楽天モバイルが1月29日に新料金プランを発表、1980円プラン投入か
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楽天モバイルは1月27日、携帯電話料金の新プラン発表会を同月29日に開くと発表した。ドコモら大手3社の同額プランに対抗するとみられている。
楽天モバイルの行方
楽天モバイルは現在、データ容量が無制限で月額2980円の料金を設定しているが、ahamoやpovoの発表により価格面の優位性が乏しくなっている。
楽天モバイルが抱える問題は価格だけではない。
1つめは回線エリアが極端に狭いこと。現状ではライバルのKDDIにパートナー回線として通信インフラを借りてサービスを運営しており、楽天エリアが一定範囲に広まった時点でKDDI回線が使えなくなることから、利用者も含め不安定な状態が続いている。
2つめは通話料0円とするRakuten Linkの回線品質、タブクルでも定期的に使う機会があるが、アプリ経由のためか他社の電話回線を使った5分0円に比べると会話が途切れたり、双方の声が聞こえにくいことがある。
- 無制限だけどエリアが狭い
- 通話し放題だけど回線品質がよろしくない
それでも他社プランに対して「無制限」「何分でも通話料0円」と謳うことができる看板でもあるため、より低価格な新プランでも維持できるのかが注目される。
ワンプラン維持で値下げか、シンプルプラン崩壊か
例えばpovo同額の2480円へ値下げしてもKDDIのサブブランドUQ mobileとは異なりMVNO回線の最大1Mbps(データ超過後)であれば、Rakuten Linkがあっても回線と音声通話に不満を抱いた顧客がpovoやahamoに流れる可能性が高い。
楽天モバイルは「1プラン」のシンプルな料金体制を強調していたが、それを撤回して新たなプランを追加するとしたら月間10GB(auパートナー回線は月間1GB、超過後は最大1Mbps)で月額1980円あたりがインパクトもあって、今後に期待できる料金設定だろう。
鍵となるのは1980円で超過後の最大1Mbpsを維持できるか、これが300kbpsになるなら先日記事にしたUQ mobileの「くりこしプラン」があるので存在価値のないプラン(月額1480円なので500円分まで0570など通話料0円にならない番号まで気軽に電話できるなど)になってしまう。
→UQ mobile「くりこしプランS」は格安SIMの本命という話
いずれにしても鍵がau回線というのは致命的な問題ではあるが・・・。
- 天下のドコモ回線がデータ超過後も最大1Mbps使えて電話回線5分0円で月額2980円。
- 全国回線の貸主であるKDDIが同じく最大1Mbps使えて月額2480円。
やはりKDDI回線を借りてアプリ通話という状況で月額2480円への値下げ程度では、2021年春に1年間無料キャンペーンで獲得したユーザーの大移動は起きてしまうだろう。それを防ぐためといえるタイミングの発表だけに期待できそうだ。
楽天モバイル発表会は1月29日14時半、東京都内で楽天モバイル代表取締役会長兼CEOの三木谷浩史氏、代表取締役社長の山田善久氏らが登壇する。その様子はオンラインでも中継される予定。
続き→楽天モバイルは1GBで月額0円、3GBまで980円か(NHK/日経)
Source:日本経済新聞社