中古ハイゼットジャンボ「EBD-S211P」を購入、選んだ理由
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バギーやカートといった乗り物に憧れを抱いていた。
そんなことを思い出してトヨタのコムスやEVミニカーを検討。しかし、移住した高原は山道が多く、雪も凄まじいということから期間限定の移動手段となってしまう。さらにバッテリー駆動の車は極寒の地域において走行距離が大きく減少するため実用的ではない。
それでも諦めきれなかった。
「山間部は4WDでないと生活が厳しい」
そう不動産会社や別荘管理会社の兄さんたちが教えてくれた。
もともと中古別荘リフォームに軽トラックが必要だったこともあり、軽自動車と乗り心地が変わらないというハイゼットジャンボかスーパーキャリイを探していた。
最終的に購入したハイゼットトラック ジャンボの仕様、選んだ理由、やりたいことを記録していく。
ハイゼットジャンボ「EBD-S211P」を購入した話。
まだ手元には届いていないが申込金という手付金ではないと説明された金額5万円を支払った。納車予定は1週間後。
軽トラックといえばアメリカをはじめ海外で人気が加熱していて多走行+高年式が結構な金額で取引されている。米国といえば走行距離の概念が違うことでも有名。もともと日本の10万キロなんていう営業トークの影響もあってか米国では「日本の多走行車」を安く入手できることも人気の理由だという。
そんな海外ルートもあってか、軽トラックだけ別次元で値段が下がらない。
新車価格が安いということもあるが赤帽や農家が使う実用車であり、シンプルな構造もあってリセールバリューが高い車でもある。
それだけではない。
ただでさえ維持費が安い軽自動車に加えて4ナンバーになると車検が特別に2年に1回でOKといった特典のほか、私のように軽キャンDIY用や釣りなどの遊び用に購入する趣味層も増えているという。
名車サンバーを探すも、ジャンボを選んだ理由。
最初は名車と名高いスバルの2012年最終型サンバー(4気筒)を探していた。
さすがに2024年時点では古くなり過ぎているし、スーパーチャージャー+5MTはプレミア価格150万円と高いこともあり諦めた。サンバーは荷物スペースを設けていないのにシートを微かに倒せる希少な軽トラック(一般的な軽トラックは直角シート)でもあった。
さらに後輪付近のエンジンもあり、2024年になってもオンリーワンだと思う。エンジンが特別仕様の赤帽バージョンも探していたが争奪戦に参加している時間がなく断念した。
とりあえず、2024年から10年落ちまでのジャンボorスーパーに絞って探し直す。
10年落ちでシートを倒せて軽自動車のような使い心地となればハイゼットジャンボ一択。スーパーキャリイは後発リリースなので2018年モデルくらいから中古が現れる程度で数が少ない。さらに北海道や九州など関東から遠くの販売店が多かった。陸送費は限界別荘地という流通ルートと無縁の地域が影響して近県配車でも6〜10万円かかると言われた。
私は現在、夏仕様の別荘にマイナス10度を超える極寒の地域に住んで8月下旬を迎えようとしている。断熱リフォームをするためにも軽トラックの早期入手が必須となる。
県外登録や陸送手続きなど納車まで最短1週間ほど、車検を通すなら追加1週間、少し前ならお盆期間で1ヶ月後とまで言われた。
現車確認するのにも山を電動キックボードで降りるため一大イベントとなる。それもあって店舗へ足を運ぶとしても1〜2回で決めたいところ。
まず電話応対がよく、各所のレビューが好評で地元民に支持されている中古車ショップが都合よく軽トラックよりも圧倒的に数が少ないハイゼットジャンボの4WDを販売している必要がある。
グーネットとカーセンサーの2つだけでも微妙に出品されている車が異なる。そこへリスクが高いヤフオク、ジモティーなどを加えれば値段重視の買い物もできるはず。
しかし、そもそもの台数が少なかった。
なかなか見つからない。
漆黒の闇に包まれる雑木林の中で佇む中古別荘にいた私を心配して、不動産会社の方がゴルフのコーチ(全くの未経験、ゴルフゲームすら未経験)をしてくださり、そこで近所の中古車を取り扱う企業を紹介してくれた。
とても親切にしていただいたが知り合いに尋ねるスタイルなので連絡が遅れてしまう。
「お盆が明けたら社長さんに聞いてみるよ」
優しい口調の言葉に癒されつつも、このままでは間に合わないと思った。
