日本通信SIMを1ヶ月半ほど使った感想。通話明細・冗長化に使えるか

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日本通信「合理的みんなのプラン」を2023年6月12日に開通させてから1ヶ月半ほど使ってきた。

前回は1週間ほど使った時点でレポートを書いたが、契約から1ヶ月半の間に引越しを行い、電話発信が必要な役所手続きや光回線のない生活といった大きな環境の変化があって、その際メインで使用したのが日本通信SIM。

それから月間10GBを超えた制限時の通信速度も体験した現在、今後も利用するか記録していく。

日本通信SIM、1ヶ月半後のレビュー

通話サービスを振り返る。

1週間めのレビューでも書いたが、日本通信SIMで良かったと思うのは、「70分無料通話」だ。

「ただ70分間を無料で話せるというだけでは?」と思うかも知れない。

日本通信SIMの電話サービスについて良し悪しを把握するためには、他社サービスを見回すとわかると思う。

  1. 専用の通話アプリが必須(BIGLOBEモバイルやRakuten Linkなど)
  2. 標準通話アプリでは任意の番号が必要(プリフィックス番号)
  3. 音声品質が悪い(Rakuten Link、IP電話オプションなど)
  4. かけ放題の時間が短い、課金狙いオプション(ahamo、povo、LINEMOなど)

「1」と「2」については改善されつつあり、IIJmioなどMVNOでも”専用アプリ不要”を掲げるサービスが増えた。

「3」については楽天モバイルが有名。

同社の通話サービスを利用するくらいなら、SKYPEにある500円通話サービス(1回1ヶ月間)を利用したほうが通話時間も無限に近く、音質も良かった。

続いて、日本通信SIMの良かったところを挙げていく。

  1. iPhone標準アプリで着信・発信できる。
  2. ドコモ同等を謳うのに相応しい通話品質。
  3. 月間70分の枠内であれば1回7分や17分になっても課金なし。

とくに「引越し」というイベントで大いに役立った。

免許センターや水道局など担当部署へ電話をかけると総合番号の操作や担当者の呼び出し、登録番号や本人確認などで頻繁に”保留”となってしまう。

短ければ1分、長ければ7分、そんな保留を少なくとも4〜5回は繰り返すのだからたとえ通話時間が3分だとしても、その時点で「10分かけ放題」はアウト。

ahamoは月間20GB+5分無料=月額2,970円(税込、ahamo料金ページより)だが、5分無料を超過した通話料(22円/30秒)だけで月額料金と同じくらいの請求になってしまう。

その点で大枠70分間は助かった。

通話明細から知る70分無料通話の頼もしさ

先に断っておくと私は電話・通話が好きではない。

相手の時間を奪ってしまうし、知らないことは調べたほうが周辺の知識も身につき、忘れたとしても「あー、これ調べたことある!」と記憶の定着率が向上、他の調べ物とリンクして新しいアイデアだって生まれる。

そもそも人に聞くための通話あるいはフォーラム文章を作成するより調べたほうが早い。

上図は6月分なので通話回数は少ないが、役所に電話したときのリアルな通話時間をあらわしていると思う。

ahamoの5分かけ放題では22円/30秒(1分44円)の時間が長くなるため、16分6秒であれば超過分11分6秒に対して課金され1回で464円かかった計算になる。

格安SIMの最安値プランと変わらない通話料金だ。

さらに上図では5分11秒と4分40秒、4分47秒の超過課金対象の通話時間があるため、合計すると結構な通話料金となる。

もっと通話回数が多い引越し後の明細を掲載したかったが、2023年8月分明細は8月中に確認できない仕様となっていた。

日本通信SIMは月間10GB+70分無料通話で月額1,390円。

やはり安いと思う。

データ通信を振り返る。

月間10GB超過後のデータ通信状況については、2023年8月3日の記事でスピードテストの結果を含め詳細をレポートしているので割愛する。

ここでは超過後の通信を含めての満足度を記録していく。

まず月間10GB以内のデータ通信については満足できる速度、次に超過後の制限時は悲惨な通信速度でバーコード表示のためにアプリ広告を通らなければならない決済アプリは使えないかもしれない。

(画像)月間10GB超過後のスピードテスト、日本通信「合理的みんなのプラン」は使えるかより

「それでは日本通信SIMは契約しないほうが良いのか?」と言えば否、用途次第となる。

やはり月間10GB以内に抑えられるユーザーにとっては神SIMだろう。

ーーーーなんといっても月額1390円で10GB以内なら高速、70分もドコモ品質の無料通話が付いてくるのだから。

モバイル通信の冗長化に使えるか

この話題については別記事で本格的に検討・検証したいが、日本通信SIMは「利用状況による」という結論に至った。

それというのも月間10GB以内であれば高速だが、超過後は超低速、凪のような状態になるのが大きい。

超過後も128kbpsほどの速度が出ていれば1軍リスト入りを果たしていたと思うが、そうなると「月間10GB+70分無料通話で月額1,390円」は維持できないはず。

良くも悪くも尖ったプランを出せたのは制限時の凪ターンが必要、仮に高速であれば「そういったユーザーを大量に抱え込む」ことになり破綻する。

繰り返しになり恐縮だが、「モバイル通信の冗長化」についてはmineoの1.5Mbps使い放題プランや楽天モバイルなどを含めた回線選びを後ほど記事にしていきたい。

どの通信SIMがモバイル回線の冗長化にふさわしいのかを。

ちなみに日本通信はeSIMの再発行手数料が高額設定なので物理SIMで契約している。

なお、日本通信のeSIM発行手数料については記事「日本通信スターターパック購入レビュー、マイナンバー本人確認とSIM選びの注意点」に記載してある。

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