レビュー432件の10.1型RAM3GBタブレットが14000円に、製品レビュー前にFire HD 10とスペック比較
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最終更新日:2020/05/05
その他・中華タブレット Fire HD 10, Vankyo
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いわゆる中華パッドは購入者が少なくレビュー数を期待できないことも多いが、今回レビューを依頼された『Vankyo Z10』というタブレットはレビュー432件と十分な報告があり、読者にとって良い情報と思えたため引き受けた。
まもなく製品は到着するが、その前に価格と画面サイズから比較対象になるであろうFire HD 10とスペックを比べたい。
『Vankyo Z10』を製品レビュー前にFire HD 10とスペック比較
はじめにスペック比較表を掲載、それから個別に違いや表に記載できなかった項目を比べていく。
『Vankyo Z10』と第9世代Fire HD 10 タブレットの共通仕様は10.1インチで1920x1200というディスプレイ部、それ以外の項目は少しずつ異なっていた。
上から順に見ていくと、最初のOSは両社ともAndroid 9.0だが、Fire OSはカスタムROMのためGoogle Playが標準で用意されていないほか、ホームアプリのデザインもAmazon仕様となっている。もちろん変更することもできるが定期的なアップデートで強制的に戻ってしまう。それを考えると『Vankyo Z10』のほうが、よくあるAndroidスマートフォンに近い感覚で使えるだろう。
CPUとメモリ、ストレージ
次にCPU、これは第9世代Fire HD 10 タブレットの圧勝と言える。個別の最大動作クロックが2GHzと高いうえにクアッドコアx2のオクタコア仕様、さすがに値下げ前でも売り切れただけある良い意味で価格に見合わない仕様だ。
その一方で『Vankyo Z10』は1.5GHzx4コアとパワー不足を感じる仕様となっている。
しかし、RAMで逆転しており3GBを搭載している。重いアプリを動かすよりもメモリ不足でアプリが落ちる方が嫌というのであればRAM2GBのFire HD 10より『Vankyo Z10』が良いだろう。
ストレージは大容量を求めるなら選択肢のあるFire HD 10が良さそうだ。64GBモデルに外部メモリ拡張で512GBを追加できる。『Vankyo Z10』は32GBモデルだけでmicroSDカードは最大128GBサポートと少ない。それでも十分な容量と思えたら1000円OFFクーポンもあるため割安に入手できる。
インターフェイス、カメラの違い
ここからはインターフェイスを見ていこう。
はじめにカメラ性能、これは『Vankyo Z10』の圧勝と言える。メモ撮りに使えるかも怪しい200万画素のFire HD 10に比べて背面1300万画素とスマートフォン並、前面も500万画素あるためビデオ通話も行えるだろう。最近のスマートフォンは前面でも1600万画素以上を備えているが顔の詳細や部屋の隅々を鮮明に相手へ伝える必要がなければ500万画素あたりが程良い気もする。
次に重要な充電ポートを見てみると『Vankyo Z10』は残念ながらmicorUSB(ACアダプタは同梱されない)となっていた。バッテリーが6000mAhと大容量なだけに残念な仕様だ。ここは第9世代Fire HD 10 タブレットのUSB-Cが良い(9W充電アダプタ付き)。
その他に『Vankyo Z10』はminiHDMIポートを備えている。これによりテレビやプロジェクター、外部モニターへ映像を出力できるため、1人の時はタブレット単体、家族や友人の時は外部出力という選択肢が選べる。
Miracastなどワイヤレスの映像転送もあるが有線(HDMI)は遅延も調整も必要ないアナログさが強みなので、幅広い人が外部出力を楽しめるだろう。
スペック表に掲載していない機能
ここでスペック表に掲載しきれなかった機能を見ていきたい。
第9世代Fire HD 10 タブレットはご存知「Alexa」が使える。しかし、これはAndroidスマートフォンであればAlexaアプリを導入すれば良いという話でもある。そのため特殊能力としてカウントできるのかは怪しい。
『Vankyo Z10』を見てみると「GPS」を内蔵している。
これによりダウンロードできる地図アプリを併用すればGPSを頼りにナビゲーションが可能、スマートフォンやモバイルルーターのテザリングを併用すれば様々なカーナビアプリが使えるだろう。
比較まとめ
2機種はタブレットとして基本となるディスプレイは変わらないが、処理性能やストレージが微妙に異なるためRAMを必要とするブラウザ中心か、サクサク表示のCPUを求めるのか、大容量のファイルを詰め込みたいのかによって選ぶことになる。
カメラを使うのであれば『Vankyo Z10』は魅力的だ。他にも外部映像出力miniHDMIポートとGPSを搭載しているほか、FireタブレットのようにカスタムROMではないためホーム画面を自分仕様にしたり、危険を冒さずとも様々な設定が行える。
弱点があるならmicroUSBポートだろう。しかし、Fireタブレットも9W充電と急速ではないのでUSB-Cを活かしきれているとは言えない。最近は18W充電が普及してきている。
「第9世代Fire HD 10 タブレット」は格安である代償としてFire OSのためカスタマイズで制限を受けることになる。miniHDMIとGPSも付いていない。それでも定期的な祭りによる大幅値下げがあるため価格重視であれば魅力的な選択肢となる。
まもなく『Vankyo Z10』が届くので、開封してベンチマークや実用性、Fireタブレットとの見た目や質感、違いなどを報告する予定だ。
なお、2機種の最新価格・製品画像は下記の販売ページより確認できる。
⇒Vankyo Z10(販売ページに12月21日までの1000円OFFクーポンあり)
⇒第9世代Fire HD 10 タブレット(レビューやセールの最新記事へ)