ロボット掃除機は必要だったか、「ECOVACS DEEBOT T10 OMNI」10ヶ月目のレビュー

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ECOVACS社が2022年9月24日に発売した水タンクや回転モップによる水拭きに対応した「DEEBOT T10 OMNI」を使用してきた。

回転モップの清掃から乾燥まで自動で行うため、上図のように幅広モデルとなっている。

2023年7月中旬となり引っ越しを控える現在、10ヶ月ほど使用してきた「DEEBOT T10 OMNI」の生活におけるメリット・デメリットを振り返り今後も必要なのか卒業すべきか考えたい。

「DEEBOT T10 OMNI」10ヶ月目のレビュー

ECOVACSのロボット掃除機は、初期の自動充電さえ対応していないモデルから現在の回転モップまで数世代に渡って使っている。

その中で”設置スペース”と”設置場所の周辺を掃除する”ことだけを取り上げれば自動充電に対応したコンパクトな初代や第2世代あたりのモデルが良かった。

しかし、最新モデルのような前方カメラ設置によるゴミや障害物検知、マッピング機能、指定範囲だけ掃除するエリア清掃といった小回りが効かないのも事実。

そう考えると自動車と同じで最新モデルを知った時点で戻れないように思う。

まずは日常で最新ロボット掃除機が活躍した”メリット”を振り返っていく。

ロボット掃除機「DEEBOT T10 OMNI」導入のメリット

サクッと箇条書きにすると次のようなメリットがあった。

  1. タイマー自動清掃により起床時間や入浴タイムなど行動の起点となった。
  2. 床にモノを置かなくなった。
  3. 夏は早朝の水拭きで涼しく感じる(打ち水効果?)
  4. 冬は冷たい水に触れることなく雑巾掛けができる。
  5. 回転モップが想像より強力だった。
  6. 水拭きにより床がサラサラ、裸足生活が気持ち良い。

ここでエコバックスではなくアイロボットジャパン合同会社が2019年5月31日に公開した全国の子どもがいる20代~50代の既婚女性800名を対象に実施した「居住環境と水拭きに関する意識調査」結果の見出しを振り返りたい。

「週に1回以上の掃除機掛けが8割に対し、水拭きは約3割!」
「主婦が最も面倒だと感じる家事の1位は雑巾(ぞうきん)がけ」

そう、まさに先ほどの箇条書きで大半を占めていた雑巾掛けだ。

特に引っ越し準備をしていると眠っていたアイテムを深い場所からサルベージした際に埃が舞い、床に積もる。

それを「DEEBOT T10 OMNI」のブラシ掃除+回転モップによる水拭き仕上げをエリア指定で実施すると気持ちいいくらい綺麗になる。

(画像)エコバックス、AIロボット掃除機「DEEBOT T10 OMNI」開封レビューより

1つ前の世代で使用していたロボット掃除機はクイックルワイパーの水拭きタイプのようなシート型だったため、直線の掃除しかできなかった。

回転モップはスーパーマーケットやコンビニの大型清掃機よろしくガツガツと回転するモップで清掃、もはやブラシは必要ないのではないかと思うくらい汚れを拭ってくれている。

(画像)ゴミ回収できる最新ロボット掃除機「DEEBOT N8+」で変わったこと、開封レビューより

以上のメリットを一言でまとめると「掃除スタッフを1人雇用した」感覚に近い。

先日ドラム式洗濯乾燥機を卒業したが、昔から肌着は手洗いしていて洗浄力が桁違いなのは知っていたし、洗濯機やタンブラー乾燥に合わない服が多かったこともあって不便は感じていない。

さらに最近はパタゴニアのオールシーズンで使える速乾Tシャツなどに切り替えているためインナーの数も減らせてきている。

その点で言えば、ロボット掃除機は日常で避けられないチリ・埃を掃除してくれる。

やはりメリットは大きいと言えそうだ。

しかし、デメリットも存在する。

ロボット掃除機「DEEBOT T10 OMNI」導入のデメリット

設置スペースの話

高性能・多機能になると避けて通れない設置スペースの巨大化、これはデメリットと言っていいのかわからないが一人暮らしでモノを少なくしたい自分にとっては目についてしまう。

