ヨドバシで1位の優等生スマホ、大容量SIMルーターとして『AQUOS sense3』は買いか
この記事にはアフィリエイト広告・広告が含まれています。
シャープが2019年11月より発売したSIMフリースマートフォン『AQUOS sense3』が長時間駆動でDSDV仕様、タフネスかつ防塵防水IP68、さらに27Wの急速充電をサポートしながらも税込み39050円と低価格を実現し、ヨドバシカメラでは1位となっている。
大容量SIMのルーターとしての条件を満たす『AQUOS sense3』について買いなのか調べた。
大容量SIMルーターとして『AQUOS sense3』は使えるか
前回は特殊なDSDA仕様に対応したSIMフリースマートフォン「Huawei P30」について調べたが、よくよく考えてみたら電話回線への着信は少なく、通話するとしてもデータ回線となるLINE通話だったり、仮に掛かってきても一人暮らしであれば通話中にデータ通信をすることもない。
そうやってハードルを下げてみると同時使用できるDSDAに限定する必要はない気がしてきた。
そこでDSDV(DSDS含む)に対応し、必須機能であるFeliCa、防塵防水IP68を備えたスマートフォンを探した結果、条件に合致する最新スマートフォン『AQUOS sense3』に出合った。
この『AQUOS sense3』は現在のスマートフォンに必要な機能を備え、かつリーズナブルな価格を実現していた。記事を書く前に購入してしまいそうなほど。
にくいぞ、シャープ。
『AQUOS sense3』はモバイルルーターとして優秀か
『AQUOS sense3』は上図のとおり最新のフルスクリーンやノッチではなく、Google Pixelと同じく中身で勝負を挑むようなレトロ画面となっている。
スペック詳細は2019年9月25日の発表日に書いた記事へ譲るとして、今回はモバイルルーターとして実用的か、重要な項目を中心に見ていく。
はじめに『AQUOS sense3』の売りとして挙げられているバッテリー駆動時間、これは省電力でお馴染みのIGZOディスプレイと5.5インチにしては大容量な4000mAhを積んだことで実現している。
それではメーカー発表の駆動時間を見てみよう。
168時間 ※1日1時間使用、23時間の待機時間、通話/メッセージ中心
20時間 ※連続HD動画再生
21時間 ※Webブラウジング、Instagram閲覧・投稿
23時間 ※テザリング
61時間 ※音楽ストリーミング再生
912時間 ※待ち受け時間(38日)
ご覧の通りテザリングで23時間というモバイルルーターも真っ青の駆動時間を掲げている。読者より教えてもらい先日調査したMR04LNはWi-Fiテザリング13時間なので驚いてほしい。
(参考)大容量SIMにモバイルルーター「MR04LN」や「MR05LN」は有効か、新旧の違い
これで終わりではない、インターフェイスにUSB-Cを採用し、USB Power Deliveryをサポート、27Wの急速充電を実現している。前回の記事で調べた価格が2倍近く高いDSDAスマホは22.5W充電なのだから感心してしまう。
さらに省電力テザリングの極みにいるBluetoothはバージョン5.0をサポート、最新規格のスピードで通信できるため大容量の高速SIMを長時間にわたって堪能できるかもしれない。
ちなみに最大接続台数は「Wi-Fi×10台、USB×1台、Bluetooth×4台 最大15台」と紹介されていた。Wi-FiとBluetoothで同時にテザリングするという発想はなかったので2度見してしまった。この台数であればモバイルルーターとしてガジェットが多い人も安心できそうだ。
優等生な『AQUOS sense3』
ここからは税込み4万円以下のスマートフォンなのに!という機能を見ていきたい。
やはり最初はFeliCaだろう。モバイルルーターをフル稼働させているのに電子決済を済ませる様は想像しただけで楽しい。
次に防塵防水IP68とMIL規格19項目のサポートだ。
防塵IPX5/8と防水IP6Xといえば防滴を超えた防水仕様のため安心して使える。ここに耐衝撃など19項目の過酷な試験をクリアしたMIL規格のタフネス仕様が加わる。
海外メーカーが見た目から勝負しているタフネス仕様と対等に競えるスマートフォンが日本メーカーから低価格でリリースされていることは誇らしい。
素朴なデザインゆえか、重量が僅か167gしかないのも大きな魅力だ。
弱点を探す。
税込み4万円という絶対正義な安さの前で弱点を挙げるのは勇気がいるが、敢えて挙げるならば「nanoSIM×2」のデュアルSIMは1基がmicroSDカードスロットと共用のため、ストレージを拡張できない。
しかし、問題ないだろう。
内蔵ストレージは64GBあり、大容量SIMがあるため、プライムビデオや音楽サービスなどはストレージに保存せずリアルタイム視聴できるほか、カメラで撮影したデータも常時クラウドへ保存してしまうことで容量不足という問題は起きないように思う。
大容量SIM万歳といったところだ。
他に一部ユーザーが不満を抱くと思われる項目は、ワンセグやフルセグといったテレビ非対応かもしれない。
災害対策のために公共放送を求める人はradikoアプリで対応してもらうことになるが、それでも基地局の電池切れでネットが切断されると公共放送が強い。しかし、実際にテレビが視聴できてしまうとスマートフォンの電池切れが早まり被災者として状況が悪化するだろう。
日常でもスマートフォンがテレビ視聴できると「ながら運転」などで悲劇を生むかもしれない。
これらの他に弱点と思える項目は見当たらなかった。
『AQUOS sense3』は買いか
先に結論を書くと「買い」だと思った。
sense2は動作が重いという書き込みを見かけたが、『AQUOS sense3』はQualcomm Snapdragon 630(SDM630)2.2GHz(クアッド)+1.8GHz(クアッド)とRAM4GBを採用し、不満が解消されているようだ。
この処理性能と駆動時間はトレードオフに近い関係、個人的にQualcommのミッドレンジSoCとRAM4GBを選択したのは素晴らしいと勝手に思っている。
弱点らしい項目はなく、日本独自に進化したFeliCaをサポート、高い防水性能とタフネス仕様ながら威圧感を与えないシレっとした筐体、買いではないか。
価格はアマゾンがプライム対応3万8280円で3色とも同じ価格、ヨドバシが税込み39050円で10%還元なので3905円分ポイントが付与されるヨドバシの方がオトクとなる。
続き⇒iPhone 11と一騎打ち、人気の『AQUOS sense3』を安く買う方法
前回⇒貴重なDSDAスマホ『Huawei P30』のレビューやスペックを調べた話