Fire HD 8 Plusのストレージが遅かった話。
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Android Hacks Fire, Fire HD 8, 製品レビュー
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内部ストレージの読み書き速度に興味を持ってしまい、新たにFire HD 8 PlusへベンチマークアプリAntutuを導入してディスクスピードを計測した。
とても興味深い数値も出てきたのでシェアしたい。
Fire HD 8 Plusのストレージが遅い理由
前回は最新ゲーミングスマートフォンRedMagic 5でストレージテストを行い、凄まじい読み書き速度を叩き出して驚かされた。さすがRAM12GBを積んでいるだけあって同じ128GBを積んでいてもPixel 4aより高速だった。
これまで集めたデータから結果を書くと次のようになっている。
- UFS2.0/2.1よりUFS3.0/3.1が速い
- 64GBより128GBの方が速い。(同じディスク規格なら容量が多い方が速い)
以上のことがわかった。わざわざ「64GBより〜」と書いたのは事実だけを記録しているためで()内の文字は予想となっている。
そして、今回のFire HD 8 Plusはエントリーモデル中のエントリーモデル、「安さ命」の端末だ。
さっそく、ストレージテストを見てみよう。
Fire HD 8 Plusのストレージテスト。
Antutu Ver8.4.3の計測結果。
Pixel 4aとRedMagic 5と同じバージョンのAntutuで測定したところ、1桁違う6754というスコアになった。その理由は上図の総合スコア下に表示されている「eMMC」だろう。UFSではないのだ。
- 読み込み速度:291.8MB/s
- 書き込み速度:54.5MB/s
- ランダム読み込み速度:35.6MB/s
- ランダム書き込み速度:9.7MB/s
MicroSDカードを差し込んで内部ストレージとしているのではないかと思うほど低速だった。特に書き込み速度は1桁違いの54.5MB/sという遅さだ。
ランダム書き込みに関しては2桁違いの1桁に、これは広告と宣伝で端末コストを回収しているのではなく、そもそもお値段以上にコストがかかっていないかもしれない。
それにしても、このストレージ速度があればプライムビデオや2Dゲーム、Alexa操作は十分に可能だということを確認できたのは大きい。
ピュアAndroid OSよりもバッググラウンドで動作するアプリ数が少ないFire OSの恩恵かもしれない。これは同じくユーザーや開発者に制限をかけているiOS/iPadOSがRAM3GBでも快適に感じることに似ている。
SiriやGoogleアシスタントを使わず、Alexaでスマートホームを実現し、動画サービスはPrimeを利用し、電子書籍はKindleというようにAmazon管理下のサービスで満足できるなら最もお買い得な端末と言えそうだ。
ただし、そこから一歩でも踏み出そうとすると手間がかかるし、身体(Fire端末)がもたない可能性がある。
まもなくタイムセール祭りが開催され、新しいFire HD 8 タブレットが初めて値下げされる。上記のような用途で満足できると思えたら買いのアイテムとなりそうだ。