そこで運良く社長さんがOKだった場合の納車タイミングを尋ねたところ2週間から3週間くらいかなとの返事。そこで急いでいることを伝え、車の整備で何度もお願いに伺う形になると思うが、自分で中古車を探し始めてもよいかと連絡した。
全く意に介さない様子で大丈夫だよと返事してくださった。
修理で何度も世話になること、これからのお付き合いをお願いして自分でも探し始めた。もちろん紹介いただいた不動産会社にもその旨を伝えておく。
あとは速攻で決めるだけ。
人間追い込まれると妥協できるようになるのだろうか、不思議なことに各所へ自分で探すと宣言した日の夕方には希望のハイゼットジャンボが見つかった。
型番は「EBD-S211P」(5MT)と古い。
私が購入した車体は2014年に初登録され、過走行ではあるものの許容範囲内。上位モデルのエクストラではなくスタンダード。
4WD最新モデルは2020年8月リリースの「 3BD-S510P」でエクストラならワゴンRなどと変わらない豪華な装備を備えている。しかし、スタンダードであれば最新モデルであっても中古「EBD-S211P」と大きな違いはなかった。
ちなみにジャンボスタンダード(4WD)の新車価格は123万円。4年落ち程度でも110万円などで販売されていた。なかなか価格が落ちない車だと思う。
この中古車がよかった理由をあげると、オプションのパワーウインドが標準装備、エアコンもある。さらにグーネットなどでよく見かけるシートの破れ、車体下のサビ、凹みの数などハードに使われた形跡がなかった。
そこは純粋な軽トラではなくジャンボなので農家が使っていたというよりもセカンドカーや趣味車、あるいは工事車両等で使われていたのかもしれない。
試乗OK。
その返事を聞いて電話をした翌日にレンタカーを借りて店舗へ向かった。
車体は、ネットで見るそれよりも綺麗だった。
もちろん結構な傷や凹みもあったが許容範囲。運転者の性格を疑うような車体ではない。
エクストラではないのでサイドミラーは格納されないし、フォグランプもない。最新モデルではないのでプッシュスタートもなかった。キーレスだけれども。
それにしても鍵の状態が凄まじい。
農家か、やはり農家が使用していたのか。
すっごく綺麗になるまで磨こうと思った。
そして、試乗開始。
店舗周辺を走らせてもらった。マニュアルは免許取得時にしか運転しておらず、操作を前日にYouTubeで予習したという見よう見まね、ぶっつけ本番で挑む。
事前に「ほぼATしか運転していない」という嘘ではない言い訳をして、同乗してほしいと社長に懇願し、レクチャーを受けながら1速に入れた。
どうやらギアチェンジにも所有者の癖が染み付くらしく、少しカーブを描きながら入れる必要があった。とはいえ、ハンドルが揺れたり、直線を走れないといった致命的な問題はない。
激安と言われる乗り出し価格で覚悟していたが、少し驚くくらい状態はよかった。
最初はエンストに怯えてアクセルをふかしてしまった。AT車と同じ力で十分だという話をいただくもクラッチペダルが予想以上に深くまで入り、かつ半クラッチが空き缶を立てたくらい高い位置にあって困惑した。
アクセルは優しく、クラッチはかなり高め。
なんとかエンストすることはなく、後半は1速への入りが上手くなったと褒めてもらえた。なんだか教習所みたいになって申し訳なさでいっぱいになる。
とりあえず手付金5万円を支払った。
事前に必要なものは印鑑だけと確認していたが、最後になって住民票が必要とのこと。後日郵送するよう言われたがコンビニの行政サービスを使い近所で印刷して手渡した。
自宅に1枚だけ住民票を持っていたので言われなくても持参すればよかった。
とりあえず、現車を確認して問題もなかった。
自分の運転も・・・まあ大丈夫だった。
あとは1週間ほどで納車できる状態になるとのこと。配車する場合は2万円で良いという。これは安くて少し揺れたがスタッドレスタイヤを履いているということでタイヤ交換に山を降りることを考え、引き取りに伺うと返事した。
すると、近隣の駅まで迎えに来てくれることに。感謝。
あとは中古車ショップの近くにあるタイヤ販売店で14インチ化できる軽キャン重量と車検に耐えられる夏タイヤ+ホイールを注文して交換してもらう手配をしておく必要がある。
これで自動車関連をスタートできそうだ。
———・・・?
そういえば手付金5万円の領収書ってもらってないけど大丈夫なのか???
この話には続きがあります。
→中古ハイゼット購入日の帰路で「エンジン警告灯」が点いた話