TOSHIBA Encore 2 Write採用、ワコムのアクティブ静電結合方式とは何か調べた話―VivoTab Note 8との違いも判明
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東芝が「CEATEC JAPAN 2014」で披露した『TOSHIBA Encore 2 Write』と思われる8型Windowsタブレットにはワコム共同開発の「アクティブ静電結合方式」が採用されているとのこと。一体どのような技術なのか気になって調べた内容を記録します。
ワコムのアクティブ静電結合方式とは何か
ワコムには筆圧検知/バッテリー不要/小型化にも対応する「電磁誘導方式(EMR/Electro Magnetic Resonance technology)」があり、主にOEM先に提供してきたペンとのこと。
これに加えて、手軽に安価なペン入力をしたいというニーズに答えたのが新しい「静電結合方式」という読取方式で、「アクティブES (Active Electrostatic)」方式と「パッシブES(Passive Electrostatic)」方式の2方式を新たに開発したとしています。「アクティブES」方式ペンについては2014年度中に提供開始予定と発表されていました。
「アクティブES」(静電結合)方式ペンの特徴
『TOSHIBA Encore 2 Write』に採用される「アクティブES」(静電結合)方式の特徴は以下のとおり。
- 筆圧検知に対応
- EMRに匹敵する「ホバリング」を実現
- ペン入力とタッチ操作を同時処理する新開発コントローラICを搭載
- 高品質なペンを安定的に大量生産可能
- ペンには個別のID(identification)が割り当てられ、クラウドを介したファイル共有/編集といった作業の向上
従来の電磁誘導方式(EMR)で謳われていた「バッテリー不要」という項目が見当たりません。一部メディアによるとバッテリー搭載という情報がありました。
ワコムデジタルペン3方式の位置付け
ワコムによると「電磁誘導(EMR)方式」は精密でスピードが求められ長時間使用する「ヘビーユース」向け、「アクティブES方式」はメモやコメントを手書き入力したい「ミドルユース」向け、「パッシブES方式」は簡単な手書き入力が中心の「ライトユーザ」向けとのこと。
VivoTab Note 8はヘビーユース向けの電磁誘導方式
さっそく調べたところワコムデジタイザ搭載「VivoTab Note 8」はヘビーユース向けの電磁誘導方式が採用されていました。そうなると「アクティブES方式」は「N-Trig」(Surface Pro 3で採用/電池が必要)の書き心地に近い可能性が考えられます。そして「パッシブES方式」は「Venue 8 Pro」の「Synaptics」に近い感じかもしれません。(個人の感想です。)
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『TOSHIBA Encore 2 Write』は「VivoTab Note 8」と同等の手書き体験は厳しいかもしれませんが、少なくとも「VivoTab Note 8」より手頃な価格で大量リリースが期待できそうです。