microSDカードからMini SSDの時代は来るのか、M.2 2230との違いほか
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先日取り上げた最新ポータブルゲーミングPC「ONEXPLAYER Super X」で採用されたMini SSDが注目を浴びている。
SSDという名称だけあって読み書き速度は読み3700MB/s、書き3400MB/sと高速だ。それでいてM.2 2230よりも小さく、かつ着脱可能。
それは、microSDカードのように扱えるという。
映像配信サービスの事前ダウンロードやソシャゲのアップデートで3GB超えなんて当たり前の昨今、低速なmicroSDカードスロットからminiSSDカードスロットへ切り替わるのか見ていきたい。
Mini SSDが刻む未来。
TheVergeは米国時間2025年8月15日、SDカードに変わる新しい高速リムーバブルストレージが登場するとして中国BiWinが開発したMini SSDの発表を取り上げた。
そのサイズは15x17x1.4mmと小さく、MicroSDカードの11x15x1.0mmと変わらないサイズ感となっている。M.2シリーズでも小さなSSDは存在していて「M.2 2230」の22x30x2.Xmm(厚みはメーカーにより異なる)だが、それでも内蔵用ストレージとして最低限の大きさにはなってしまう。
miniSSDで興味深いのは読み書き速度。
まずは同メディアが掲載した読み込み速度の比較を一部抜粋したので見てみたい。
- microSDカード:985MB/s(着脱可)
- mini SSD : 3,700MB/s(着脱可)
- M.2 2230:8,000MB/s(着脱不可)
やはり本場のSSDに比べると半分程度の読み取りスピードになってしまうが、microSDカードと比べれば4倍近い差をつけている。
ここでAmazono.co.jpで販売されているACERのM.2 2230を見てみたい。
価格を見ると、普及しているM.2 2280に比べて不人気な分だけ2230で512GB=8490円、1TB=13,990円と価格がこなれていない。microSDカードほどは安くならないとしても、BiWinのmini SSDだけが高額になるということは考えにくい。
上記のACER版は書き込み最大4700MB/s、Amazonレビューを見ると画像付きで読み取り5000MB/sオーバーを伝えていた。
microSDカードやSSDは時代とともに高速化している。今回のmini SSDもまた普及すれば高速化が期待できるだろう。
これからmini SSDは規格化されるのか
BiwinのMini SSDは標準規格というわけではない。
しかし、2日ほど前に発表されたポータブルゲーミングPC「GPD Win 5」(後ほど記事で取り上げる予定)にもminiSSDカードスロットは搭載されている。
同社によればノートパソコンやタブレット、スマートフォン、カメラといった様々なデバイスへ向けてMini SSDを販売しているようだ。製造メーカー側は専用カードスロットを装着するだけ、ユーザー側はSIMカードスロットと同じようにPINを差し込むことでトレイから抜き差しできるという。

miniSSD本体は防塵防水IP68に準拠。
ポータブルSSDの防水バージョンを少し高い値段で購入した身としては時代の風を感じてしまう。
繰り返すが、まだ標準規格ではない。
それでもBiwinが突出した技術を持っているというわけでもないことから、他のメーカーからリリースされることも予想される。
まずは差別化が難しくなってきたポータブルゲーミングPCメーカーがMIni SSDを採用をはじめて、そこから徐々にAndroidタブレットやゲーミングスマートフォンへ普及していく可能性が考えられる。
今後のポータブルゲーミングPCで主流となるのか注視したい。
前回の話
→AMD搭載タブレットPC「OneXPlayer Super X」のティザー動画が公開、スペックとプレスキット画像

気付けばブログ執筆そのものがライフワーク。ども、タブクル管理人です。
かつて夢見た「タブレットやスマホを操り、生産的な活動をする未来」。最近は、その実現を加速させるAIに夢中です。AIは思考力を奪うという意見もありますが「どう使うか、どんな指示を出すか」と、以前より思考力が試される時代の幕開けだと思います。
























