3Dプリンターで洗えるマスク「PITATT」を印刷、装着した感想・レビュー #CrealityK1C

公開日: : 最終更新日:2024/03/11 周辺機器 , ,

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乾燥する冬に外出機会が増えるとマスクが必要になる。そこでコロナ禍にリリースして大きな話題となった3Dプリントマスク「PITATT」を印刷、実際に完成させるまでと装着した使い心地をレポートしていきたい。

先に一言で感想を書くと「もっと早く印刷しておくべきだった」だろう。

「PITATT」のレビュー・感想

はじめに今回の環境を書くと、3Dプリンターは「Creality K1C」を使用した。フィラメントは自然に優しいPLA。

「Creality K1C」は耐久性の高いABSや屋外にさえ対応するASAまでサポートする機種だが、PLAを選んだ理由はドライヤーで熱風を当てるだけで自分の顔にフィットするよう形状を変えられるから。マスクあるあるのズリ落ちをなくせるのだ。

印刷に必要なSTLファイルは発案者”つかさ”さんたちが公開した専用ページからダウンロード(無料)した。

2024/03/09時点では新たに頬が涼しい夏バージョン「PITATT cool」という小型モデルも登場している。今回は最初に公開された「PITATT」のレギュラーサイズを選んだ。

「Creality K1C」では公式FAQ動画に書かれている次のような設定で印刷した。

  • 積層ピッチ:0.2mm
  • インフィル:100%
  • サポート:なし
  • ラフト:あり
  • 温度220度
  • ヒートベット:60度

公式動画によればサポート不要で印刷できるよう工夫したとあり、Creality Printで不安を覚えながら「サポートなし」にして印刷。

そうして完成した3Dプリントマスク「PITATT」がコチラ。

STLファイルには上図左のインナーにあるようなサポートが最初から用意されていた。右側のマスク(外)はサポートなしで印刷されている。

サポートなしだけあって、ラフトとインナー支柱だけしかゴミがでないのもありがたい。よく考えられている。

さて、ここからはマスクとして機能させるべく既製品からパーツを取り出していく工程に入る。

かつて日本政府が配布してデザイン製と装着感のために使用できずにした「ガーゼマスク」を引っ張り出してきた。まだ使えるよね。きっと。

袋から3つのうち1つのマスク取り出す。ガーゼ部分も使うので汚したり捨てたりしないように。

ゴム紐はループ状になっていて、回転させると結び目が現れた。

結び目付近をカット、新しい末端に結び目を作る。とりあえず片結びを1つ。

さっそくマスク(外)の紐掛けに結び目を入れて引っ張る。思いの外しっかりとホールドされた。後から結んだ末端部分は余った紐が目立ってしまった。

次にガーゼを装着。横向きにするとインナー部分を差し込む穴を塞いでしまうので縦方向に装着した。

インナーを指定の穴へと差し込みパチンという音がすれば完成。

ガーゼを装着したところマスク(外)の穴が白くなりマスクらしさが強くなった。

実際に装着した感想。

実は積層痕の中でははみ出して突起している箇所が複数あり、それが口や頬に触れて痛くなるのではと懸念していた。

しかし、湾曲している形状なので唇に触れることはなく会話をしてもマスクが口を襲うことはない。また、硬めのスポンジで水洗いした段階で突起部分の多くは気にならなくなった。

あとは百均などでヤスリを購入すれば完成度を高められそうだ。

公式動画ではガーゼが品薄の時だったこともありティッシュなどの代用品を紹介していて、息苦しくならないのかと疑問に思っていた。実際に装着すると口の前にそれなりの空間が広がるのでティッシュなど通気性の悪い素材でも呼吸はできるだろう。

もちろんマスク専用ではない素材なので飛沫防止やマスクをしています感を出す程度にしかならないがトラブルは避けられると思う。

少し気になったのは長く装着していると頬の部分が呼気によって湿気を帯びてくること。それもあってフィット感が高い。その湿気対策をしたのがCOOL版なのかもしれない。

鼻・ノーズ部分は熱で変形させる必要がない程良い角度だった。ただレギュラーサイズは少し大きく感じたのでスモールサイズにすべきか、cool版にすべきか。で悩んでいる。

余談だが、顔や唇が乾燥する時は屋内でも「PITATT」を装着しておくと良いと思う。口の周りは接触することがなく、自分の呼気で顔が暖かくなる。寒がりな人にオススメ。

なお、つかささんたちのプロジェクトは完全無料・無償の活動。感謝や応援を込めてダウンロードページにある支援コーナーからAmazonギフト送付が可能となっている。

使用した3Dプリンター「Creality K1C」の価格はAmazonで90929円、レビュー163件となっていた。

→最新の在庫状況やレビュー163件の詳細はAmazon販売ページ

前回→電池パック不要になる「GoProバッテリーカバー」を作ろう、Creality K1C レビュー

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