サンハニーを超える”ティッシュ”はあるか、ちり紙や懐紙やハンカチなど代替品を探した話。
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高級ティッシュよりも綺麗で清潔、水にも強いのにトイレへ流せるロールーペーパー「サンハニー」を愛用してきた。
しかし、数年前から高騰し始め3000円ほどの製品が今や5130円に。
それからペンギンなど代替品を探すも「サンハニー」の実力を思い知るくらいで、もはや疑う余地もなく最強のロールペーパーだとわかった。
たがしかし、私は諦めが悪い。
せっかくなのでトイレットペーパーやティッシュの歴史を振り返りながら現代でも使えるアイテムはないか調べたので記録していく。
最強のペーパーを探して。
ティッシュとトイレットペーパーを併用して育ってきた身としては「サンハニー」のロールペーパーに抵抗がなかったわけではない。
それなりに「常識のアップデート」が必要だった。
実際に使い始めればティッシュより圧倒的にチリが発生しないこと、トイレットペーパーよりも水に強いことに気付く。その結果、次のような使い方ができるようになっていた。
- (一次利用)動画を見て泣いたり、鼻をかむときに使う
- (一次利用)汚れを拭く、掃除に使う
- (一次利用)調理中に落ちた粉や油を拭う
- (二次利用)排水溝や便器裏などを拭いトイレに流す
そう、紙が強いから二次利用まで使用できたのだ。
これによって「ティッシュのゴミ」がゼロとなり、1日1食などと相まって1ヶ月に1回のゴミ捨て(通常のゴミ袋1つ分)で済んでいる。
過去数年分の「サンハニー」購入頻度を見ると年2回は購入していた。以前は3000円台だったが今は5200円前後と高騰しているため年間1万円ほどのティッシュ+トイレットペーパー+キッチンペーパー代となる。
一人暮らしで年間1万円は安いのだろうか。
いや、もっと何かあるのではないか。
ちり紙や懐紙やハンカチなどは使えるか
少し前の日本では”ちり紙”が使われていた。いわゆるボットン便所につかわれていて”落とし紙”とも呼ばれているようだ。
少し前の主役「ちり紙」「落とし紙」の話。
今でも”落とし紙”は販売されていてアマゾンでも結構な数が販売(Amazon検索結果の一覧へ)されていた。用途の多くはペットのトイレ、介護に使われている模様。どのメーカーも共通してボロボロになりやすいという不満が語られていた。
他には「トイレに流せるティッシュ」も”ちり紙”の派生、発展系と言えそうだ。
いずれにしても「サンハニー」のように二次利用まで耐えられる素材ではない。かといって他に新しい使い道も見つからなさそうだ。
そんな”ちり紙”からさらに昔へ遡ると”懐紙”にたどり着く。
おしゃれで便利な懐紙の話。
文字通りフトコロに入れておく携帯紙で、平安時代からはじまり現在では会席料理や茶道の稽古で使われている。アニメ化された「薬屋のひとりごと」では食器や手紙・メモ用紙として登場していたのが記憶に新しい。
アマゾンでは高級感を全面に出した懐紙が販売(検索結果はAmazonへ)されていた。
懐紙はクッキーを置く皿として使ったり、ハンカチ代わりにも耐えられるほど厚みのある素材。さらに「懐紙入れ」にこだわるなど日本人らしい遊びも残されている。
ただトイレには流せない。
だからゴミとして捨てる必要がある。
限界別荘地へ移住したら薪ストーブに使う新聞紙の代用品として使えるのかもしれない。しかし、そもそも人と会わないような環境で懐紙を使う意味はないだろう。
国により異なるハンカチの立ち位置。
ハンカチーフはフランス語で「mouchoir」と呼ばれ、それは「洟(はな、はなみず)をかむ」という動詞「moucher」が語源だという。
ハンカチーフをポケットに入れているのは洟をかむため、のようだ。
イギリスなどでは今でもハンカチで鼻をかむ習慣があり、そのままポケットに入れてドン引きしたという日本人も多いとか。一方、海外からすればティッシュを使う日本人に対してもったいないという印象があるとのこと。
ちなみにコロナが日本で広がらなかった理由の1つとしてティッシュや手洗いの習慣が挙げられていたことがある。鼻をかんだハンカチをポケットに入れて何日も洗わず、トレイのノブなどを掴めばウィルスが広がるのも頷ける。
そう考えると「サンハニー」を維持するのは賢明な判断のように思えてくる。
次にアメリカにおける「ハンカチ」を見てみると英語では「Hand」(ハンド=手)+「Kerchief」(カーチフ=頭巾)という組み合わせから誕生しているようだ。それがやがて汗や汚れを拭うアイテムになったとか。
ハンカチいいんじゃないの?って話。
どちらかとえば潔癖症の人に共感してしまうことが多い私だが、ハンカチを上手く使えば衛生的かつ低コスト、手間要らずの運用ができると思った。
ハンカチで鼻をかむことで嫌がられるトップは、通常のタオルなどを使っている例だ。たしかにスポーツクラブのサウナで70歳オーバーのソフトマッチョなおじいちゃんが布タオルで鼻をかんで50代の男性と言い争いをしているのを見かけたことがある。
人間は手が最も汚れているそうだ。
いや、物理的な話ね。
それならガーゼや晒し布で鼻をかみ、その都度トイレの洗面台にある泡プッシュで洗ってはどうだろうか。その後でスーパーやコンビニの入り口にある除菌スプレーを吹きかけて手を拭えば店内で迷惑をかけることもないはずだ。
たとえばティッシュで鼻をかんで後で捨てようとポケットやバッグ内に入れた場合、収納場所に湿気が発生、さらに手も泡洗浄していない状態。下手したらティッシュの端から液体に触れているかもしれない。
どちらが衛生的だろう。
ドラム式洗濯乾燥機を処分したおかげで簡易手洗いをするようになった。その2日に1度のシェイクにガーゼを2〜3枚ほど追加しても負担にはならないはずだ。
トイレには流せない。それでも繰り返し使えるので「サンハニー」の買い足し、受け取り、保管によるコストがなくなる。
それこそ”懐紙入れ”よろしくオシャレな入れ物を用意しても良い。
衛生的にするならジップロック系の防水ポーチを百均で揃えて、そこへ数枚のガーゼを入れる。除菌済みなら傷の手当て、目を擦ることさえできる。ティッシュではチリが発生するし再生パルプなら不純物も含まれる。
あれ、ハンカチありなんじゃないの?
