今日はマイナス8度、本気で役に立った暖房アイテムTOP3の話
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これまで南関東でしか暮らしてこなかったので標高1000mを超える避暑地の凍てつく空気に身悶えしている。そんな2024年はまさに暖房器具を買い集めた年となった。その中で本気で役に立った暖房アイテムからトップ3を紹介したい。
なお、2024年に購入した暖房アイテムは次のようになっている。
- カーボン・シーズのハイブリット電気ストーブ
- トヨトミの石油ストーブ
- キャンピングカー向けFFヒーター(を屋内に設置)
- 電熱ベスト
- 電熱パンツ
- ヒーターインソール
- 電熱グローブ
- 豆炭コタツ
- 薪ストーブ
本気で役に立った暖房アイテムTOP3
我ながら結構な買い物をしてしまった。テレビや洗濯機などを処分して寒冷地なのに給湯設備を全て廃棄してマイナス8度の今日を過ごしている。それくらいモノを減らしたい人なのだけれども。
今回はトップ3ということで絞っているが他の暖房アイテムが無駄ではなかったことを伝えておきたい。電気ストーブはミニキッチンやトイレ(緊急時)に速暖+シーズヒーターによる赤外線効果も得られて良かったし、石油ストーブは夏に計画停電を実施されてしまった過疎地に精神的な安定を与えてくれている。
というわけで第3位から見ていきたい。
第3位:薪ストーブ「OneTigris TIGER ROAR」
まずは屋外用の薪ストーブ「OneTigris TIGER ROAR」。
これを屋内で使っているが、次の条件が揃わないと危険なので注意したい。
- オガ備長炭を使う(薪やオガライトなどは煤・タール・煙・火の粉が発生する)
- 気密性の高い薪ストーブであること
詳しくは前回のレビュー記事(灯油・電気代の節約に、火鉢として薪ストーブ「OneTigris TIGER ROAR」を購入した話|コスト比較)に譲るとしてオガ備長炭なら都内の住宅密集地でも近隣住民に迷惑をかけずに調理・暖房が行えると思う。
ちなみに江戸時代では都会で「火鉢」が使われ、田舎では「囲炉裏」が使われていた。「火鉢」の燃料は”炭”(庶民は主に炭団)が使われ、長屋などでも安全性が高いことから容認されていた模様。「囲炉裏」の燃料は”薪”で爆ぜる。火の粉が舞い煤も出るため田舎で使われていたようだ。
今回は”炭”・・・オガ備長炭を使っているので焚き火みたいに盛大な火力やパチパチといった爆ぜる音は堪能できないが煤やタール、煙がでないので煙突の掃除は不要だ。当初は火鉢を購入予定だったが調べると意外と一酸化炭素が多いようなので煙突で外へ逃したい→それなら薪ストーブという話になった。結果オーライ。煙突効果もあって火がつきにくいオガ備長炭の着火も安定している。
いわゆるキャンプ映像に登場するような轟々と燃え盛る炎や火力は堪能できないがオガ備長炭の熾火がつくる小さな灯を楽しめるユーザーにおすすめしたい。もちろん調理や湯を沸かして加湿することもできている。
なお、一酸化炭素チェッカーは基本0ppm。炭の投入タイミングを間違ったり芋を焼いたりしない限りCO値は7ppm以下といった状況となっている。医療法人のサイトを見ると禁煙外来で「呼気一酸化炭素濃度測定」を実施すると喫煙者の呼気CO濃度は通常8ppm以上とのこと。それ以下なので安全だと思う。
これが我が家のメイン火力、やがてDIYした軽キャンにも積みたい。
→実際に購入した「OneTigris TIGER ROAR」の販売ページへ
→アマゾンは少し高いもののレビュー27件が参考になる。詳細はAmazon販売ページへ
第2位:豆炭コタツ
豆炭コタツはコスパ最強、長時間の暖房を実現し、火繋ぎによる手間の少なさから薪ストーブを超えた。
2袋あれば11月から2月まで余裕で持つ、節約すれば1袋でもいけるだろう。楽天お買い物マラソンなどでポイント還元による実質価格2500円以下で購入できる(少し前は1000円前後だったらしい)ので4ヶ月で割れば月額800円ほどで(火繋ぎをミスしなければ)24時間、常にコタツが暖かい。いや暑すぎるくらいの状態を維持できる。
ただ薪ストーブのように煙突で一酸化炭素を放出できない。それこそ炭を使った「火鉢」に近い存在となるが豆炭は炭に比べてCO値が少ないので多い時で(コタツの外に出るCO値が)10ppm前後だった。当たり前だがコタツの中に頭を突っ込んではいけないし、ペットを入れてもいけない。目を話してもいけない。火起こしには早く慣れたほうがいい。できる範囲で構わないから。
