Creality、最新3Dプリンター「Ender-3 V3 CoreXZ」予約スタート・価格・発売日ほか

 この記事にはアフィリエイト広告・広告が含まれています。

Creality社は2024年4月7日、Enderシリーズとして初となるCoreXZを採用した最新3Dプリンター「Ender-3 V3」の予約受付を開始した。

本記事では他の「Ender-3 V3」(SEやKE)と区別するため、製品の特徴から「Ender-3 V3 CoreXZ」と記載させていただく。

Creality日本公式旗艦店(公式ショップ)の販売価格59,049円(税込)とEnder-3シリーズらしく手頃な価格に収まっている。

発売日は2024年4月15日、出荷時期も同日付近から行われる。

この記事では予約受付した「Ender-3 V3 CoreXZ」の特徴、実際に使用して感じた強みを振り返りたい。

「Ender-3 V3 CoreXZ」とは、特徴をチェック。

高速印刷を実現したCoreXZ機種

Creality社の公式ショップ販売ページには次のような特徴が掲示している。

  • 600mm/sの印刷速度のためのCoreXZ
  • 安定した金属構造とダイキャスト部品
  • フルパワーでのダイレクト押し出し
  • 交換が迅速な統合トリメタルノズル
  • 即時冷却のための二つの強力なファン
  • レベリングなどのための自動校正

上記のアップグレードを見やすい画像でも掲載している。

これらのうち、すぐに体感できたのは「高速印刷:600mm/s」と「レベリング自動校正」の2つ。

先日「Ender-3 V3 CoreXZ」でフォルダブル・ハンガーを印刷(レビュー記事へ)して”オートレベリング機能の向上”と”高速印刷時の安定感”を肌で感じた。

下図の造形物は組み立て直後にデータを読み込んで印刷した。手動のレベリングをせず「オートレベリングだけ」で造形しているのだ。

(画像)最新の高速3Dプリンター「Ender-3 V3 CoreXZ」で折り畳みハンガーを作ろう。より

もちろん最大の600mm/sで印刷したわけではない。最大速度が上がっているため220mm/sといった高速印刷が安定していることを強調したい。

車と一緒で同じスピードでも軽自動車(660cc)と普通乗用車(1500cc)のエンジンでは走行開始から高速移動中の安定感が違うのに似ている。

もちろん出力物が良くなったのは掲示されている”2つの強力なファン”や”フルパワーのダイレクト押し出し”といった変化も大きい。

さすが最新機種といった仕上がり、中華パッドのHelio G99搭載タブレットと同じように変化が著しい。

印刷速度の事例

3Dプリンターといえば印刷速度の指標として印刷される船がある。それをサイズ60x31x48mmの造形するのにかかった時間は13分。かなり早い。

次にサイズ157x123x55mmというラギッドボックス(収納ボックス)は2時間14分。

こういった大物を印刷する際は、ノズルを高音に保つことによるパーツの消耗や消費電力の増加、長時間印刷が中断する停電リスクといったさまざまなトラブルの予防に役立つと思う。

当然ながらフリマサイトで3Dプリンター作品を販売するときは販売数を増やせるといった売り上げにも直結する。

同社はEnder-3 V2と比較して最大12倍の高速化を実現したと伝え、より良い造形結果を得るためにはCreality Hyper PLAフィラメントの使用を推奨している。

高速印刷を実現したCoreXZを支えているのは、75秒で0度から300度まで加熱できる60Wホットエンドヒーターや、2つの冷却ファンといったアップグレードパーツも大きい。

そして片手で交換できるトリメタル「ユニコーン」ノズルで生産性を高めているのも見逃せない。

なにもフリマサイト販売で利益を上げるだけではなく、従来は木材などを加工していた治具(作業効率化の自作ツール)をカーボンフィラメントといった素材で精巧に造れるのも魅力だと思う。

Creality OSはKlipperベース。

「Ender-3 V3 CoreXZ」のタッチパネルで操作できるCreality OSはKlipperベースとなっている。さらにCreality OSはオープンソース化され近日中に公開予定とのこと。

過去記事で私も8インチWindowsタブレット「Lenovo Miix 2 8」にKlipperを強制インストールして使っていたが、印刷速度の高速化と安定に貢献していたと思う。

(画像)Lenovo Miix 2 8が現場復帰、Klipperで専用端末へより

Kilipperベースという点も「Ender-3 V3 CoreXZ」の高速化に貢献しているだろう。

それとは別にPC/MAC/Linux側で扱うスライサーソフト「Creality Print」も便利だった。

ThingiverseをはじめとしたSTLファイル配布サイトを利用させてもらう際に「ちょっと加工したい」ということが頻繁に起こる。

たとえば先日のMagic KeyboardとMagic Trackpadを1つのキーボードにまとめてしまうという作品が良い例だと思う。

(画像)iPad miniのMac化、3Dプリンターで「Magic TrackpadとMagic Keyboard」を1つに

Creality K1Cの製造サイズに収まらなかったので四分割にして印刷(上図)した。箱型の高級モデルだけあって造形精度も高くMagic Keyboardとのズレも生じていない。

完成されたSTLファイルを入手しても、そこからデータを四分割できる。もちろん専用ソフトを使えば高度な編集もできるがスライサーソフトで手軽に、がポイント。

重要な製品仕様もチェックしたい。

  • 造形サイズ:220x220x250mm
  • 本体サイズ:358x374x498mm
  • 本体重量:7.83kg
  • ノズル径と温度:1.75mm、300度
  • 定格出力:350W
  • ヒートベッド温度:110度

他にも別売りのAIカメラでリアルタイム監視・タイムラプス撮影といった機能を強化することが可能。

「Ender-3 V3 CoreXZ」の価格

「Ender-3 V3 CoreXZ」は公式ストア価格59,049円にて販売中。

さらにキャンペーンで5万円以上を購入すると対象アイテムが1つもらえるというプレゼント企画が実施されている。

今回の価格では「3Dプリンターノズルキット0.4mmx5個」で価格1414円(セール中で999円)のアイテム(Crealityへ)がもらえる模様。

発売日は4月15日、すでに予約受付が開始されており、予定到着日として4月23日から28日と案内されていた。

リンク:Ender-3v3商品ページ
リンク:Creality日本公式サイト

よく一緒に閲覧される記事

山善 シーズヒーター「DBC-VK123」を注文、選んだ理由

11月21日から楽天市場でブラックフライデーが開催されている。

Mactilo 電熱ベストが良すぎたので新たに「inotenka 電熱ジャケット」を注文、開封レビュー

いやはや、失敗した。 きっと、最初に購入した「Mactilo 電

初雪だけどストーブ要らず、ってか暑いよ「Matilo 電熱パンツ」購入レビュー

2024年は限界別荘地に移住した関係でマキタの電動工具(マルチツールと

→もっと見る

PAGE TOP ↑