ガーゼと晒しの違いとは
ガーゼの歴史をみると、ドイツで医療用具として使われていたようだ。それが日本へ伝わり、明治時代から「ガーゼ」(ドイツ語)と呼ばれ医療現場で使用がはじまる。
大辞泉を叩くと次のように返ってきた。
織り目の粗い平織りの、柔らかい綿布。医療用や肌着・ハンカチーフなどに用いる。パレスチナの港町ガザ産の織物が用いられたところからの名という。
2024年になっても医療品として活躍しているが、ベビー用品や寝具など用途は広がっている。ただ医療現場で使われるガーゼは日本薬局方の定める基準でつくられているので別物と考えたほうがよい。
以前ガーゼのタオルケットを使っていたが夏は涼しく、サラッと使えて、冬は程よい暖かさを与えてくれた。さらに乾きも早く、オールシーズンで使えた。肌荒れも防げるのでマスクに入れたり、アトピーに良いともされている。
次に「晒し」。それは「漂白した麻布または綿布。晒し布。」を指しているという。
ガーゼと晒し、この違いを伝えるのは難しい。
しかし、勝手な解釈でよければ「ガーゼ=傷口を抑える通気性の良い布」で「晒し=手首や腕を固定する衛生的な厚手の布」だと思う。
そうなるとハンカチに求める清潔さと再利用に必須となる速乾性からガーゼが適任ではないだろうか。
ガーゼの価格、コスパを考える。
どうせ使うなら医療用のガーゼがいい。
「ガーゼ入れ」には内ポケットを設けて”未使用”、”洗濯済み”、”使用済み”の3つに分けたい。そうすれば怪我をしたり目など粘膜を拭うときに未使用ガーゼが使えるという贅沢を味わえる。
次に購入場所。
アマゾンは大量購入に強いが、その分だけ高値になってしまう。やはり少量といえばヨドバシドットコムだ。なんと医療用が30cm×1mで送料込み110円(ヨドバシへ)で販売されている。
同製品は2019年のレビューで日本製と書かれているが、最近のレビュー(10m版)では中国製というコメントがあった。
しかし、公式サイトをみると「医療ガーゼ」として届出番号まで付与された製品(白十字へ)であることは間違いない。ただ製造元の記載がないのは残念だけれども。
一般医療機器の整形用品として提出されたPDF(URLへ)をみると綿100%の純綿布。外科切開口の出血抑制などでの使用が想定されていた。使用方法は「衛生材料として滅菌して使用すること」とある。
OK。これで行こう。
「サンハニー」は年2回の購入で10,00円の費用がかかる。
医療ガーゼは1mx30cmなので3つに切れば、2つの購入で足りるだろう。そうなると110円x2つ=220円の出費で済む。
あとはトイレットペーパーを百均で購入してトイレに設置しておけば対外的な問題に対処できるだろう。よって合計330円しかかからない。
ちなみに白十字のガーゼは薄いらしく、その10m版が510円(ヨドバシへ)となっていた。ハンカチに厚みがほしい時や縫わないマスク作り(製作イラストURLへ)、キッチンクロスとしても使うなら10m版が良いと思う。
余談だが、10m版を2つセットで買うならアマゾンのほうが安くなる(Amazonへ)ので注意。
なお、同じ白十字が販売しているハンカチサイズにカットされた「ソフキュアガーゼ」シリーズは医療用を謳っているがレーヨン&ポリエステル素材なので注意。Amazonレビューでもかぶれたという報告がある。そもそもレーヨンは熱と水に弱いので「ガーゼなのに煮沸消毒できない」という根本的な問題があるのでお勧めしない。
やはり昔ながらの綿100%にしようと思う。
前回のライフハック記事
→限界別荘地への移住はアリか、格安の遊び場に潜むメリットとデメリット