防水+おサイフ付きSIMフリースマートフォン3選、スペック比較―arrows M02/SH-M02/Xperia J1 Compact
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富士通 AQUOS SH-M02, arrows M02, スペック, 比較表
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これまで Nexus 5 から Nexus 6 と Nexusシリーズを連れて歩いてきましたが、巨大化するスマートフォンとガラケーの2台持ちは重荷になってきました。今回は再び5インチ以下の小さなSIMフリースマートフォンを探しスペック比較した内容を記録します。
2015年の最後に購入するガジェットは日本製SIMフリースマートフォンとなりました。
防水+おサイフ付きSIMフリースマートフォン3選、スペック比較
今回、日本ならではといえる”防水”と”おサイフケータイ”を持ったSIMフリースマートフォンで探しました。白ロム以外で2つの機能を持っているスマートフォンとして次の3機種をピックアップしました。
いずれも2015年に登場した新世代のSIMフリースマートフォンで従来のASUSなどがリリースしてきたエントリー向けスペックで格安という路線ではなく、日本特有の機能を持った日本製スマートフォンです。
スペック比較
公式サイトの製品スペックに掲載されたデータからスペック表を作成しました。
タブクル調べ tabkul.com |
富士通 arrows M02 | シャープ AQUOS SH-M02 | Xperia J1 Compact(D5788) |
OS | Android™ 5.1 | Android™ 5.0 | Android™4.4 |
CPU | Qualcomm Snapdragon 410 (MSM8916) 1.2GHz クアッドコア | Qualcomm Snapdragon 400 (MSM8926) 1.2GHz クアッドコア | Qualcomm Snapdragon 800 (MSM8974) 2.2GHz クアッドコア |
RAM | 2GB | 2GB | 2GB |
ストレージ | 16GB | 16GB | 16 GB |
SDカード | microSDHCカード | microSDHCカード | microSDXC(最大128GB) |
液晶 | 5.0インチHD有機EL | 5.0インチ | 4.3インチ/トリルミナス for mobile |
解像度 | 1280×720 | 1280×720 | 1280×720 |
前面カメラ | 約240万画素 | 約210万画素 | 約220万画素 |
背面カメラ | 約810万画素 | 約1,310万画素 | 約2070万画素 |
Wi-Fi | 802.11b/g/n | 802.11b/g/n | 802.11a/b/g/n/ac |
GPS | GPS | GPS | A-GPS |
Bluetooth | Bluetooth 4.1 | Bluetooth 4.0 | Bluetooth 4.0 |
USB | MicroUSB | MicroUSB | MicroUSB |
サイズ | 約141×68.9×8.9mm | 約134×71×9.9mm | 約128×65×9.7mm |
重さ | 約149g | 約145g | 約138g |
バッテリー | 2,330mAh | 2,450mAh | 2,300mAh |
価格 | 36,800円+税 | 38,800円+税 | 49,800 円+税 |
防水防塵機能を比較
防水防塵と言っても3機種ともに同じ性能ではありません。
「AQUOS SH-M02」は防水(IPX5/7)のみで防塵機能はありません。また、「Xperia J1 Compact」は防水(IPX5/8)・防塵(IP5X)なので、最も高い性能をもっているのが「arrows M02」の防水(IPX5/8)・防塵(IP6X)となります。
「arrows M02」は太陽光照射、塩水、高温など米国国防総省の調達基準14項目の厳しい試験をクリアした”MIL規格14項目準拠”となっています。
「arrows M02」は厳しいMIL規格試験項目をクリア
処理性能から考える
高いパフォーマンスが期待できるのはSnapdragon 800(2.2GHzクアッドコア)を搭載した「Xperia J1 Compact」です。
しかし、RAM 2GBは共通で内部ストレージも16GBが限度となっているため高い処理性能を活かしてゲームアプリを沢山インストールしたいというのも無理がありそうです。外部メモリに導入できるアプリであれば問題は解消できますが誰でも気軽にという話ではなくなります。
「Xperia J1 Compact」は内部ストレージを32GBにすれば大きく評価が変わるような気がしました。
バッテリー消費が心配になってしまいますが2.2GHzクアッドコアという高い処理性能は「Xperia J1 Compact」の魅力ですね。
カメラで考える
カメラは背面2,070万画素を備えた「Xperia J1 Compact」の勝利と言いたいところですが、前面カメラや機能において他2機種も負けていませんでした。
「AQUOS SH-M02」はカメラをかざすだけで通信を発生させずに英語から日本語へリアルタイム翻訳してくれる”翻訳ファインダー”機能や撮りたいシーンに合わせてガイドやメッセージでアドバイスしてくれる”フレーミングアドバイザー”機能、”手鏡”、”マニュアル撮影”などが用意されています。
「AQUOS SH-M02」の”翻訳ファインダー”機能
「arrows M02」は静止画も動画も美しく撮影できる富士通独自の画像処理エンジン「GRANVU(グランビュー)」を搭載するほか、人物、食べ物や夜景など、どんなシーンも最適な色味に自動調整する「パーフェクトチューニング」が用意されており、カメラに詳しくないユーザーが気軽に撮影できる配慮があります。
