100W出力の3in1 USBケーブルを注文した話。USB充電規格など注意点
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1本のUSBケーブルで3台の端末を充電できる3in1や5in1、6in1と呼ばれるケーブルを使用してきた。
しかし、数年前から調べていても高出力対応は数が少ない。それでも怪しい出品者へと果敢に挑んだ勇者たちもレビューで敗北(端子が取れたや金属部分が焦げたなど)を伝えていた。
そうして3in1ケーブルの存在も忘れかけていた先日、図書館やカフェの充電スペースを使う機会に遭遇した。CIOのモバイルバッテリー内蔵USB充電器を使った。M1 MacBook Airを単体で充電できてパススルーにも対応した優れものだ。Ankerへパススルーの質問(下記の記事)をするきっかけにもなった製品でもある。
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しかし、自宅で愛用しているUSBケーブルが長いことをすっかり忘れていた。USBケーブル(2m)は編み込みタイプで小さく畳むことなんて考えられていない。そんな頼もしい太さのUSBケーブル2本が机の半分を占領した状態で使うことに。
そうして再び3in1タイプのUSBケーブルを探した。いいかげん、100Wくらいあるだろうと。
100W出力の3in1 USBケーブルを選ぶ。
分岐しているUSB充電ケーブルは3in1タイプが基本となるようだ。1本だけある端子がUSB-CでそこにUSB-A変換アダプタをつけたタイプを5in1や6in1と表記していた。
残念なことに、電源を確保する1本だけの端子側はUSB-Aが多かった。
ここで少しUSB規格について振り返る。USB-AとUSB-Cの出力性能は次のようになっていた。
- USB-A 2.0:2.5W
- USB-A 3.2 Gen1:4.5W
- USB-A 3.2 Gen2:4.5W
- USB-A BC1.2:7.5W(BC=Battery Chargingの略)
- USB-C 1.5A:7.5W
- USB-C 3A:15W
- USB-C PD:100W
以上のことから電源を確保する端子側がUSB-Aな時点で最大7.5Wしか充電できないことがわかる。そうなると目指すべきは100WのUSB PD対応であるUSB-C端子モデルだ。
「3in1 USBケーブル」で検索するとわんさかいたケーブルたちもPD対応あるいはUSB-C端子に絞った途端、蜘蛛の子を散らすようになくなった。
ANKERなどメジャーブランドから出ていれば高値でも手にしたいところ。しかし、3in1は変化球が過ぎるのか発売されていなかった。
◇虚偽の100W 3in1ケーブルは現在も存在する。
かなり昔から存在していた100W充電を謳う3in1ケーブル。今見ても同じようなトラブルが続いているようだ。
1つめはPD 100W対応を謳っておきながら実際はPD非対応と報告されているケーブル(Amazonへ)。このケースが最も困る。せっかく巻き取りなしタイプで良いかもと期待していただけに残念だ。
もう1つはYeemieというブランドの巻き取りなし100W 5in1ケーブル(Amazonへ)。レビュー数96件となっているが日本のレビューは0件。海外のレビューをカウントするのはやめていただきたい。
他にも2台めの充電を行うと極端に速度が遅くなってしまうといった100W 5in1ケーブル(Amazonへ)もあった。
しかし、まともそうなケーブルが見つかった。
CAFELE製3in1 100W USBケーブル
1つはCAFELEというストアのUSBケーブル。
Emarkチップを搭載しており、短絡、過充電、加熱からデバイスを保護してくれる。USB-IF認証も済んでいる。端子は以下の通り。
- 電源側:USB-C
- 分岐:microUSB(10W)
- 分岐:Lightning(10W)
- 分岐:USB-C(100W)
PD充電対応を画像で何度も伝えていて、30分充電ならMacBookは50%充電できるという。巻き取りタイプのなかで業界初という自由式らしい。どうやら片方だけを引っ張っても動作するロック機構があるようだ。たしかに両側を引っ張るタイプしか使った記憶がない。
製品画像には「5.0A」とあり、先ほどのUSB-C:100Wを実現するには5.0A対応が必須。キチンと100W出力できるPD対応USB-C充電器を使うよう案内していた。
データ転送は480Mbps、これは100Wと印字された1本だけだと思われる。
レビューを見るとケーブル収納部は直径約59ミリとのこと。知りたかったので有難い。やはりコンパクトではないという声があった。擁護派の意見としてフラットケーブルに厚みがあることが大きさに影響しているとあった。ただ記事冒頭に書いたように2本以上のUSBケーブルを机に這わせるよりは使用時のスペースは抑えられるはず。
また、分岐後のケーブル3本は収納部分で1巻できるほどの長さがあり、それが巻き取れないため収納できていると言えるのか疑問の声もあった。
他に、分岐の金属部分が異常な熱を持つという投稿も少なくない。ここは相当な負荷がかかる場所なので購入後の取扱を丁寧にしないと「不良品を摑まされた!」と勘違いするユーザーもいそうだ。
以上、Amazonレビューを見ると「熱が怖い」という声が何度もあった。それを理由に使わなくなったとか、同じ性能の別製品は大丈夫なので使用頻度が減ったなどなど。
似たような製品では巻き取りができなくなったとか、充電開始まで数分かかるといったレビューを持つ100W 3in2ケーブル(Amazonへ)もあった。
そうなるとCAFELEの3in1ケーブルはまともな方だと言えそうだ。
価格はセール特価2609円+販売ページ掲載のクーポン300円OFFあり。レビューは125件となっていた。最新情報はAmazonへ。
なお、同じCAFELE製品で何故かAmazon広告を使って頻繁に登場する3in1ケーブル(Amazonへ)がある。なんとこちらは充電できないという報告が少なくない。なぜ、先ほどのケーブルで広告を打たないのだろうか。
xdobo製100W「 3in1充電ケーブル」
残念ながらAmazonでは見つからなかった。さすがにAmazonというだけあって未確認の製品が多い密林だ。ここは最近利用する機会が増えている楽天ストアに期待したい。
さっそくxdoboというブランドの100W「 3in1充電ケーブル」が見つかった。レビュー267件を見る限り問題はなさそうだ。全て目を通したわけではないが日本からのレビューばかりなのが有り難い。
レビューでは他の100W対応3in1ケーブルと比べて1.5mと少し長いため常用として便利だという声があった。また、フラットケーブルでもないため安定して使えるという感想もある。その反面、長くて丸いケーブルのため携帯性に優れないとする指摘も。
一方、3本のケーブルを持っているよりは絡まないとして私と同じように外出先で使うという購入者もいる。
未だ未知の商品ということで「あとは耐久性」という感想を頻繁に見かけた。しかし、ふとレビュー75件ほど読み進んだ時点で「金属部分が熱い」という投稿がゼロ件だったことに気付く。あれ? これって凄いことなんじゃ・・・。
このにケーブル1本と小さな充電器「Anker Nano II 65W」(レビュー10,678件はAmazonへ)を組み合わせた状態を想像する。うん、いいな。
たとえばポータブル電源やUSBマルチポート充電器に2本のUSBケーブルを差し込んで、2台の充電先に繋ぐということがなくなる。図書館やカフェでも電源周りでガチャガチャせずに済む。もしかするとUSBケーブルの一斉処分ができるかもしれない。
というわけで、xdobo製100W「 3in1充電ケーブル」(レビューなど詳細は楽天販売ページへ)を注文した。
発送が早く、対応も迅速と評されるストア「3SENSE(スリーセンス)」に期待、楽しみに待ちたい。