この設置場所を誤るとロボット掃除機本体が入れないスペースが増えてしまい、手動掃除の範囲が広がることに注意したい。

例えば部屋の角に設置すると周辺の壁際は回転ブラシ・後方の回転モップが届かない範囲となるため、そこにブラシや吸引時の排出風で飛ばされた埃などが集まり、手動掃除が必要といった状況になる。

脚付き家具よろしくベース部分が浮上してくれたら解決するかもしれないが、ロボット掃除機を立体駐車場に駐車させる技術が必要になるのでいよいよ巨大化は避けられない。

モップ洗浄スペースの話

次に回転モップが強力な証拠でもあるのだがモップ洗浄スペース(下図)が汚れやすいことが挙げられる。

これは過去記事でも取り上げたので詳細は割愛するが、何とか排水などを改善してほしいところだ。

回転モップを乾燥させる温風モードは用意されているが、そのモップ洗浄スペースが汚れているため、そこへ2時間〜6時間もの温風をかけるのは気分が良いものではない。

タンクの話

あとは定期的に汚水タンクを捨て清水タンクに給水する手間が発生することだが、これは我が儘だろう。

従来モデルはロボット掃除機本体に小さな水タンクがあって頻繁に水を入れたり、モップを手動で洗浄したり、Amazonで換えモップを注文〜受け取り・張り替えしていたことを思えば楽になった。

ただ設置場所によっては水の入れ替えに苦労するかもしれない。

和室・畳の話

引っ越し先にはロボット掃除機が苦手とする「畳の部屋」がある。

ホウキを購入するべきか、畳だけのためにスティック掃除機を購入すべきか悩む。

畳に対して水拭きを行うとカビが発生しやすいことは有名、固く絞った雑巾で拭く必要がある。

しかし、エコバックスのアプリにある「モップがけのみ」(吸引清掃をしないモード)機能と、水量を「低くする」という設定にして稼働、その後で扇風機やエアコンのドライモードによる乾燥を行うことで対処できるかもしれない。

それでも畳の目に沿って回転ブラシが掃除してくれるわけではないため、ホウキもしくはクイックルワイパーなどで上辺の埃や髪の毛を回収することになりそうだ。

幸いAIカメラ機能により仮想バリケードを設置して和室へ入らないようにロボット掃除機のカスタム清掃をプログラムできる。

クイックルワイパーはロボット掃除機の届かない範囲を掃除するために所有しているので家電の新規購入は必要ないかもしれない。

ロボット掃除機は必要か

自動化してくれる家電の中で、ロボット掃除機は掃除代行サービスの一部を切り取ったような快適さを提供してくれている。

ドラム式洗濯乾燥機を振り返ると、叩き洗いやナイアガラなど様々な必殺技はあるものの結局はザバザバしているだけで手洗いの洗浄力と比べて大きく劣り、様々な人が使うコインランドリーほどではないが洗濯槽も汚れるため各種フィルター清掃を含め定期メンテナンスが必要だ。

それを考慮すると一人暮らしには持て余す家電だったと思う。

そういう意味でロボット掃除機は費用対効果の優れた家電だ。

「DEEBOT T10 OMNI」は見守りカメラもあるので一人暮らしで外出先からペットの確認も可能、もちろん防犯目的で設置場所を選ぶのも良い。

引越しに伴い結構な荷物となるロボット掃除機を卒業するか判断すべく記事を書いたが「ロボット掃除機は必要」という結論に至った。

こうして振り返ると「お世話になっています。」としか言えないほか世話になっていた。

→今回レビューした製品のサイズやAmazonレビュー470件の詳細・価格はAmazon販売ページ

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