影に強いソーラーパネルを選ぶべきと痛感した話。CIGS系100Wフレキシブル「BougeRV Yuma100」導入レビュー
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ソーラーパネル、ポータブル冷蔵庫、ポータブル電源などを手掛けるBougeRV(ボージアールブイ)のCIGS系ソーラーパネルを使ってポータブル電源を充電したところ「影に強いソーラーパネル」の凄さを体験することができた。
少し前から影に強いソーラーパネルの姿は見かける機会が増えていたが、ここまでとは思わなかった。
それだけではない。
その仕様に記されている巻きつけられること、雪が2.5m積もっても耐えられること。数年経過しても90%以上の発電量を維持できる耐久性。そういった1つ1つを知りCIGS系ソーラーパネルによってフレキシブルパネルの印象が大きく変わった。
この記事では製品特徴と実際に使った感想をレポートしていく。
CIGS系ソーラーパネル「BougeRV Yuma100」導入レビュー
はじめに「CIGSパネル」とは何なのか、BougeRVの公式サイトには次のように記されていた。
CIGSソーラーパネルは、住宅や大型の太陽光発電システムとして普及しており、建物一体型太陽光発電(BIPV)モジュールとして使用すれば、建物の美観も向上させることができます。この技術により、より低コストでソーラーパネルを使った発電が可能となり、とくに日射量の少ない場所で効果を発揮します。
引用:BougeRV
大きな特徴の1つである「影に強い」という理由を見ると合計12個のバイパスダイオードを内蔵していることが挙げられている。これにより時間帯によって木陰に入ったり、工事車両などの影響で一部のパネルが日陰になってもバイパスして他の健全なセルで発電できるようだ。
上図のようなイメージで回避できるため従来のソーラーパネルようにガクンと発電量が落ちることがないという。
そんな回路が組み込まれていると耐久が心配になるが、一般的なパネルと比べても耐久性が高いようだ。極端な天候に対応するという下図の説明を見ていきたい。
積雪2.5mに耐えられるというのは結構なタフさ。雪は重いらしく寒冷地へ移住して戦々恐々としていたが「BougeRV Yuma100」なら耐えられそう。防塵防水IP68対応なのでフレキシブル=貧弱という考え方を改めようと思う。
耐久性があり、影に強いといった強みを得た代償は何もないのだろうか。発電効率が落ちるのか? と邪推したがそんなデメリットはなかった。
下図の右上にある従来のフレキシブルパネル、これは私がイメージする形状だ。それに対して360度曲げられるという「BougeRV Yuma100」は長時間日陰になってもホットスポットを起こさないなど細かなところまで耐久性が高い。
経年劣化テストの結果を見ると試用開始から3年が経過しても発電効率90%以上を維持するという。しかも一般的なフレキシブルパネルの寿命に比べて「25年間連続試用可能」と続ける。
ソーラパネルの設置や撤去、粗大ゴミにできないので最後は回収サービスを利用料が必要になることなどを考えるとコストパフォーマンスは高いと言ってよさそうだ。
最近になってテレビ等でも取り上げる回数が増えたという自動車のボディや住宅の壁面に内蔵できる次世代ソーラーパネル。それに近い世代のソーラーパネルだと思った。同社も説明欄で「建物一体型太陽光発電(BIPV)モジュールとしての使用」を提案しているので動きの鈍いと思い込んでいたソーラーパネル界隈も激しく動いているようだ。
実際に使った感想・レビュー
スペックを見る限り次世代のソーラーパネルといった印象を持った。
その一方で個体差など実際に使用した時に理論値に迫れるのかという現実問題が横たわっているのも忘れてはいけない。
まずはソーラーパネルなのに「影に強い(隠れた部分の影響を最小限にする)」というパワーワードから確かめたい。光と影が交錯するウッドデッキに設置して充電を行った。
まだ早朝(6時すぎ)で陽も弱く、これまでのソーラーパネルであれば数ワットいけば御の字。手持ちの折り畳み200Wは発電量0Wという状態だ。
そんな状況なので多くは期待していない。
しかし、————————
20Wも充電できていた。
影になった箇所を切り離して効率よく発電しているのだろう。分厚いソーラーパネルの次世代システムを積んでいるとかであれば納得できるスマート機能だが、「BougeRV Yuma100」は”厚手の下敷き”くらいの厚みしかない。
ハイゼットジャンボの頭の上に載せようと思ったが、軽キャンのシェルを自作した際に薄めのリーゼントにする予定もあり、ウッドデッキに仮設した。
上図は灯油タンクの上にある保護カバーを覆うように設置した「BougeRV Yuma100」。
このときカーブの形状が維持されてしまっていて下部が地面の方へ向いてしまっていた。それだけでなく上部も湾曲しているので太陽に面している箇所は限られてしまい30W程度となってしまう。
いや、その状況でも30Wって凄くない?
