第3世代 iPhone SEは買いか、第2世代とスペック比較・中古相場

公開日: : Apple, Novo7Auroraレビュー ,

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iPhone SE(第2世代)はバッテリー駆動時間を除いて不満はないが、中古相場における5G非対応スマートフォンの値崩れタイミングや電池劣化・Apple下取り価格といったことを考慮すると第2世代を手放して第3世代に乗り換えた方が最終コストは抑えられるかもしれない。

また、第3世代によって新たにできる体験や使用しているアプリが快適になるほどスペック性能の差はあるのか考えたい。

この記事では次の項目から買い替えの可否を検討していく。

  • 第2世代と第3世代のスペック・機能の違いは買い替え理由になるか
  • iPhone SE 2の中古相場Apple下取りの価格。
  • iPhone SE 2のバッテリー劣化を考慮して買い換えるべきか
  • iPhone SE 2から考える投げ売りされないモデル選び
  • 第3世代 iPhone SEは買いか

第3世代 iPhone SEは買い換えるべきか。

第2世代と第3世代のスペック・機能の違いは買い替え理由になるか

はじめに第2世代と第3世代のスペック・機能の違い、それは買い替え理由になるか判断するため第3世代で変わった箇所を箇条書きにしていく。

項目(旧)iPhone SE 2(新)iPhone SE 3
チップA13 Bionic
6コアCPU
4コアGPU
8コアNeural Engine
A15 Bionic
新しい6コアCPU
新しい4コアGPU
新しい16コアNeural Engine
バッテリービデオ再生:最大13時間
ストリーミング:最大8時間
オーディオ:最大40時間
ビデオ再生:最大15時間
ストリーミング:最大10時間
オーディオ:最大50時間
重量144g148g
背面カメラ
Deep Fusion対応
フォトグラフスタイル対応
前面カメラ

Deep Fusion対応
フォトグラフスタイル対応
1080pスローモーションビデオ(120fps)対応
モバイル通信ギガビット級LTE4G LTE-Advanced
5G通信対応
WiFi2×2 MIMO対応5G(sub-6 GHz)対応
GPSGPS/GNSSGPS、GLONASS、Galileo、QZSS、BeiDou
 データ引用:Appleオンラインストア比較ページ 

上記以外はディスプレイの解像度や充電速度のパーセンテージ、本体サイズなど全て同一となっていた。

アプリ落ちの体験から考える処理性能。

処理性能についてはドラゴンクエストタクトという育成ゲームをプレイしていて差を感じやすかった。

iPhone SE 2(A13 Bionic / 64GB)とiPad mini 5(A12 Bionic / 256GB)で同ゲームをプレイすると低画質にしていても定期的にアプリが落ちていたが、iPad mini 6(A15 Bionic / 256GB)ではアプリが一度も落ちたことはない。
これはドラクエタクトだけではなく、映像処理に負担のかかるリズムゲームも同様の結果だった。

上記スペック表で参考にしたAppleの仕様表には記載されていないが、海外メディアがiPhone SE 3はRAM4GBを搭載していると報じており、それを信じれば端末の安定性が向上している可能性も考えられる。

いずれにしても、iPhoneで様々なゲームを楽しみたいという場合はiPad mini 6やiPhone 13 Proシリーズと同じチップを搭載した第3世代を選んだ方が快適だろう。

通信性能に変更あり。

新旧SEで最も変更された項目が多い箇所が通信関連だった。

モバイル通信は目玉機能である「5G対応」、これは低価格で普及しているスマートフォンが対応したとしてAndroidメーカーも警戒しているという話を何度も見かけた。

通信環境は凄まじいスピードで変わっていくことから中古で手放そうとしたときに「5G非対応」だからと値崩れを起こす可能性は高い。この点だけでも買い替えの価値はあるかもしれない。

この「5G非対応だからメルカリでも二束三文」になるタイミングは、新聞やテレビなど受動型メディアで「5G関連サービスや特集」という情報を見かける機会が増えた時だろう。それまでにiPhone SE 2は手放した方が良い。

その他、WiFiとGPSも強化されており、電波の掴みやすさもバッテリー駆動時間の改善に影響している可能性がある。

カメラ性能

先日RICOH GR3x(フルサイズ換算40mm相当)を購入したことでiPhoneの広角カメラ、動画カメラが重要になってきている。

静止画撮影においては前面カメラと背面カメラいずれもDeep Fusionとフォトグラフスタイルに対応した程度となっており、レンズ性能は変わっていない。

動画撮影は1080pスローモーションビデオ(120fps)に対応したが、日常生活(仕事・趣味)でスローモーション撮影する機会は滅多にないので買い替えの引き金にはならないだろう。

