Ryzen9の小型PCが省電力だった話、遠隔スリープ時のワット数など「GEEKOM AX8」レビュー

公開日: : 最終更新日:2024/07/23 その他・中華タブレット , , , ,

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前回は「GEEKOM AX8 Pro」を使って、WIndows標準のリモートデスクトップを利用した遠隔操作を行なった。

Google Chromeなどの遠隔操作アプリ・類似サービスと大きく異なる点は、OSをスリープ状態にしても復旧できるということ。ブラウザアプリなどではOSを呼び出さなければならないため別途WOL(Wake On Lan)によるパケット送信が必要だったりする。

この時点で十分に”お強い”のだが、なんと消費電力が少ないことがわかった。それは思わず1つの記事にしてしまうほどに。

GEEKOM小型PCの省電力だった話。

Mac miniよりも小さい筐体の「GEEKOM AX8 Pro」だが、ドラクエベンチでは素晴らしいスコア(当該記事へ)を叩き出している。外部GPUを内蔵してはいないもののCADソフトなど一定の負荷がかかる作業をこなえることがわかった。

だからといって特定の作業をするまで起動しておくのは非効率、電気の無駄となってしまう。今のところサーバー化する予定もないのでスリープで運用したいところ。

このスリープ状態における消費電力を知りたくなった。

まずはWindows OSを起動した状態でブラウジングなど軽作業をしているときの消費電力を見てみたい。

なんと22Wと少ない。

これならモバイルノートPCと変わらない消費電力だ。

上図のとおり、ワットチェッカーが見当たらなかったのでポータブル電源のACポートを使っている。この状態ではDCからACへと変換出力してるため別途15W近くをポータブル電源側がステルス消費している。

最大消費電力に耐えられる設計などもあると思うが、GEEKOM社にはUSB-C給電のサポートを期待してしまう。

ポータブル電源ではUSB給電はDC出力なので変換に消費する電力はなくなる。しかし、一般家庭では家屋・家電の多くがACプラグばかり、DC-to-DCのシンプルな世界は遠いようにも思う。

それでもGEEKOM小型PCのパッケージに電源アダプタが含まれない日が来るのを望んでしまう。

スリープ状態の消費電力をチェック。

今度はリモートデスクトップ経由でWindows電源メニューのスリープを選択した状態をチェックした。

ご覧の通りのゼロW。

ポータブル電源の見えないAC変換消費電力15W前後だけがかかっている状態だが、家庭用コンセントに差し込めばスリープ運用によりシーリングライトや大型の蛍光灯のスイッチをOFFにしたような状態になる。

ちなみに先ほどの軽作業時に22W前後と書いたが、そのまま何も操作せず長く待機時間を続けると0〜9Wの間を行き来していた。

これでMacBookやスマートフォン、タブレットからMicrosoftリモートデスクトップ経由でスリープを行うことで省電力な運用を実現できることがわかった。

余談だが、リモートデスクトップでスリープ状態にする作業を、マウスカーソルによる操作で行うと高確率で失敗する。

上図のように電源メニューを表示させるまではマウスで行い、あとはキーボードの矢印キーで「スリープ」を選びEnterキーを押すことで遠隔スリープが成功する。

同じことを何度かマウスで試したところ、スリープを押したあとにRemote Desktopアプリのウィンドウが閉じていないことがわかった。そのままマウスカーソルを動かしてしまうとWindows側が「今、マウス動かしましたね?スリープ解除しまーす」と立ち上がってしまう。

Windows OS側にマウスカーソルが認識されてしまうと、完全0Wのスリープは解除されて前述の0〜9W消費の待機状態へと移行してしまうのだ。

以上のことから、最後の遠隔スリープへと移行する作業さえ気をつければ問題なく省電力な運用が行えることがわかった。スリープ時は0Wとなり、ドラクエベンチを行えば”はぐれメタル”を表示するほどの処理性能を持っているのだから頼もしい。

「GEEKOM AX8 PRO」の価格・メーカークーポン

現在「GEEKOM AX8 PRO」発売記念とタブクル読者向けとしてGEEKOMより限定クーポンが提供されている。

はじめにGEEKOM直販サイトで使える5000円OFFクーポン「AX8tbkr5000」(適用できるGEEKOM販売ページへ)。

次にアマゾンへ出店中の公式ショップで適用できる5%OFFクーポンが2つ発行されている。

  • AX8 R7モデル:「AX87tbkr5off」(Amazonへ)
  • AX8 R9モデル:「AX89tbkr5off」(Amazonへ)

全クーポンの有効期限は9月1日もしくは予定数量超過まで。

GEEKOM AX8 Pro連載記事】(古い順に表示)

  1. 最新ミニPC「GEEKOM AX8 PRO」開封レビュー、ベンチマークスコアほか
  2. ミニPC「GEEKOM AX8 Pro」をMacから遠隔操作しよう!初期設定から接続まで|Vol.01
  3. 0円でスマホからミニPC遠隔操作、おすすめ設定ほか
  4. 【NOW】Ryzen9の小型PCが省電力だった話、遠隔スリープ時のワット数など
  5. 続き→この省電力なミニPCにマルチ監視カメラシステムを!(上)

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