————私が使っているのはミツウロコの豆炭コタツ中具(レビュー82件はAmazon販売ページへ)でコタツはリフォームで余った垂木と針葉樹合板で作った。ミツウロコのコタツセットは4万円以上(レビュー15件はAmazonへ)するので手を出しにくいが、コタツのDIYは初心者の私でもあっという間に作れたのでおすすめだ。
写真:室温マイナス3度でも「豆炭コタツ」だけで過ごせた話。より
私のような一人暮らしではもっとコンパクトな豆炭アンカという選択肢もある。だが、こちらは豆炭が1つしか入らず、火繋ぎができない。そうなると時間がかかる豆炭の火起こしを頻繁に発生する。また、私が調べた限り豆炭コタツの中具と比べてグラスウールを交換する頻度が多いのも気になった。
私は中具とアンカの価格は大きく変わらないこと、豆炭アンカは肌に近づけやすく低温火傷の報告が多いこと、豆炭をワンシーズンで使い切りたいこと、豆炭コタツで4つの豆炭を使えば室温が2度は上昇することから豆炭コタツで良いと思っている。
→ミツウロコ 豆炭コタツ中具のレビュー82件はAmazon販売ページへ
第1位:電熱ウェア
時代は個人暖房。なければ困るほど使い倒している。
最終防衛線、コスパモンスター、暖房の権化、屋外における温もりの魔術師、どんなシーンでも活躍した。
たとえば軽トラックの運転席に座席ヒーターを設置したいとしよう。ヒーター本体が温まるまで、その熱が身体に届くまでにどれくらいの時間がかかるだろうか。電熱ウェアなら部屋から車へ移動しても常時コタツの中なわけだ。局所的な座席ヒーターを買う必要があるのだろうか。
なにより薪ストーブや豆炭コタツとは異なり「活動的になれる唯一の暖房アイテム」である。これが第1位に君臨した理由だ。おかげでマイナス6度の晴れた日でも枯れ木の処理や伐採などが行えた。
写真:Mactilo 電熱ベストは使えたか、室温6度からの購入レビューより
ただ弱点もある。
手先や腕などパーツごとの暖房が足りない時があった。その対策として長袖バージョンも購入したが電熱ベストほどの品質ではなく返品(詳細は記事「Mactilo 電熱ベストが良すぎたので新たに「inotenka 電熱ジャケット」を注文、開封レビューへ」)してしまった。
その点で基本の暖房は薪ストーブと豆炭コタツになってしまう。
薪ストーブ+オガ備長炭なら調理もできるし、石油ストーブや電気ストーブのように余熱が短くない。熾火になってから大体4時間は室温を維持してくれるし、空気を絞れば6時間後でも微かに暖かく急激な室温低下を防いでくれる。一方、豆炭コタツは常に暑すぎる場所を確保、わずかながら室温さえも上昇してくれる。そういった日常を過ごしやすくすることができるのが上位2位と3位の暖房アイテムだ。
電熱ウェアにはインソールも含まれる。
写真:激安749円の「電熱インソール」は使えたか、購入レビューより
800円もしない激安商品ながら二重靴下に仕込むことで屋内外ともに足元ホカホカになる。電源OFFはUSB端子の抜き差しとなるのが残念だが、普及すればON/OFF切り替えモデルも1000円以下になると思う。
ちなみに昔から電気毛布を持っている。こちらは最大60Wも消費するためマイナス19度に達するという寒冷地で雪による大規模停電が発生した場合、自前の太陽光発電システムでは電力不足となる可能性が高い。
電熱ベストは単体で最大10W、電熱パンツと合わせると何故か15Wで動作するので停電時でも安心して使える。しかも電気毛布のような”アウター”ではないので温まるのが早く、電源OFFにしている時間のほうが長いので小さなモバイルバッテリーでも長く使える。
そういったことから最強の暖房アイテムだと思う。
電熱ウェアに関しては前回の記事が参考になる。
→寒冷地で1ヶ月ほど電熱ウェア(4製品)を使った感想・追加レビュー
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以上、2024年に買い集めた暖房アイテムの感想・まとめとなる。
もっとも意外だったのは薪ストーブ。勝手にロマン枠にしていたのでオガ備長炭と組み合わせることで火鉢+煙突効果による暖房効果UPと調理できる火力が得られるとは思わなかった。
豆炭コタツも火繋ぎさえルーティン化できたらホットステーションが完成、改造すれば色々とできそうなので絶賛ハック中だ。
今後も燃料費の値上げが続く日本、引き続き寒さに抗っていきたい。