Pixel7 と iPhone14 のスペックや価格を比較、OSアップデート期間の違い
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最終更新日:2022/10/15
Google Nexus iPhone, Pixel, スペック比較
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異なるOSを積んだ端末を比較するのは無意味という声もある。
それでも「スマートフォン」という括りであればディスプレイや電池持ち、充電速度といった使い勝手の違いは重要で、各OSのアプリ資産がなければ動画サービスやブラウジングを楽しむといった行為は変わらず価値ある比較だと思う。
Apple Pencilを擁するiPadOSにあるGoodNotesのような高みにこそ辿り着いていないが、iOSにはハードとソフトをAppleが管理している安定性と完成度がある。
その一方でAndroidにはiOSアプリで500円や1000円といったアプリが広告付きで無料だったり、オープンソースの優秀なアプリが使えるほか、システムに近い場所でも幅広いカスタマイズを行える強みがある。
何より、PixelスマートフォンはAndroidの自由さに独自SoC「Tensor」を積んだことでAppleのハード一体型を追加した「いいとこ取り」端末。
実際、「Pixel 6a」が価格.comで1位に君臨(kakaku.comランキングへ)し続けている。
不調が伝えられているiPhone 14に対して割安かつ日本重視のキャンペーンを展開するPixel 7のスペック比較と日米の価格比較、どのように海外メディアが捉えているのかを含め記録していく。
Pixel7 と iPhone14 のスペック比較。
ANDROID AUTHORITYは昨日、「Pixel7 と iPhone14のどちらを買うべきか」といったタイトルの記事を投稿した。
Android系メディアではあるもののApple系メディアに多い「答えありき」のスペック比較ではなく、フェアに見ていると感じたため記事で取り上げさせていただく。
同メディアは冒頭で「Pixel 7とPixel 7 Pro」について触れ、多くの人にとって最良の選択は「Pixel 7」になるとして、そこから主要な競合製品の「iPhone 14」について比較したくなったと述べている。
比較内容はデザイン、カメラ、性能といった多岐にわたり、基本モデル限定のためPixel 7 ProやiPhone 14 Plusといった他の機種が持つ仕様・特徴は対象外としている。
筐体・ディスプレイ
同メディアによればPixel 7とiPhone 14のデザインは完成度が高く、Pixel 6とiPhone 13から続いているため違和感を覚える人は少ないだろうとして、耐久性と防塵防水性能に触れていく。
- Pixel 7 :Corning Gorilla Glass Victusのカバーガラス+IP68
- iPhone 14:Corning Ceramic Shieldの前面、ガラスの背面とアルミニウムのデザイン+IP68
上記のことから筐体は「ほぼ同じ素材で作られている」と結論を出している。
しかし、ディスプレイは異なっているという。
- Pixel 7 :6.3型/OLED/1080×2400/90Hz
- iPhone 14:6.1型/OLED/2532×1170/60Hz
(ご注意)
リフレッシュレートに関してANDROID AUTHORITYが「Pixel 7は120Hz」と書いているが、少なくとも日本のPixel 7仕様ページでは「90Hz」、この箇所は内容が変わってしまうので注意。
また画面の明るさを示す輝度も異なっている。
- Pixel 7 :最大輝度 1,000 ニト(HDR)、1,400 ニト(ピーク輝度)
- iPhone 14:最大輝度800ニト(標準)、ピーク輝度1,200ニト(HDR)
画面はPixel 7のほうが明るい。
以上のことから、Pixel 7のディスプレイは解像度こそ僅かに下がるものの輝度とリフレッシュレートで高額なiPhone 14を上回っていることがわかった。
ハードウェアとカメラ
プロセッサ/SoCとRAM
iPhone 14はチップがA16へ進化せず、前世代(iPhone 13)のA15 Bionicを搭載。
A15 Bionicのチップ仕様を見直しても「6コアCPUに4コアGPU、16コアNeural Engine」と変化はなく、iPhone 13からマイナーアップデートも行われていなかった。
次にPixel 7を見てみると新たに「Tensor G2」を搭載している。
「Tensor G2」はマイナーアップデートとも言われているが、GPU性能を向上、バッテリー駆動時間にも影響する設計の改善が行われている。
SoCに関して同じ新モデルで見れば、エンジンをアップグレードしたという点でPixel 7のほうが購入する価値が高いと言えそうだ。
次にRAM、次のような違いになっている。
- iPhone 14 = RAM6GB
- Pixel 7 = RAM8GB
OS最適化の違いによりRAM使用量は異なるが、さすがにRAM2GBものロスはないだろう。
そうなると日常のブラウジングやマルチタスクでは単純にRAMが大きい方が安定しやすいため、こちらもPixel 7に軍配があがる。
バッテリー/充電性能
ここからはスマートフォンで最も重要とも言える「電池持ち」を見ていきたい。
はじめに2機種のバッテリー容量は次のようになっている。
- Pixel 7:4355mAh
- iPhone 14:3279mAh