背面カメラは最上位iPhone 13 Proでも12MPと変わらないが、F値が1.8ではなくF1.5など明るくなっており、GR3xとの2台カメラ体制を実現するならProシリーズへの買い替えが良いということになりそうだ。

以上のことからカメラ性能によって新旧SEの買い替えは不要という結論に至った。

iPhone SE 2の中古相場、Apple下取りの価格。

イオシスでiPhone SE 2の中古価格(2022年3月21日時点)を見るとCランクで21,800円〜、Bランクで24,800円〜、Aランクで26,800円〜となっていた。ここにディスク容量や傷・使用感、付属品の有無で値段が変わっていく。

次にメルカリを見ると訳ありも多いため難しいが綺麗な状態であれば64GBモデルは2.5万円前後で取引できるようだ。

そして、Appleオンラインストアで第3世代iPhone SEの注文画面を進み下取りに第2世代iPhone SEを選ぶと最大1.3万円と表示された。ここからAppleに叩かれて1.3万円以下に下がっていくため下取りは不利な取引と言えそうだ。

イオシスは販売価格がAランクで2.7万円ということで買取はそれ以下になるため、出口戦略として有力な選択肢はメルカリやヤフオクなどのオークション系、次いで中古ショップ、最後にAppleストアとなった。

AppleオンラインストアにおけるiPhone SE 3の販売価格は64GB=56,800円、128GB=63,800円となっており、iPhone SE 2の売却手数料・配送料を差し引いて現金2万円が手元に残った場合は64GB=36,800円、128GB=43,800円で新品SIMフリー版が入手できる計算だ。

それでは、その価格で入手する価値はあるのか。

iPhone SE 2のバッテリー劣化を考慮して買い換えるべきか

iPhone 8の時に比べるとiPhone SE 2の駆動時間は短い印象がある。

これから電車で1時間かけて帰宅するという時に電池残量20%以下ということが何度もあったのはAndroidスマートフォンを含めてもiPhone SE 2とXperia miniだけだったと思う。

(画像)『AQUOS sense3』で旅しよう。すごく長持ちするバッテリーの設定(レビュー)

そんなiPhone SE 2も時間とともに内蔵電池は劣化するわけで、それだけでもiPhone SE 3に買い替える価値はあるのかもしれない。

iPhone SE 2から考える投げ売りされないモデル選び

最近になって通信キャリアとの契約を条件に端末を格安販売する行為が復活しており、都内のヨドバシカメラでは第3世代iPhone SEが発売直後から1円で販売されて話題となった。

ソフトバンクとの契約など条件があるため最終的な通信費用や手間を考えると本当に割安なのかわからないが、第3世代の発売前に緩い条件でiPhone SE 2の投げ売りが行われてたことも忘れてはいけない。

いずれにしても1円で販売されたのは64GBモデル、これを購入した転売者たちがメルカリなどで販売するため値崩れしやすくなることが予想される。「投げ売りされないモデル選び」という意味では最低でも128GBモデル以上を選ぶことになりそうだ。

以上のことから第3世代iPhone SEは買いなのか、買い換えるべきか考えたい。

第3世代 iPhone SEは買いか

iPhone SE 3の投げ売りされず、流通量が多くて値崩れしにくい出口戦略に優れているのは128GBモデルだろう。

Appleオンラインストアで購入すると税込63,800円となり、iPhone SE 2をオークションで現金2万円前後にできたら43,800円ほどで入手できることになる。

iPhone 13 Pro(最小構成の128GBモデル)は価格122,800円と高額、同じA15チップを割安に入手できるだけでも価値は高そうだ。

そして、買い替えのメリットをまとめると次のような感じになった。

  • 処理性能:Proモデルと同じA15チップ、海外ではRAM4GBという情報で買い替え効果高。
  • 通信性能:5G非対応で値崩れの可能性があるなら効果大
  • カメラ:基本使用が同じで効果なし。
  • バッテリー:容量UP、新品への買い替えということでも効果あり。

上記の中でも5Gの有無で端末価格が変わる前に手放した方が良いと思った。5Gの波が来るのはiPhone 14シリーズ登場の2022年9月ごろだろうか。

また先日の記事で書いた通り、iPhone SE 3はiPhone 8ベース端末の完成形と思える仕様だ。今度こそ長く付き合えるスマートフォンになるかもしれない。

iPhone SE 2に大きな不満はバッテリーくらいだったが、改めて調べてみると買い換えたほうがよさそうだ。

前回
iPhone SE 3はRAM4GB搭載、iPad mini 6と同等に

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