クリスタ対応な14.5型「NEC LAVIE Tab T14」発表、映像出力などスペック表
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NECパーソナルコンピュータ株式会社は2024年2月13日、個人向けにタブレット最大クラスの大画面有機ELを採用しクリエイション用途に適した「LAVIE Tab T14」(型番:PC-T1495HAS)を発表、2024年2月15日より販売を開始すると発表した。
購入者には「CLIP Studio Paint EX」3ヶ月分が無料になる権利が付与される。
14.5型「LAVIE Tab T14」のスペック
はじめにNECのプレスリリースに書かれた紹介文を見ていきたい。
美しく、見やすい有機ELディスプレイを採用した14.5型大画面タブレットです。動画撮影・編集やイラスト作成などのクリエイティブ利用に最適。外部モニタへの出力の他、PCのセカンドモニタや液晶タブレットとしても活用できます。オプションのスタンドカバー付きキーボードを装着することで、PCのような使い勝手を実現します。
引用:プレスリリース
上記では動画撮影・編集やイラスト作成と外部モニタへの出力の他、PCのセカンドモニタや液晶タブレットとしても活用の文章が印象的。
先日は液タブメーカーXPpenが筆圧16万のAndroidタブレットを発表するなど、これまでWindows PCやMac+液タブでこなしていたタスクをAndroidタブレットが対応できるようになりつつある。
次にメーカーが取り上げたスペック部分をチェック。
- 8コアプロセッサーMediaTek Dimensity 9000、12GBメモリ、256GBストレージ搭載
- 高解像度3K(3000×1876ドット)14.5型有機ELディスプレイ、リフレッシュレート120Hz対応
- Dolby Atmos®対応JBL製4ch・8スピーカー
- 高画素約1300万画素+広角約500万画素の2つのリアカメラ、約1300万画素フロントカメラを搭載
- 新UI「One Vision」採用
- DP-In/DP-Outに対応したUSB Type-Cを2ポート搭載、外部入出力が可能
- バッテリ容量12,300mAh(駆動時間約6時間)
大画面14.5インチに3K解像度、背面デュアルカメラ、USB-Cポートは2つあって2つとも映像出力に対応。さらにスピーカーは4つ搭載。コンテンツ消費マシンとしても申し分ないスペックだ。
これだけ大きいと重量も気になるが上記プレスリリースではさすがに触れていない。
ここからはメーカーが本日公開した「NEC LAVIE Tab T14」の製品ページから集めた情報で作成したスペック表をみていきたい。
「NEC LAVIE Tab T14」のスペック表
NECのプレスリリースでは発売日等について次のように記載されている。
- 価格:オープン価格
- 発売時期:2024年2月15日より販売開始
しかし、直販サイトでは下図の価格が公開されていた。
上記のところで注意すべきは筆圧検知4096段階に対応した「デジタルペン2」がクリスタEXの3ヶ月無料を付与しながらも別売りとなっている点だ。
また専用キーボードも別売り。これら別売りオプションについては次のように説明されている。
キーボード&キックスタンド(PC-AC-AD045C)
ノートPCのように使える脱着式キーボード。ショートカットやタッチパッドジェスチャーに対応。オプションのデジタルペン2をマグネットで吸着した状態で収納、たたんで持ち運ぶことも可能。キーボード部分を外して、タブレット本体単独で使えるキックスタンド。タブレットカバー(PC-AC-AD046C)
スタイリッシュなレザー調デザインを採用したスタンド機能やペン収納機構を備えたタブレットカバー。デジタルペン2(PC-AC-AD033C)
4096段階の筆圧感知、チルトセンサー、パームリジェクションに対応。置き忘れを防止するロストアラーム機能搭載。タブレット本体の背面にマグネットで吸着するだけで充電可能。
デジタルペン2は発売済みの製品で、それ以外の2製品は14.5型「LAVIE Tab T14」と同時発売になるようだ。
◇MediaTek Helioシリーズの5G版「Dimensity 9000」を搭載。
SoCの「Dimensity 9000」はMediaTek製。Androidでは同社のHelio G99がエントリー向け最強チップとして人気となっている。
Helioは4G時代のプラットフォームで、5G時代のフラッグシップとして名前を一新したのがDimensityとなっている。
簡単に比較するとフラッグシップ・シリーズのDimensity 9000は4nmでGPU=最大0.90GHz、CPU=最大3.2GHzなのに対し、Helio G99は6nmでGPU=最大0.25GHz、CPU=最大2.20GHzとなる。数値だけ見ても処理性能に開きがある。
RAMは12GB。仮想や物理といった記載はなく、日本メーカーなので物理12GBと捉えてよさそうだ。
ストレージは256GB。eMMCともUFS3.1とも記載はないがクリエイティブということでUFS採用を期待したいところ。外部メモリの最大容量について記載はなかた。
クリエイティブなユーザーを対象にしているだけあってスピーカーはJBL製を4つ搭載、しかもDolby Atmos対応。
イヤホンジャックは非搭載だがUSB-Cポートを2つ備える珍しいAndroidタブレットで、どちらか1つを同梱のイヤホン変換アダプタを使うことで解消できる。
USB-Cはバージョン3.2とバージョン2.0を1基ずつ搭載。どちらも映像出力をサポートしているのも驚くべきポイント。さらにPCセカンドモニタとしても機能するという。
モバイルモニターは13.3インチあたりから数が増える印象があり、14.5インチ有機ELタブレットを無駄なく有効活用できそうだ。
なお、昔の話で恐縮だがFire HD 10タブレットを強制的にNintendo Switchの外部モニターにしたときはアプリが暴走したのかタブレット本体の発熱やシャットダウンといった問題があった。
iPad miniでも同様のことをしたが、どちらもアプリレベルのレイヤーで映像出力をすると発熱や消費電力が激しくなるのが問題だったと記憶している。
そのため、「LAVIE Tab T14」がシステムレベルというかAndroid OSを起動せずに外部モニターモードを用意してくれるなら非常に使えるタブレットだと思う。
カメラはミーティングに使えるフロント1300万画素。まぁ、あまり細かく写さないでほしいというニーズがあるかもしれないけれども・・・。背面はデュアルカメラ。しかもオートフォーカス対応とスマートフォン並みに力が入っている。
生体認証も顔認証、指紋センサー内蔵電源ボタンの二通り。
モバイル通信の記述はなかったがGPSに対応。WiFi6E対応、Bluetooth 5.3をサポート。
気になっていた重量は735g。ここにペンやキーボード、あるいは保護カバーなどが追加される。本体は防塵防水IP52ということで水滴が飛んできても運が悪くなければ故障しないレベル。
バッテリーは大容量12,300mAh。急速充電の記載はなかったがフル充電は80分で完了するとのこと。
◇◆◇
タブレット本体価格が14.3万円。決して安いとは言えないが、デジタルペン2(別売り)により4096レベルの手書き入力が行える製品をNECが投入してくれるのは嬉しい。
外部モニターとしても使えるということでアプリ上であれば発熱などが心配だが、システムレベルなら3Kの液タブとしての用途にも期待してしまうし、14.3万円という値段も意味が変わってくる。
今後の追加情報を注視したい。
(追記)4万円ほど安くてデジタルペン3対応の8.8型も同時発表されました。
→筆圧4096ペン対応8.8型「NEC LAVIE Tab T9」発表、スペック・価格・発売日