をPC化、Lomiriとは(Ubuntu Touch ハンズオン動画)
公開日:
:
最終更新日:2024/01/31
Android Ubuntu, Ubuntu Touch
この記事にはアフィリエイト広告・広告が含まれています。
Ubuntu Touchを守ったUBportsは、デスクトップ環境「Lomiri」(旧Unity8)も救っていた。
そんな彼らの成果、まずはUbuntu TouchとLomiriをインストールしたNexus 5で数々のソフトウェアを実行している様子をみてみよう。
いかがだろうか。
こんなに動作しちゃっていいの?というくらいサクサク動いている。
動画投稿者によるとLomiriを導入したNexus 5のSlimportを経由して外部ディスプレイに表示、それを撮影しているという。
「本当にNexus 5で動作しているのか」
そう思った時は動画のラスト20分10秒からをみてもらえれば外部モニターとNexus 5のケーブルを外す瞬間にモニターが暗転する様子を確認できるだろう。
ここからはNexus 5でデスクトップ環境を実現したLomiriについて調べた内容をシェアしたい。
Lomiriとは。
「Lomiri」を調べると改名前の「Unity8」を見かけるが、ゲーム関連で馴染みある「Unity」とは全くの無関係だ。
それでは何故「Lomiri」になったのかというと元の所有者Canonicalから警告されたわけでない。
フォーラムに「Unity8ってUnityと関係ありますか???」といった無邪気な質問が多く寄せられてチームが対応、パッケージ名称に意義を唱える声が挙がっては対応と有志リソースが削られるといった複数の理由が挙げられている。
Q.開発は続いているの?
UBportsがGitHubで継続しており、最終コミットは2021年9月21日と新しい。
しかし、よく見てみると活発ではないようで変更不要なコア部分を除いても10ヶ月以上コミットがないディレクトリもある。
動画冒頭に登場するエミュレーターはNexus 5で動作しているようだが言及はない。
GoogleはMicrosoftやAppleのようにデスクトップOSや、それに紐づけて収益を上げるビジネスモデルではないため、Androidのデスクトップ化には積極的ではないだろう。
どちらかというとデスクトップPCによる消費者の生産性を向上するよりも、YouTubeなどコンテンツを通してユーザーの時間や活動データで商売をしている。
そう考えると、Chrome OSは同社のGmailといったWEBアプリと相性が良いため今後のアップデートも期待できるが、外部モニターに接続したらAndroidスマホがPC化といった進化はサポート費用が高くなるだけでメリットはない。
やはり、「携帯電話のPC化」という幻想を追いかけてくれるのはUBportsなどの存在だろう。
彼らをサポートするにはPayPal等で寄付する方法もあるが、Lomiriの日本語訳を提供するといったサポート、この記事のようにブログやTwitter等で周知していく活動も応援となり、そして未来へ繋がるはずだ。
<関連記事>
・古いXperiaやPixelが復活、Ubuntu Touch(OTA-19)リリース
・Ubuntu Touchで出来ること(質問まとめ)
・カスタムROMとは、Androidの歴史と派生OSの種類。
リンク:Lomiri