Pixel 7とのバッテリー容量差は1,076mAh、ここも見逃せない。
Pixel 7には「モバイルバッテリー機能(バッテリーシェア)」があるため、1,076mAhの差はウェアラブル端末の充電で活きてくる。
例えば、Apple Watchの認証資料に掲載された下記の電池容量を見ていただくとPixel 7はモバイルバッテリーとして頼もしく見えてこないだろうか。
Apple Watch SE (40mm) | 245 mAh |
Apple Watch SE (44mm) | 296 mAh |
Apple Watch Series 8 (41mm) | 282 mAh |
Apple Watch Series 8 (45mm) | 308 mAh |
Apple Watch Ultra | 542 mAh |
Source:MySmartPrice
冒険家向けとも言われるタフネスな「Apple Watch Ultra」(Appleへ)は最大36時間使えるバッテリーを強みとしているが、その端末を2回もフル充電できる容量差になっていた。
バッテリーシェア機能についてはヘルプセンター(Googleへ)のほかに、Google公式の下記動画がわかりやすい。
しかし、残念なことに肝心の「Pixel Watch」はPixelのリーバスワイヤレス充電に対応してないとヘルプページに記載(Googleへ)されていた。
さらに興味深いのは充電性能。
- Pixel 7 :有線充電=30W、無線充電=20W
- iPhone 14:有線充電=20W、無線充電=MagSafeで15W/Qiで7.5W
充電性能でもPixel 7は優秀だった。
次に充電時間をみると2機種とも「30分で最大50%充電」と記載されていることから、1,076mAh差でバッテリーが大きいPixel 7のほうが充電性能は良いということになる。
また、充電端子がUSB-Cというのも強い。
カメラ性能
iPhone 14は12MPの標準と超広角を積んだデュアルカメラで優れたソフトにより動画撮影などでも評価されている。
Pixel 7は50MP広角+12MP超広角のデュアルカメラで、専門分野でも最高級の評価を受けているほどソフト面に注力してる。
同メディアは実際に試さないと結論は出せないとしつつも単眼でも「最高のカメラ」と評価を受けたPixelスマートフォンを「写真の王様」と呼び、期待を膨らませていた。
日米で価格比較、アップデート期間
2機種ともストレージ容量で端末価格を上昇させる販売スタイル、米国価格を安い順に並べると次のようになっていた。
- Pixel 7 (8GB+128GB):599ドル
- Pixel 7 (8GB+256GB):699ドル
- iPhone 14 (6GB+128GB):799ドル
- iPhone 14 (6GB+256GB):899ドル
- iPhone 14 (6GB+512GB):1099ドル
次に日本市場における価格(2022年10月12日時点)を安い順に並べてみた。
- Pixel 7 (8GB+128GB):82,500円
- Pixel 7 (8GB+256GB):97,900円
- iPhone 14 (6GB+128GB):119,800円
- iPhone 14 (6GB+256GB):134,800円
- iPhone 14 (6GB+512GB):164,800円
Pixel 7は下記の記事で書いたような複数のプロモーションを展開、そのため上記の価格差を超える安さとなっている。
(関連記事)Pixel 7のセール価格は買いか、Pixel 6との価格差と投げ売り時期
しかし、Android端末と言えばサポート期間が短く頻繁に買い替えをしなければいけないというイメージが強い。
OSアップデート期間
Pixel 7のアップデート期間を知るべく、Google Pixelヘルプ(Googleへ)を調べたところ「Pixel 6以降は販売開始から少なくとも5年間はアップデート保証」とあった。
例としてPixel 6であればAndroidバージョンアップデートは2024年10月まで、セキュリティ更新は2026年10月まで。Pixel 6aはOS更新が2025年7月、セキュリティ更新が2027年7月まで。
ここまでアップデート期間が長いのであれば電池などの各パーツが先に寿命や破損を迎えそうだ。
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ANDROID AUTHORITYは最後にAndroidの柔軟性とバッテリーやカメラといった高い性能を持ちながら抑えた価格、手に取りやすいのはPixel 7だろうと伝えている。
iPhone 14についてはiOSのシンプルさとAppleのエコシステムによる地盤を優先するなら選ぶことになると続けた。
上記の他に対応周波数の違いやセンサー、前面カメラといった項目もあるが恐ろしく長い記事になってしまうため割愛する。
GoogleがオリジナルSoCからAppleライクな独自路線を追求し始め、低価格キャンペーンを展開、やはり「Pixel 7」を買う時なのかもしれない。
(UPDATE:2022年10月15日)
Pixel 7 Proがカメラ性能でiPhone 14 Proを抑えてトップに。
→Pixel 7 Proのカメラ性能、DxOMarkで1位獲得(iPhone 14 Proは3位に)
前回のPixel
→Pixel 7で下取り査定の結果、0円の可能性も
<最近のPixel>
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Source:ANDROID AUTHORITY