そこで板か何かを敷いてみたところ56W、63W、72Wと増えていった。
バッテリー残量82%ほどからスタートしたこともあって昼過ぎには100%フル充電となっていた。
かなり早い。
手持ちの200Wソーラーパネルを常用しているが、実際は理論値200Wとは程遠い発電量になっている。
その理由は簡単だ。
たとえば落ち葉がパネルに着地してしまったり、小さな雲の影に入ったりしているうちに太陽と最も向き合っている最高の1時間が過ぎてしまうなんてことがよくある。
そのため朝一番で80%から充電を開始しても昼過ぎにフル充電になるなんてことはなく、大抵は半日かけて完了するタスクという印象を持っていた。今回のスピード感はバイパスダイオードによって影の影響を抑えて効率よく発電できていたからなのだろう。
何が言いたいのかというと「200Wや400Wの大きくて場所を取る従来のソーラーパネルよりも、効率の高いCIGS系100Wのほうが発電量が多い可能性」に驚いているということ。
並列接続したソーラーパネルで影対策をしていようとも発電量の大幅ダウンは避けられない。それを1枚のパネル内で細かくわけていることが凄い。
たとえば直列と並列を組み合わせて600Wの太陽光発電システムを自宅用に構築すれば最大発電量はMAX600Wになるかもしれない。ただそれは限られた条件下であり、その時間も短い。
- 午前9時:250W
- 午前11時:475W
- 午後2時:560W
- 午後4時:320W
こういった曲線を描くような発電量になる。これが意外と充電が終わらない理由だと思っている。
その対策として角度で分散、設置面の拡大といったことをする。そうすると今度は海外からの窃盗団に狙われやすくなり、これから増えるヒョウ被害や竜巻・洪水による故障リスクが高まる。そして枚数が増えれば処分費用も膨れ上がる。
改めてソーラーパネルについて考えてみると、CIGS系のような影に強いソーラーパネルであれば100Wや200Wと小さくても効率よく発電してくれるので設置から処分までの手間・金銭の負担が少ないように思った。
実際、Amazonレビューを見ても「発電量が多い」「出力あり過ぎ!」といったタイトルの投稿があった。おそらく私と同じ感想を抱いたのだと思う。
実は限界別荘地に移住して空きスペースに200Wの安いソーラーパネルを4枚(直列2枚x並列2枚)で組むつもりでいた。だが実際に住んでみると木々に覆われてほとんど曇りみたいな状態、まぁ避暑地というだけあって涼しいのだけれど。ソーラーパネルとの相性はすこぶるよろしくない。
そんな状況もあって「BougeRV Yuma100」が安定した高出力を維持、午前中でフル充電したことに驚いた。
いやはや旧型の大きくて重いのに発電量が限られているソーラーパネルを買う前に体験できてよかった。この製品は一度ソーラーパネルを設置した経験があるユーザーこそ凄さを痛感するだろう。
「BougeRV Yuma100」の価格・セール情報
「BougeRV Yuma100」は通常価格46,980円。
これは100Wソーラーパネルとしては高額、かなり高いと思う。いや、思っていた。実際は並列100Wx4枚くらいの発電力を維持できる極薄フレキシブルなのだから見合った価格だと理解できた。
(更新:2024/11/01)
対象製品:BougeRV CIGS ソーラーパネル 100W穴取り付け/貼り付け、200W穴取り付け/貼り付け、
終了日 2024/12/31 23:59 JST
プロモーションコード:tabkulcigs
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