「arrows M02」は、どんなシーンも最適な色味に自動調整する「パーフェクトチューニング」搭載
そして、今度はソニーモバイルです。
イメージセンサー技術「Exmor RS for mobile」と「画像処理エンジンBIONZ for mobile」に「Gレンズ」を加えたソニーのカメラテクノロジーが三位一体となっているほか、Xperiaシリーズお馴染みの「プレミアムおまかせオート」や「ARエフェクト」、絵画風や8㎜フィルム風にできる「クリエイティブエフェクト」といった魅力あるカメラ機能が盛り込まれています。
これらの機能を活かすためにSnapdragon 800シリーズを採用したのかもしれません。
また、写真保存先の有力候補となる外部メモリはMicroSDXCカード最大128GBまで対応しているため内部ストレージ16GBの影響は少ないかも知れません。他2機種はmicroSDHCカードまでしか対応していないということからも「Xperia J1 Compact」がカメラに注力していることがわかります。
やはりカメラは「Xperia J1 Compact」が圧勝と言えそうです。
携帯性(本体サイズと重量)を比較
次に今回の目的でもある携帯性を見てみます。
3機種の本体サイズと重量は次のようになっていました。
- 約141×68.9×8.9mm(149g)/富士通 arrows M02
- 約134×71×9.9mm(145g)/シャープ AQUOS SH-M02
- 約128×65×9.7mm(138g)/ソニー Xperia J1 Compact
最も軽い「Xperia J1 Compact」は画面サイズ4.3インチであることを考えると重く感じそうです。本体サイズは縦128mmと幅65mmにまで抑えていて小型なスマートフォンを探しているのであれば有力候補となります。
他2機種を見てみると画面サイズ5インチながらコンパクトに仕上げられているのがわかります。手で持った時に重要な横幅では「arrows M02」が幅68.9mmと健闘、さらに厚さ8.9mmと最も薄いボディを実現しています。
「arrows M02」は片手しか使えない時に画面を下方向に移動させるスライドディスプレイ機能を備えているのも良いと思います。
洋服やバッグのポケットに入れることを考えると”厚さは大きなポイント”ですから「arrows M02」が携帯性に優れていると思いました。
通信機能・対応周波数で考える
Wi-Fi機能では802.11a/b/g/n/acに唯一対応する「Xperia J1 Compact」が良いと思いますが、スマートフォンはタブレットと異なり外出での利用が多いため対応周波数が重要と思いました。
タブクル調べ tabkul.com |
富士通 arrows M02 | シャープ AQUOS SH-M02 | Xperia J1 Compact(D5788) |
2G EDGE/GSM | 1900/1800/900/850MHz | ― | ― |
3G W-CDMA | 2000/900/800MHz | 2000/800(Band 6 / 19) | 2000/800MHz |
4G LTE | 2100/1700/900/800MHz | 2000/1700/1500/800MHz | 2000/1700/1500/800MHz |
そうなるとドコモとauのマルチキャリア対応の「arrows M02」が最も優秀なモバイル端末と言えそうです。
入手のしやすさ
SIMフリースマートフォンは通信キャリアのスマホや中古の白ロムに比べて「契約に何らかの縛りがなく」「入手しやすい」ということが魅力だと思っています。
シャープ製「AQUOS SH-M02」は主にMVNOサービスとのセット販売がメインとなっているためSIMフリーながら通信キャリア経由で購入するような従来のスタイルを引き継いでいます。
ソニーモバイル製「Xperia J1 Compact」はソニー公式ショップから購入できるようになっているほか、格安SIMカードとのセット販売も展開されています。新古品でよければアマゾンで少し安く入手できそうです。
「arrows M02」は格安SIMカードとのセットはもちろん、ビックカメラなどの百貨店でも購入できます。ポイント還元率も10%と高く割安感があります。
SIMフリースマートフォンらしく気軽に購入できる端末は「arrows M02」だと思いました。
価格を見る
「arrows M02」は最も安い価格36,800円+税となっています。次いで「AQUOS SH-M02」が安いのですが税込で4万円を超えてしまいスペックが近いのに価格差を感じてしまいます。
最後に「Xperia J1 Compact」ですが、公式ショップ「ソニーストア」で49,800円+税と5万円超えになっています。 アマゾンではプライム対応で約4.2万円(2015/12/30時点)ほどで新古品が販売されているので、新品でメーカーから買うよりリスクは高くなりますが”他2機種に比べ高いスペック”や”白ロムで近いスペックのXperiaを購入すること”を考えると検討してもよい選択しかもしれません。
何を買うか
以上、気になるポイントで3機種を比べた結果、高い性能の「Xperia J1 Compact」、対応周波数の多いマルチキャリア対応「arrows M02」、バランスのとれた「AQUOS SH-M02」といった印象でした。
平均的な顔が理想と言いますが、少し癖があるほうが愛着も湧くものでカメラや厚さといった特徴を求めてしまいます。
そう考えると”携帯性”に優れ”低価格”、”ドコモ・auに対応”して入手しやすい「arrows M02」が良さそうです。
ビックカメラにて税別価格36,800円(3,974ポイント還元)/”在庫あり”となっていたので購入したいと思います。
私は先日の毎月499MBまで0円という格安SIMカードを使うためセット販売は購入できませんが、、mineoではアマゾンギフト券3,000円分がもられるキャンペーンが展開されているのでSIMカードをセットで購入できる場合は安く入手できるかもしれません。
製品ページリンク:arrows M02/SH-M02/Xperia J1 Compact