まもなく発売の「Pixel 9a」は買いか、スペックや価格から考える(リークまとめ)

公開日: : Google Nexus , ,

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Googleらしいオープンな開発状況により今回もまた未発表情報が飛び交う「Pixel 9a」について、発売日が2025年3月19日と迫っていることから事前リークをもとに「Pixel 9aは買いなのか」についてチェックしていきたい。

本記事の内容は全てリーク情報で何も確定情報はない。

しかし、過去の発表イベントで毎年のように「リーク通りか」という感想を持つ人が多く、かつ来月リリースという時期(タイミング)から大きな変更はないと思う。そこで今回はリーク情報をまとめつつ買い替えるかを判断したい。

「Pixel 9a」のスペックや価格。

はじめに最も気になる「Pixel 9a」のスペック情報について箇条書きで記していきたい。なお、比較対象のPixel 8aはGoogleストアの仕様ページを参考に書き出している。

  • 端末名:Google Pixel 9a
  • モデル番号:GTF7P(この型番はプロトタイプの可能性あり)
  • 画面:6.285インチ Actuaディスプレイ(輝度2,700nits、HDR輝度1800nits、ゴリラガラス3)
  • SoC:Google Tensor G4(Titan M2セキュリティチップ)
  • RAM:8GB LPDDR5X
  • ROM:128GB / 256GB (UFS3.1)
  • メインカメラ:4800万画素 f1.7(GN8 Quad Dual Pixel)
  • 超広角カメラ:1300万画素 f2.2(SONY IMX712)
  • インカメラ:1300万画素 f2.2(SONY IMX712)←同じ仕様、誤記ではない
  • バッテリー:5,100mAh(ワイヤレス充電は最大7.5W→Qi2非対応)
  • 端子:USB-C(最大23W急速充電)
  • 本体サイズ: 154.7 x 73.3 x 8.9mm
  • 重量:185.9g
  • 防塵防水:IP68準拠
  • カラー:Obsidian / Porcelain / Iris / Peony

(ご注意)上記は全てリーク情報であることに触れておく。ただPixel関連のリークは全く同じ結果ということが多いのでリリース1ヶ月前という時期から見て大きな変更はないと思われる。

ここから現行のPixel 8aとの違いを見ていきたい。

Pixel 8a(スペック)から変わったこと。

◇Tensor G4の話。

PixelスマートフォンのナンバリングとともにアップグレードしているTensorチップだが、G4では次のような特徴がある。

  • 電力効率が10%向上
  • AI「Gemini Nano」をオンデバイスで実行可能
  • WEBブラウジングが20倍高速、アプリ起動が17倍高速
  • LTE通話品質の向上

上記のうち電力効率についてはQualcommの「Snapdragon 8+ Gen 1」を大きく超えるほか、「Snapdragon 8 Gen 2」に僅か3%だけ劣る程度まで効率化していると伝えられている。

Pixel 9シリーズで採用されたTensor G4の実力について、Antutuスコア120万点とも伝えられている。しかし、2回目以降はCPU値が著しく低下、高負荷のパフォーマンス維持ができない点を指摘されている。

Pixel Aシリーズは過去の事例からTensorチップに制限をかけるはずだ。そのため、Pixel 9aは他のPixle 9ファミリーよりも処理性能は遅くなる可能性が高い。しかし、その反面「制限されたチップ」として意外と安定した動作が期待できそうだ。

◇バッテリーの増量

大きな変更点といえばバッテリー容量が4,492mAhから一気に5,100mAhへと13%増量されることだろう。それでいてPixel 8aの本体サイズ152.1 x 72.7 x 8.9mmから僅かに大きくなった程度。重量に至っては189gから軽くなっているのも特筆すべき点。

本体サイズは縦に2ミリ、横に0.5ミリだけ大きくなっただけで2g軽くなったことから、ユーザーとしては単純に「バッテリー持ちが良くなった」という印象になりそうだ。

その一方で有線充電は18Wから23Wへの向上が検討されているという。残念ながらワイヤレス充電はQi2非対応で7.5Wのまま。

ちなみにPixelシリーズの最大バッテリーはPixel 9 Pro XLの5060mAh。

カメラの変更

同じく大きな変更点としてはメインカメラがPixel 8aの6400万画素から4800万画素へと変わることが挙げられる。これはPixel 9 Pro Foldと同じセンサーを搭載するとしており、その理由は性能UPとのこと。

「画素数だけが正義じゃない」ということは広く知られているが、カメラ機能を重視するGoogle Pixelだからこそメガピクセル論争から脱却するようにも見えた。48MPのセンサーはPixel 8aの64MBセンサーよりも優れた映像体験が期待されている。

ただPixel 9 Pro Foldのカメラ性能レビューを見ると比較対象のPixel 9 Pro(1050万画素)のほうが「自然で鮮明」という評価も少なくない。Pixel Aシリーズは廉価版という位置付けなので高望みはできないのだけれども、それなら6400万画素のPixel 8aでも・・・という気がしなくもない。

その他、ディスプレイなど

画面サイズはPixel 8aの6.1インチから0.2ほど大きくなる。そう考えると前述の本体サイズUPはディスプレイサイズが影響しただけであって同じ画面サイズならさらなる軽量化もできた可能性がある。

