Atom x7版 GPD WIN 製品レビュー、完成度が高い小型PC(開封~起動編)
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日本配送と安全なPAYPAL決済に対応する海外ショップGEARBESTさんより以前クラウドファンディングで募集をかけているときに記事で紹介した小型PCファンにはたまらない『GPD WIN』、しかも新しいAtom x7-Z8700バージョンを提供いただきました。
さっそく開封から実際に起動して操作した感想を記録します。

Atom x7版 GPD WIN 製品レビュー、開封~起動編
中国メーカーGPDがクラウドファンディングで出資者を募集する形で2016年4月にスタートした5.5インチ『GPD WIN』は目標額を大きく超えてキャンペーンを終了しました。
→5.5型DS風Winタブ『GPD WIN』、目標額372%達成して10月リリースへ/スペック表
その後、Atom x5-Z8500プロセッサを積んで2016年6月より一般の注文受付を開始、予約価格は330ドルとなっていました。
そして翌月、GPDは『GPD WIN』の次世代機を断念することを発表、しかし 「それならば第一世代で最高のデバイスをつくろう!」と語りだし、『GPD WIN』のAtom x7-Z8700へのアップグレードを発表しました。その姿勢はユーザーから高く評価され予約受付を開始すれば通知希望者が大勢でるほどの人気デバイスとなっています。
今回はアップグレード版となるAtom x7-Z8700プロセッサ(1.6GHz~最大2.4GHzクアッドコア)を搭載した『GPD WIN』の開封レビューです。
開封レビュー

『GPD WIN』の化粧箱は凝っていてマットな仕上がりとなっていました。

重箱のようにフタを持ち上げると『GPD WIN』本体とWindows 10 ライセンスキーのコードがありました。

下段には液晶保護フィルムと小箱が3つ。
同梱品をチェック

同梱品は全て小箱に入っています。

小箱からACアダプタ、USB Type-Cケーブル、イヤホン、説明書を取り出しました。
取扱説明書は日本語に対応

説明書は日本語もサポート、これは嬉しいですね。

消費電力は11W、待機電力は0.3Wなどの仕様表や購入日より1年間有効という製品保証書も日本で書いてありました。
付属のイヤホン

付属のイヤホンは白色でフィルムに覆われていました。

iPhoneを思い出すようなイヤホン。
USB Type-Cケーブル

『GPD WIN』は当初MicroUSBでしたがアップグレード版ではUSB Type-Cケーブルにて充電します。
ACアダプター

続いてACアダプター、日本でも使える2Pプラグでした。

2.5A出力となっています。
液晶保護フィルム

『GPD WIN』はキズやホコリ・汚れに強い「Gorilla Glass 3」で保護(スペック表の記事へ)されていますが、さらに液晶保護フィルムも付属します。
GPD WIN本体を見る
ここからは『GPD WIN』を見てみたいと思います。

『GPD WIN』の本体サイズは155 x 96 x 23.5mm、重量は約365gで天面はツルツルして光沢がありました。

底面はサラサラした手触りで、中央上部にあるファンスイッチと右下にあるファン通気孔があります。

ファンスイッチは無効/低速/高速の3モードとなっています。
インターフェイス

インターフェイスは左からUSB Type-C/MiniHDMI/MicroSDカードスロット/フルサイズUSB/イヤホンジャックとなっています。
それを挟むようにL1/L2ボタン、R1/R2ボタンがありました。

側面の両側にも何かの穴があり、取扱説明書によるとスピーカーではなく通気孔のようです。スピーカーは前面に配置されています。
キーボード面

『GPD WIN』最大の魅力でもあるコンパクトなキーボードとゲーム用ボタンの数々、キーボードには小さいながらもWinキーやメニューキーがあり、電源ボタンも右側に配置されています。

キーボードを押すと一般的なキーとは異なりポチポチしたくなる押し応えのある身の締まったキーとなっていました。

ゲーム用キーはGPDが得意とする分野だけあって「ALPS製ジョイスティック」やオムロン製を使っており、キーボードと同じく地に足の付いた感触を味わえました。
起動編
『GPD WIN』の電源ボタンを押してWindowを起動しました。

GPDロゴが表示され、、、

すでにadminアカウントが作成されているようでセットアップはありませんでした。

無事に起動、コンパクトな筐体で小さなディスプレイにWindows 10 が表示されているのを見ると何故かしら心拍数が上がります。タッチ操作も良好。

ステータスを見るとIntel Atom X7-Z8700プロセッサ+RAM4GBとなっていました。OSはグローバル市場へ向けて販売されただけあって中国版ではないWindows 10 Homeがプリインストールされています。

ストレージは64GBで、空き領域は46.5GBとなっていました。
実際に触った感想

『GPD WIN』は「任天堂がPC造りました」といわれても疑わないようなクオリティの高さでした。ゲーム用ボタンがなければ何かの業務用として使えそうな堅牢なキーとボタン、そして筐体からメーカーの執念を感じるデバイスです。
ファンの音は起動直後「高速」モードになっていたため気になりました。(とはいってもノートパソコンなどのファンに比べると圧倒的に気になりません。)小さな筐体にAtom x7プロセッサ搭載ということで限られたスペースに高速で小型なファンを内蔵するため「高速」モード時の音は理解できる範囲だと思います。
「低速」モードにすれば気にならないレベルの音になったので底面にあるファンスイッチは「無効」ではなく「低速」で使っています。
マウス操作
マウス操作は右上のジョイスティックでカーソルを動かし、『GPD WIN』の背面にある人差し指があたる位置のサイドボタンでクリック操作を行います。左手は左クリックとなり右手で右クリックです。
カーソルの反応、スピードともに不満なく使えるようになっていました。ゲーム感覚でWindows 10 Homeを操作するのは新鮮でした。
クラウドファンディングからの変更点
クラウドファンディングに掲載された製品画像と異なっていたのは前面のスピーカーホールが小さい2つではなく大きい1つとなっていました。インターフェイスもMicroUSBからUSB Type-Cにグレードアップ、これは大きいですね。
またWi-Fiも5GHzを対応予定となっていましたがAtom x7版では対応済みとなっています。
キーボード面も変更

上図はクラウドファンディングに掲載されていた当時のキーボード面です。
現在のバージョンと比べて見ると、ジョイススティック・マウス切替スイッチの位置が上になり、その場所へGPDロゴが入っています。また電源ボタンが他のキーと同じ黒色でしたが赤く平らに加工され、音量ボタンもロゴに変更、矢印キーがFn同時押し時にPgUpキーなどを兼ねるようになっています。
つまりCPUアップグレードだけでなく細かいところまで造り込んできたわけです。
なんかクールだね、GPD。
GPD WINの価格
今回『GPD WIN』を提供いただいたGEARBESTさんでは価格37,294円にて予約受付中となっています。このマニアックな筐体ながら相変わらずの人気ぶりで予約数382件もありました。
予約分の出荷は12月22日以降より順次予定されています。
『GPD WIN』のスペック表と新しい製品画像は下記の販売ページで確認できます。
→GPD WIN – GEARBEST
GEARBESTさんでは年末セールを開催しています。
→腕時計型Androidスマホ1.0万円など、GEARBEST年末セール『GOODBYE 2016 SALE』開催中(12月31日まで)

気付けばブログ執筆そのものがライフワーク。ども、タブクル管理人です。
かつて夢見た「タブレットやスマホを操り、生産的な活動をする未来」。最近は、その実現を加速させるAIに夢中です。AIは思考力を奪うという意見もありますが「どう使うか、どんな指示を出すか」と、以前より思考力が試される時代の幕開けだと思います。























