USB-C採用の「iPad(第10世代)」発表、新旧スペック比較・価格の違い
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Appleは日本時間10月18日、4つの鮮やかなカラーで完全に再設計されたという第10世代の「iPad」を発表した。
新しい「iPad」について次のように説明している。
大きな10.9インチLiquid Retinaディスプレイ、パワフルなA14 Bionicチップ、先進的なカメラ、高速ワイヤレス接続、USB-Cを搭載し、新しいMagic Keyboard Folioに対応しています。
発売日は10月26日、すでに予約注文の受付を開始している。
この記事では画面サイズから変わってしまった第9世代iPadとのスペックと価格を比較する。
iPadの新旧スペック・価格を比較
無印iPad(第10世代)は見た目がiPad Airと変わらなくなり、第9世代と比べて画面サイズも大きくなるなど別モデルと呼べるほど変貌を遂げている
ディスプレイと筐体、指紋センサーの違い
はじめにディスプレイを見ると10.2インチ(2160×1620)から10.9インチ(2360×1640)へ拡大され、RetinaからLiquid Retinaディスプレイへと変更、ホームボタンを廃止したことでベゼル幅も4辺が均等に狭くなっている。
その他の264ppiや最大輝度500ニト、耐指紋性撥油コーティングといった基本仕様に変更はなかった。
次に本体サイズの比較、ホームボタンとディスプレイの変更により小さくなったように感じるかもしれない。
- iPad 10 : 248 x 179.5 x 7.0mm / 477g
- iPad 9 : 250.6 x 174.1 x 7.5mm / 487g
iPad 10は横幅が5.4mmも広くなった一方、長辺が1.4mmだけ短くなり、10g軽くなった。
筐体が変わったということで、指紋センサーはiPad mini 6やiPad Airと同じように側面の電源ボタン内蔵型Touch IDとなったほか、インターフェイスもLightningからUSB-Cへ変更となった。
困った点といえば、第9世代で使用できた「Smart Keyboard」が第10世代では非対応となり、新たに「Magic Keyboard Folio」対応となったところ、そしてApple Pencil 1が継続されたことだろう。
事前リークされたiPad 10向け保護ケースのパッケージには第2世代Apple Pencil対応と印刷されていたが、iPad 10の筐体データしか受け取っておらずホームボタン廃止や4辺ベゼルレスになったことから第1世代Apple Pencilではないと判断したと思われる。
冷静に考えるとApple Pencil 2にまで対応してしまうとiPad Air 5を購入者が減ってしまうので当然の対応と思えた。
処理性能とカメラほかの違いをチェック
iPad 9はA13 Bionicチップだったが、iPad 10ではA14 Bionicとなった。
次に背面の広角カメラは8MP(f/2.4)から12MP(f/1.8)にアップグレード、撮影性能を見ると新たに4Kビデオ撮影や1080pスローモーション撮影が可能となっている。
フロントカメラは超広角12MPと変わらず横向きになっただけで撮影性能は全く変わっていなかった。
モバイル通信は4G/LTEから最新の5G(sub-6 GHz)対応となり、Bluetoothが4.2から5.2サポートに、WiFiも新たにWiFi6対応となった。
SIMスロットはnano-SIM + eSIMという構成で変更なし。
最大ストレージは256GBで変わらないが、記事投稿時点でiPad9はセルラーモデルを販売していないという違いがある。
駆動時間は新旧iPadともに変わらない。
WiFi経由のビデオ再生が最大10時間、モバイル通信のネット利用で最大9時間。
また、スピーカーが2つという点は変わらないものの横向き設置に変わった。
カメラも横向きだったことからノートパソコンライクな使い方が標準になっていくのかもしれない。
価格の違い
今回のiPad発表に伴いiPad Air 5とiPad mini 6が今年2度目となる値上げを実施しているため、下記の定価は円安の状況によって変わるかもしれない。
モデル名 | iPad 10 | iPad 9 |
WiFi + 64GB | 68,800 | 49,800 |
WiFi + 256GB | 92,800 | 71,800 |
Cellular + 64GB | 92,800 | – |
Cellular + 256GB | 116,800 | – |
A13チップは重いゲームアプリが落ちることもあったが相次ぐ値上げを考えるとiPad 9の5万円以下という価格は魅力的。
iPad 9に比べて19,000円も高いiPad 10はUSB-CになったもののApple Pencil自体がLightning端子なので同梱の変換アダプタを介して充電するという手間が増えた状態になってしまった。
充電するたびに変換アダプタを取り出すのは管理が大変そうだ。
肝心のiPhoneがLightningポートなのでiPad 10になったからといって充電ケーブルを統一できるわけでもなく、ペン充電用になくしやすい小さな変換アダプタが増えただけとも言える。
同じ10.9インチで見た目も変わらないiPad Airとの差別化は、M1チップだけでよかったようにも思えるが・・・。
前回のiPad
→アップルが「iPad Air」「iPad mini」を再び値上げ、新旧価格チェック
Source:Apple 比較ページ