輝度については1400ニトと2000ニトでも十分だったが、なんと1800ニトと2700ニトにまで向上するため「かなり明るいディスプレイ」となりそうだ。とくに昼間の太陽光のもとで使う際に視認性が高まるだろう。

記憶が正しければiPhoneを含め上位モデルは輝度を高く(明るく)する習慣があったと思う。そのため、Pixel 9aの画面を見た時にPixel上位モデルを手にしたような感覚が得られるかもしれない。

ストレージはPixel 8aの日本ストアにない256GBが伝えられている。おそらくPixel 9aでも128GBモデルしか発売されないと思ったほうが良い。もし発売されるとしたらブラックカラーのみといった感じだろう。

そんなカラーについてはPixel 8a(下図、引用:Googleストア仕様ページ)から少し変わるようだ。

Pixel 9aで伝えられているカラーバリエーションはObsidian / Porcelain / Iris / Peonyの4色。

Pixel 9aの価格と発売日

◇販売価格は変わるのか

Pixel 8aは米国にて499ドル(日本では税込み7万2600円)で発売された。

それではPixel 9aのリーク価格はというと128GBモデル=499ドル、Verizon専用mmWaveモデル(128GB)は+50ドル、256GBモデルは599ドルとのこと。つまり「価格据え置き」となる。カナダでは679ドルと809ドル。

仮にPixel 8aが販売継続となれば72,600円から値下げされ、Pixel 9aが新たに72600円で発売される可能性が期待できる。もちろん他の製品と同じようにPixelスマートフォンも値上げされる可能性も覚悟しなければならない。

Android HeadlinesによればPixel 9a購入者には特典として次のサービスが無料で付属してくるという。

  • Fitbit Premium 6ヶ月分
  • YouTube Premium 3ヶ月間
  • Google One 100GB 3ヶ月間

上記の特典は他のPixelスマートフォンで提供されていたGoogle One 2TB+AIプランは含まないようだ。もしGemini Advancedの全機能を利用したいときは追加料金が必要ということになる。

◇発売日は3月19日

Pixel 9aは予約受付が2025年3月19日に開始され、3月26日より出荷開始になるという。

Pixel Aシリーズは例年Google I/Oが開催される5月ごろに発売されてきたが、2ヶ月ほど早まった形となる。

Pixel 9aは買いか

ここからは歴代Pixel Aシリーズを何台か渡り歩いている私が勝手に評価させていただく。

Pixelスマートフォンはカメラ重視のデバイスだ。一般的なスマートフォンとは異なる————そう思っていた。しかし、Pixel 9シリーズからは少し風向きが変わった。カメラだけではなくなったのだ。AIを堪能するなら買いだし、カメラアプリ次第では買わざるを得ない端末になる。だが半年は様子を見たい。そんなデバイス。

正直、Gemini Nanoをオンデバイスで動かせるTensor G4搭載の最安Pixel 9シリーズという点で買いというほうに天秤が傾いている。

◇◆◇

Gemini Nanoの特徴として画像理解、音声文字起こし、テキスト要約といったAI処理が挙げられる。クラウド上へデータを転送でずに端末内部で解決できることが増えるというのは大きなメリットだと思う。

Gemini NanoはアプリのGoogle AI Edge SDKを通してリクエストを処理、それをAndroid AICoreに渡してGemini Nanoモデルが処理、ディスプレイに結果が出力されるといった流れがオンデバイスで行える。インターネットを経由しない時点で処理速度やプライバシー保護といった恩恵が得られる。このうちAICoreシステムサービスを統合している点でGemini Nanoは強い。対応アプリが増えることでその差は広がりそうだ。

そんなGemini Nanoを端末内で完結できるPixelスマートフォンはTensor G4チップを搭載したPixel 9シリーズのみとなっている。

具体的な使用イメージとしてはGoogle謹製アプリ「Pixel Voice Recorder」で”記事に書きたいこと”とか”YouTubeで話したいこと”、”会議で伝えたいこと”などを延々と一人語りするとしよう。それを要約してくれるのだ。こういったことがGoogle AI Edge SDKを使用したアプリが増えることで少しずつ世界が変わっていく。

個人的にはGoogleカメラやGoogleフォトの映像処理をオンデイバスにしてほしいところだが、それはTensor G5以降の処理性能が必要になるのだろう。

とはいえ、カメラのピクセル主義やディスプレイの画面解像度といった見飽きた競争から脱却しつつ、今後のパワーアップを純粋に楽しみにできる独自チップへ舵を切って希望の灯りを絶やさないでくれるのは有難い。

Appleがサードパーティの人気ソフトウェアを自社OSへ勝手に組み込んでしまったようにAI処理でAdobeなどが提供する「映像データから良い感じのカラーグレーディングを摘出」といった画像編集、やがては動画編集までをGoogle フォトやGooele Oneで行う日は遠くないだろう。

その最先端を垣間見るという点においてPixel 9aは最もコストパフォーマンスの優れたデバイスからもしれない。

IMG VIA : x.com

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