Intel、『Atom Z3000』を発表―Windows 8.1/Androidタブレット向け
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Intelは米国時間9月11日、Windows 8.1/Android搭載タブレット向けに新型プロセッサ『Atom Z3000』シリーズを発表しました。開発コードネームは「Bay Trail-T」で2013年内にも各メーカーから搭載端末が発売予定。
Intel、「Bay Trail」シリーズを発表
Bay Trailシリーズは、タブレット向け『Bay Trail-T』のほか、低価格ノートPC向け『Bay Trail-M』、低価格デスクトップ向け『Bay Trail-D』を用意、今回は『Bay Trail-T』の話です。
Intelによると、『Atom Z3000』は再設計されたAtomプロセッサをベースとしており、Windows 7 に搭載されたネットブック時代の低パフォーマンスなAtomプロセッサと比べ性能が向上、OSはAndroidとWindows8.1をサポートしています。
『Atom Z3000』シリーズは以下の6タイプを用意されています。また、数字が高い型番ほど高速処理が可能。型番末尾「D」はメモリーがシングルチャンネル。
- Atom Z3770(4コア/最大2.4GHz)
- Atom Z3770D(4コア/最大2.4GHz)
- Atom Z3740(4コア/最大1.8GHz)
- Atom Z3740D(4コア/最大1.8GHz)
- Atom Z3680(2コア/最大2.0GHz)
- Atom Z3680D(2コア/最大2.0GHz)
共通の仕様として、22nmプロセスで製造する新CPUコア「Silvermont」を採用、低消費電力となっているほか、GPUに「Intel HD Graphics」を採用しています。
「Intel HD Graphics」(クアッドコア)は解像度2560x1600までサポートするほか、最大677MHz。DirectX 11/OpenGL ES 3.0対応。またノートPC向けの「Ivy Bridge」プロセッサと本質的には同じ「HD」技術を使用とのこと。
これらの仕様により現行の「Clover Trail」に比べて、CPU性能が2倍、GPU性能は3倍となるほか、消費電力は5分の1程度になるとのこと。更にCPUとGPUの稼働状況に応じてクロック数を引き上げる「Intel Burst Technology 2.0」をサポート。
Intelは、Acer、ASUS、DELL、Lenovo、東芝といったメーカーからタブレット(東芝製Encoreなど)または「2-in-1」ハイブリットデバイス(ASUS製Transformer Book T10など)を発表する見込みで、199~500ドル程度までのWindows/Androidタブレット向けに提供する予定と伝えています。(Transformer Book T10については後ほど記事にする予定。)